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■梅津和時プチ大仕事
9/5〜12日までの8日間行われた梅津和時プチ大仕事。予想はしているつもりではありましたが、毎日がこんなに楽しくなるとは思っておりませんでした。梅津さんの様々な側面を堪能した充実の日々の極一部をかいつまんで綴っていきます。初日のKIKI BANDは新作CDの曲や、これまでの名曲を爆裂ジョートランプのハードかつタイトなドラムが更にパワフルになりグルーブ感を疾走させておりました。そしてジョートランプさんが日本人化していっているようにも思えます。 6日のこまっちゃクレズマはTokuzoがオープンして2日目に登場してくれたバンドでもあり何度も聴かせていただいておりますが、この日のこまっちゃは演奏者自身がとてもリラックスしそして楽しんでいるのがひしひしと伝わってきました、同じように感じた人も多いのではないでしょうか。そして7日の伝説のバンドD.U.Bは梅津さんと片山さんのいたずらっけが炸裂し、80年代の匂いがプンプンしてくるライブでありました。楽曲もシンプルながらユニークなライン、アイデアが散りばめられて息をつく間もなくあっという間に時間が過ぎていったのでした。梅津さん曰くここ10年くらいのD.U.Bのライブで一番よかったとの事でした。これ聴けた人かなり貴重な場を共有していた事になりますね。 8日は忌野清志郎さんステージを共にあたためてきた最後のバンド「NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS」オールスタンディングで満席状態、もっと詳しく聞きたい方はTokuzoに来られた際に私に声かけてください。清志郎さんがよくやっていた曲もさる事ながら、三宅伸治さんの楽曲、インストなどなど、盛り沢山の内容で一気に会場を熱くさせてくれました。アンコールはNICE MIDDLEが演奏してお客さん全員でスローバラード、雨上がりの夜空にを歌うというドラマティックな演出も流石です。9日は箸休めのレコードコンサートのはずが、これまた最初から梅津さんに対する濃くそして毒舌とも言えるコメントが連発し、白熱しました。ラブリーマスター河合さんの梅津さんに対する当時の印象、岩田信一さんによる生活向上委員会を名古屋で初めて企画した当時の話しなどなど、興味深い話しや、20代の梅津さんの映像、テレビ出演時のコメントも飛び出し、12時近くまでやってました、聴きにきていた梅津さんも最後は一緒にステージに上がり、当時の背景なども喋ってくれたのでした。10日のジャズのベテランベーシスト坂井紅介さんとご存知名古屋は誇るドラマー森山威男さんのトリオは、初共演とは思えない一体感で直球のフリージャズを聴かせてくれた日でありました。いつにも増して会場全体を独自の世界にもっていく森山さんのエネルギーに、理屈を越えた感動を受け、音楽本質を痛感した日でもありました。梅津さんも学生時代に森山威男さんのライブを聴きにいってはフリージャズを研究していたという事でこの日のライブをとても楽しみに待ち構えていたようです。打ち上げで森山さんが元々役者希望だったという意外な側面も聞けました。 11日はインプロの日で、第2次・新大久保ジェントルメンのメンバーでもある清水一登さん、太田恵資さんにAcid Mothersでおなじみ津山篤さんが加わって、これまたそれぞれの豊富なアイデアとサービス精神が二乗にも三乗にも絡み合って、笑いが絶えない超極悪なインプロとなりました。津山さんがいつもの梅津さんのスタイルにあたらなスパイスを加えて、サウンドの幅を広げていたのが印象的でありました。千秋楽は名古屋の若手インストバンド赤門+梅津さんそしてTokuzoオーナー森田率いるバレーボールズに多田葉子さんと共にホーンセクションとして参加し、自由気ままに吹きまくってライブ中から既に打ち上げ会場であるかのごとく、リラックスしたムードで締めくってくれました。しかし、よくも毎日こんなにお客をまったく違った世界にもっていって楽しませてくれるのだろうか。梅津さんにはまだまだ計り知れない側面があるのでしょうね。凄いです。個人的な印象としては梅津さんの中には楽しい音楽、面白い音楽とそうでない音楽しかなくて、全てが同じ一線上にあり、ボーダーレスに自由にやっているのだと強く思った次第です。またプチ大仕事やれたらいいですね。(臼井) ■9/24(金)近藤房之助 初めて房之助さんの歌とギターを聞いたのはもう30数年前だったろうか。衝撃だった。それまで自分は一体何をして来たのか?またそれから何をしようとしているのか?考えさせられたね。(若かったからね)そして人生が変わってしまった。あんなエキサイティングな演奏を毎週でも聞けるなんて幸せな時代だったなあ。いつも必ず最後は房之助さんの歌とギターで演奏が昇り詰め、終焉を迎え酒宴に突入する。本当に楽しかったなあ。飲んで騒いでラーメン食ってっと・・先月の演奏を聞きながらそんな昔を思い出してしまった。やっぱり歌うまい!声が大きい!鼻の穴の大きさと声の大きさは絶対比例すると先日Fave Ravesのボーカル青山君が言っていたが、今回それを確信した。やっぱり彼はブルースがいいなあ。フェイバリットはOtis Rushなんだなあ。きゅっきゅっるんるんるん All of your love。やっぱり真底好きだとフレーズを丸コピしたくなるんだよねー。ファンだから・・それ聞いて人生変わっちゃったんだもんね。わかるなあ。嬉しいなあ。その感じがお爺になっても残ってるのがいいなあ。私もそんな素敵なお爺になれるよう頑張らなきゃ。私はやっぱり、かかっかかーかーかーかーかーかかかかかかかっか・・ みんな来てね!11/3(祝)鯖吉+マッカレル Go! Go!(鯖吉) ■9/25(土)ジェフ・マルダー&エイモス・ギャレット もしもジェフ&エイモスのライヴを見逃したのなら、それは世界にそれほど多く存在しない至福の時のひとつを捕まえ損ねたことになる。心の底から生きていて良かったと思える時間だった。最初に二人を見たのは1977年雲竜ホール(現在のダイアモンド・ホール)のステージだったのだから、あれから33年の月日が経っている。世の中に変わらないものなど無いはずなのに、ジェフ・マルダーとエイモス・ギャレットに関しては、この言葉は当てはまらない。レイジーで、あたたかで、何よりも音楽を奏でる歓びが舞台の上からこぼれ落ちてくる。エイモスの指の震えは前回よりもさらにヴィヴラートが増し、見ていてハラハラするほどなのだが、目をつむって聞くと出てくる音は完璧で、まさしく究極の星屑ギターなのだ。やはりエイモス・ギャレットは歌のバックで本領を発揮する。その相棒としてジェフ・マルダー以上の適任者がいないことは言うまでもない。まるで山村の小学校の教頭先生のような円やかな顔立ちから、繊細でブルース・フィールに溢れた歌声が流れ出していく。エイモスの「スリープ・ウォーク」で身体がとけ出し、ジェフが歌う「ヘヴンリー・グラス」で涙した。なお、ジェフとエイモスが揃って来日するのは、残念ながら今回が最後になってしまうという。(小川真一/音楽評論家) |