■8/17(火)灰野敬二(g)山本精一(g)一楽儀光(ds)
8/17に得三で行われた、灰野敬二(g)山本精一(g)一楽儀光(ds)のライブ。10分押しで暗いステージに3人が現れる。上手ギターは灰野氏、真ん中にドラムの一楽氏、下手ギターが山本氏。ギターのお二人とも座ったままで、とても静かにそしてゆっくりと演奏が始まった。
山本精一氏の歌声は羅針盤のCDでしか拝聴したことがなかったので、とても感動してしまった。チャイの様に何故かしら温かくホッとしてしまう歌声。ROVOやPARAのライブで見る山本氏とまったくの別人ではないだろうかと思わせる程の変わり様であると個人的に思ってしまった。
 山本氏と交互に歌う灰野氏はとても対象的で、静と動そのものだった。灰野氏の魅力はギターを奏でるだけでなく、喉を引っ掻くようなあの唄声、ギターを弾くその仕草で揺れる長い髪の毛。存在そのものが魅力であって魔物だと思ってしまった。その魔物の挟間で揺れ動く一楽氏のドラム。ドラびでおとはまた違った一楽氏の顔が見られて、というか悪ふざけ一切なしの超真面目である意味笑えてしまった。
静かにけれど、確実に熱くなるステージ。交互に繰り広げられるギターの波に打ちつけられる岩の様なドラム。いつもロックしか聞かない私にさえも解かる「カッコよさ」。人は「素晴らしい音楽」に触れたとき、「解る」ものだなと体感した夜でした。こんな素晴らしい夜を与えてくれた、得三に感謝です。(ワカメ/竜宮ナイト)


■8/19(木)長見順[早川岳晴(b)岡地曙裕(ds)]
 パンチの効いた現在進行形のブルース。一粒で二度も三度も楽しめる。。そんなマダムワールドに引き込まれた夜でありました。この日のメンバーは、ドラムに岡地曙裕さん、ベースに早川岳晴さんの強力なリズム隊を迎えた3人‥のはずなのだが、なぜかピアノがセッティングされている??なんとこの日の半分は、マダムギターならぬ“マダムピアノ”なのでした。マダムがピアノを弾くことに驚いた人も多いと思いますが、これがイイんです。グッとくる、実にいいピアノを弾くんですのよ奥さん!もちろんギターは相変わらず抜群のキレを見せ、そこに独特の詩世界が広がり、優しさと逞しさ、そしてブッとびのセンスが炸裂。ドラムを叩いている時の岡地さんの表情もいいですね。実は一番の見どころかも?ちなみに早川さんは一ヶ月前に事故で骨折して病み上がりでのステージとの事。力強いプレイからは想像できませんがかなりの大ケガだったようで、グーグルで“早川岳晴”と検索すると候補に“早川岳晴 事故”と出てきてちょっとビビります。詳しくはWebで。。王道ブルースのカバーを求めるブルースファンも多いと思いますが、そういう人にこそ、マダムワールドをぜひ体感してほしい!マダムのパンチの効いたブルースと、ブッとびのセンスにノックアウトされちゃいましょう!!(田辺スパン)


■8/28(土)29(日)「騒音寺提供〜名古屋TOKUZOスペシャル2デイズ!」
待ちに待った名古屋での騒音寺2Days!
一日目最初のニートビーツは、バンドマンとは思えない軽快な話術(笑)と、あいかわらずのステキな演奏で皆をドンドン踊らさていく。イベントの幕開けにふさわしい滑り出し♪転換中にはお客様が入りきらないため、出していたテーブルを片付けるという異例な事態に!
そんな中始まった騒音寺。レッツゴーダニーでは名古屋から起こったと言われるお客さんの大合唱であがるテンション♪そして最後は皆で踊り狂ってフィニッシュ!初日トリのプライベーツはテンションがあがりきったお客さんたちをなだめるように、大人な曲からスタート。中盤のブギーからは一気に皆のテンションをあげていく、さすがのライブさばき!2日目はジャパン狂撃スペシャルから。噂通りのアホっぷりに笑わせていただく。まさに阿呆な仲間♪
二日目もまさかの騒音寺2番手!新曲いい暮らし求む、では騒音寺のかっこよさ爆裂!のブルース。楽しいだけじゃなく、最高にかっこいい音楽を楽しませてくれる騒音寺。二日間のオオトリを飾る浅草ジンタは、紅一点のミーちゃんへのカワイーコールが飛び交う中(笑)、締めにふさわしいすばらしい演奏、楽しい音楽で皆を笑顔で踊らせてくれる。本当に楽しい二日間でした♪
また来年もぜひ騒音寺流夏フェスを得三で!!!(しほ)


■8/30(月)町田謙介
 この日、町田謙介さん初体験だった私は心躍らせていました。そして見事に1曲目でノックアウト。ステージと客席はド頭からアンコールのような盛り上がりで、ひとつになり、町田さんのパワフルで真っ直ぐな唄と、アコギフィンガーピッキングのダイナミクスの波がとても簡単に、そして自然に私の中に入り、心を奪いました。さらに、強力なバックメンバー。荒削りだけど聴きごたえ満点の若手ドラマー渡辺久範さんに、ベテラン加藤雅史さんのウッドベースがしっかりと重なる。鍵盤の加藤エレナさんの指先から出てくる色とりどりなフレーズが曲のカラーに美しく混ざる。ゲストコーラスはチカさんと、なんと森田さん(=「ノーギャラーズ」 笑)。二人が唄にスパイスを入れる。この日、実は町田さん以外にもお目当てが。スティールギター、すぎの暢さん。すぎのさんが弦をはじき滑らすたびに店中の空気と、私の脳と心はグワンッと揺れた。一滴も飲んでいないのに、酔ったような心地よさとハイテンション。このバックが名古屋限定というのは、なんとも贅沢であり、もったいなくもあります。8月終わり、残る夏の疲れと熱帯夜。この夜、眠っていた体も強く鮮明に目覚めました。次回もぜひ同メンバーで実現してほしいです。そして今度は戦前BLUEも聴きたいですね。(吉村瞳/Red Dirt Boogie Sisters)


■8/31(火)雷門獅篭「大須芸人スーパースター列伝」
名古屋には伝説の秘宝館があるという。それを人は大須演芸場と呼ぶのであった。
さて、ここにはどんな芸人さんがいるのであろうか。普通であれば一度は見てみたい欲望にかられるであろう。それが大須芸人スーパースター列伝。と、別にこんな堅苦しい始まりでもなくて、実は笑いあり涙ありの芸人さんたちを貴重映像とともに振り返ってみましょうというのが今回の企画。司会進行は落語家兼漫画家の雷門獅篭。人が良くってすぐにネタをばらしちゃう手品師の多嶋ゆきお先生。世界中からその紙切り技術に魅せられた者が多く集ったという大東両閣下。二人とも己の芸に矜持を持ち、多くの人に愛され惜しまれつつ亡くなった。と、ここまでで回顧録は終了。次に登場するは、ゲストにするのがもったいない柳家三亀司師匠。その独楽の回しっぷりは華麗かつ繊細。客席からは思わず声が飛ぶ。獅篭の男子姿と話しっぷりに奥様方はうっとり。多嶋ゆきお先生の純朴な手品とその風貌に笑いが起きる。大東両閣下の切った絵の美しさに魅かれ、閣下を偲びし涙を流す。芸とは人間の業を笑うものだとは誰がいった言葉だったか。笑われる芸は芸ではない。えせ芸人に目が慣れているそこのあなた。ぜひとも足を運んで本物の芸に、芸人に触れて笑って欲しい。二度とテレビに出てる芸人さんなんかには戻れません。(あさいするめ)