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■5/3(月)うつみようこ&YokoLocoBand
妙に親近感を感じるのは年代のせい?まあそれもあるけど、要はあの声が好きなんだな。腹の奥からずどーんと出てくる声。楽器に例えるならなんだろう。いや、あの人の肉体そのものが楽器か。小さな身体でよう鳴る鳴る。まるで軽自動車にF1のエンジン積んでるみたいだ。その彼女がステージに出てきた瞬間、「ちっちゃい!」と思った。ところがところがそのパワーというか威力というか、圧倒的。手練れの男衆従えて、ようこ節炸裂!声と音の流れは力強く大きく、時に柔らかく、時に甘くせつなく聞き手の身体に染み込んでくる。ああそうか、身体がちっちやいからパワーも圧縮されて濃いのが出るんだなあ、としみじみ。実は生で聴くの初めてだった。望み叶った。ポップな唄もブルージーな唄もイカしてたけど、圧巻!だったのは「津軽海峡冬景色」!熱いライブなのに、かなたに見えた海峡の吹雪に私は泣けたよ。もうひとつ嬉しかったのは、私よりはるか下の年代のお嬢さんたちが、大勢ステージ前で踊っていたこと。男性客も沢山いる中で、女子だけが踊ってるライブってのはあんまりないぜ。区別するつもりはないが、ようこさんの唄はオンナを鼓舞させ、オトコを「のす」力があるのだ。(瀬辺千尋) ■5/21(金)アゾール&サラ・レネリック 今池商店街連合会の主催でハイチ地震復興支援イベントとして開催されたAZORコンサート。当日の昼には地元パーカッショングループ2組による街頭チャリティーライブと募金活動が行われ、夜にはTOKUZOにてAZORによるLIVEが行なわれた。 初めに招聘元の手島さんと元駐日大使デュレ氏による挨拶とハイチの震災のレポートでこのイベントが始まった。その後、昼に街頭演奏を行なった各グループがオープニングアクトを勤めたのだが、アフリカンパーカッショングループの演奏の際にはAZORが急遽飛び入り参加し会場を沸かせ1部が終了。 今回の来日で4度目のTOKUZO登場のAZORはパワフルかつダイナミックな演奏で聴衆を魅了する。ギタリストのブロー・バルクール氏は急病により今回のツアーには不参加となったが、ハイチ人シンガー&ダンサーのサラ・レネリックの素晴らしい歌声やダンスがAZORのパーカッションに華を添えた。AZORのコンガ演奏はいわゆるラテンなスタイルとは一線を画し、軽くしなやかなタッチからは想像もできないような芯のある太いサウンドを持ち、彼らのルーツ・アフリカを感じさせるメロディックな音を奏でていたのが印象的だった。このような活動を通してハイチで被災した人々が1日も早くもとの生活に戻れるよう心から願って止みません。(Nob跡部) ■5/22(土)トクマルシューゴ ラブとかピースとかって感じは何か好きじゃない。でも、嫌いだったはずのラブとかピースとかを何の嫌味もなく与えてくれるPOP感を持った音楽は好きだ。良質な音楽とは、文字通り“楽しい音”。トクマルシューゴさんのライブを見て感じたことをツイートしていきます。無印良品のCMにも起用されている彼の作り出す楽曲は、誰もが手に取りやすいPOP感を持っていて、よくよく見るとそこには高度な技術と秀逸なセンスが散りばめられていて、それに気づいたり、気づかなかったりする...まさに無印良品的だ。前にTV番組でトクマルさんを紹介していて、洗面器やスコップといった日用品を叩いた音を曲に取り込んでいく技法を披露していた。その時にスタジオのお客さんの手拍子も録音していて、彼は「手拍子がずれてるくらいでいい」と言っていた。この日、オープニングアクトで出演したLullatoneのライブは、いつもバッチリ決まらないのだけれど、それと同じくして、そういう人間的な個性や不純物みたいなものが音に混じっていくことで、よりPOP感は増していく。混じりっけなしの完璧なものほど嘘っぽい。この日のTOKUZOは、たくさんのお客さんとラブとかピースとかで一杯だったので僕は煙草に火をつけるのを躊躇した。(武部敬俊/THISIS(NOT)MAGAZINE) ■5/28(金)HAYAKAWA 5月28日に行われた待ちに待ったHAYAKAWAのライブ。力強いリズムと何が起こるか分からない何らかのハプニングを期待しつつ(笑)開始を待つ…このバンド、毎回感じる事なのだがだが、演奏も(性格も?)対照的なツインドラムとツインギターの相対する音のバトルが楽しい。そしてそれらを何故か(笑)ガッツリとまとめてしまう早川氏のエフェクト爆音ベース…実にウマイことできている(爆)。また、その音のバトルとカッチリと整ったリズムが実に体に心地よい。轟音のうねりの中にも時折垣間見る凛とした姿勢がこの「HAYAKAWA」の魅力である。また曲を淡々と解説するバンマス早川氏のMCも魅力のひとつ…しかしながら今回のツアーは今までのそれとは何か違った。一言で言うと「進化」という日本語が一番解りやすいだろうな。今まではなにかマイナー調な(笑)重厚な曲のイメージが(勝手に)あったのだが新曲も既存曲も爽やかな流れが更に加わり、聴いていて兎に角気持ち良い。体のど真ん中にズンズンと響くリズムは、一段と研ぎ澄まされ、今後の更なる進化が期待できる。是非とも多くの人にそれを体感していただきたい。次にそれに遭えるのは11月10日。これは見逃す手は無いと。勿論待ち遠しい(笑)(酒井) ■5/31(月)ヒカシュー ステージに現れた男はどうやらギタリストの様だった。が、ギターを傍らに置くと奇怪なダンスを踊りだし、奇声を発しながらスティックで自分の体を叩き始めたではないか。おや、もう酔いが回ったのか?私は目の前の光景を疑った。だがそれこそが、ヒカシューという世界に類を見ないグループのライブの始まりを告げる合図だったのだ!その後約2時間に渡り繰り広げられた音楽を一体どんな言葉で形容すればよいのか。メンバーすら曲順が分からないままライブは進行していく。三田氏のギターによってポップと前衛は一つになった!坂出氏のベースによって秩序と混沌は一つになった!清水氏のピアノとバスクラは知性と狂気の境を無くし、佐藤氏のドラムは土着と洗練を一つにしちゃうもんだからこちらとしては楽しく不安でいやらしく心地良いのでもうわけが分からない。そんな壮絶な演奏をバックに不敵な笑みで絶唱し、テルミンを操る巻上公一氏…。気が付くと私達は、メンバーと一緒に宇宙音階的大合唱をしているのであった。一体ヒカシューの音楽とは何か?パンク?ニューウェーブ?現代音楽?アンコールに名曲「パイク」を演奏し、ライブを終えた巻上氏の言葉に私はヒントを見た。氏は言った。「カエルのうたはロックじゃない!」と…。(古田鉄平ザ・ヒューマンズ) |