■3/10(水)友部正人と三宅伸治
まさかライブレビューを書く事になるとは思っていなかったので、今部屋で一人ライブを思い返し、CD『ロックンロール、やってます』を聞きながらキーボードを叩いています。 友部さんのライブにはいつも独特の緊張感があり、それはライブ中よりもむしろ、開演前の方が顕著で、今回は独特の緊張感はそのままで、どことなく和気藹々とした和やかな雰囲気に開場は包まれていました。それは今思えば三宅伸治さんの人柄の様なものだったのかもしれない。 ライブは両者のオリジナル、合作から、カバーまで披露するという充実の内容で、お二人のフェイバリットでもある、来日公演中のボブ・ディランのカバーもぽつりぽつりと。カバーであろうがオリジナルであろうが、友部さんの最大の魅力である『不器用さ』は健在で、三宅さんの巧みなギタープレイやリズムボックスを操る『器用さ』がネオンの様にキラキラと輝く演奏でした。 しかしその日の一番のライブの見所は三宅さんのお誕生日を祝う友部さんではないでしょうか。友部さんがギター型のクラッカーを三宅さんに向けて発射させ歓声が飛び交いました。殺伐とした70年代の友部正人像からは想像もできない和やかな三宅さんとのライブ『 ロックンロール、やってます』は『ロックンロール』て『楽しい』という意味を教えてくれた一夜でした。(井上糧)

■3/13(土)アーリー・タイムス・ストリングス・バンド
アーリーと言えば、私はやっぱり「雨雨降るな降るな、ア〜メ降る〜な♪」の「雨」。一番はじめに聞きに行ったのが多分、72年冬の名城大学のオールナイトコンサートだと思うのだけれど、とにもかくにも初めて聞いたのがこの曲。ナンダこの面白さは!と思ったのは、一人ひとりが強い個性を持ちながらバンドとして個性があること。はっぴいえんどもそうだったかもしれないけれど、私の中ではそう思えるのは、はちみつぱいとアーリーだった。あれから幾年。久々の名古屋得三。新たにまた、なんやコレ!と濃さが何倍にもなったアーリーがそこにいた。松田ARI幸一、村上律、渡辺勝、今井忍、竹田裕美子、どうよ、この顔ぶれ。あ〜アリガタヤアリガタヤ。勝さんのグワングワンギョイ〜ンなギターにびしょびしょの唄声、きんちゃんの「あなたの船」、ARIちゃんの「キングコング」、律ちゃんの「南京豆」、今井忍の「花から人へ」、ドレもコレもその人自身でありアーリーであって、アーリーになることでハヤタ隊員がウルトラマンになるみたいに化けてしまうのがアーリーの真骨頂。聞けば現在新アルバムを画策中らしい。アルバム発売と共に是非また得三へ。この間来られなかった皆さん、次こそはぜひ。長生きしそうな人ばっかりですが、ナマで聞いとかんとぜったい損するよ、のバンドです。好きだ〜!!!(高山富士子)

■3/17(水)MAJIKA〜NAHARU/ETERNAL ELYSIUM
THE SAD MILE/発条仕掛

毎月メールで届く「臼井のライブスケジュール」。その中にこのメンバー達の名を見つけた時から、「ぜひとも名古屋でやってくださいな」とおねだりし続けていたMAJIKA-NAHARU。ラピス(g), 臼井康宏(g), バッキー(a-sax), ヒゴヒロシ(b), 藤掛正隆(ds)。日本のインディーロックシーンの草分けメンバーが顔を揃えての名古屋初登場。特にラピス氏がプレイするのをこの目で見るのは初めて! FRICTION’79京都大学西部講堂ライブDVDを何度繰り返し見たことか。そして、この夜は個人的に勝手に我がファミリーバンド大集結と言っていい、濃厚ラインナップ。観る前から暖気済みだ。名古屋勢3バンドはいずれも骨太ながら超個性派揃い。重量級のビートと粘り腰グルーヴの応酬に私もお客さんも完全に高回転のまま、未知なるMAJIKA-NAHARUの第1音に集中した。その後は、味わったことのない疾走感と弛緩が麻薬のように深潤し、「ただひたすらにROCK」であることに無邪気に喜ばされる。無骨にして多層、その妖香を栽培しているのがラピスという存在であり、一筋縄では括れぬメンバーをひとつに練り上げていく魔術師のようだ。澄んだガラス玉のような瞳に映り続けているもの。ひょっとしたら、本当に知りたかったROCKへと誘引してくれる、現在唯一のバンドかもしれないと思った。(岩田舞海)

■3/22(月)在日ファンク/ペトロールズ
周りの友人たちが口を揃えて「これ(在日ファンク)は絶対面白い!」って言うから音楽に詳しくない私もはりきって参戦。おしゃれな雰囲気満載のペトロールズが終わるやいなや、すごい勢いで友人につれられてステージ前まで突っ込んでいった。ステージの真ん前で構えているといよいよお待ちかね!お揃いの衣装を身にまとった6人のキメキメのいかついバンドマンが登場。それだけでかなりテンションが上がる。そしてハマケン!あんたはずるいよ!ビチビチのスーツでスライドしながら登場。爆笑。いやいやイイ意味で。完全にやられてしまった。今でも眼に焼き付いているハマケンのダンス…キレの良い踊りのキモさの素晴らしいコト。こっちもつられてからだが動きだしてしまう。もちろん歌とバンドがめちゃめちゃ上手いし、かっこ良いからこそ、その気持ちわるさが引き立ち、歌詞に出てくるダンボール肉まんやら環八などの言葉にすらキャーと言わずにはいられなくなる。あくまで(絶対)気のせいだとは思うけど、MCで話す息の荒さ、吐息まで色っぽく感じてきたのは私だけじゃないはず。人が多くて踊りきれなかったのがやりきれないが、是非いや絶対、間近でキモかっこいいダンスとハマケンの汗と投げキッスのシャワーを浴びながら観てほしいと思った楽しいライブであった。(安藤鮎子)

■3/29(月)ギターパンダ ワンマン
「こちらこそ、イエーイ!!!」こんな素敵なcall&responseは全く初めて!!!なんてジェントルマン!!そう、ワタクシ、実は、初めてこの眼でギターパンダという存在を確認する事ができた訳で。ーん、一言で言うならばとにかく衝撃!!!まずは視覚的衝撃!ステージに現れた山川のりを氏、パンダの着ぐるみにグレッチのテネシーローズという、なんともビックリな出で立ち!!!曲が進むと少しずつ衣替え(脱皮??)して最終的にはカルピス・プレスリー(白地に青の水玉プレスリー)で光るギターを掻き鳴らす!!!卑猥な歌を、真面目にふざけて奏でる姿は、まさにオッサ…いや、大人の貫録、そしてユーモア!!いやー、サイコーです!!(R-18で!)そんな衝撃をリアルに敬意に変えてしまう、素晴らしい演奏力!聴覚的衝撃!単なるおフザケに終わらせない、素敵な大人の為せる技を、たっぷり魅せつけられた夜でした。今回のツアーで同行していた高木まひこ氏、大先輩・のりを氏を前に、ビジネスプレスリーで応戦!若干の緊張感を匂わせつつ、場を盛り上げてくれました。サイコーの一時を堪能する事が出来ました。私のように、ギターパンダ未体験の方々!やんちゃが出来るイカした大人のロックンロールは本当に本当に必見です!!!(キャリン☆)