■12/8(火)ペーター・ブロッツマン・フル・ブラスト・トリオ
 ペーター・ブロッツマン・フル・ブラスト・トリオペーター・ブロッツマンを毎年のように聞けるとはなんともすごい時代になったものだ。現在、近藤等則、ポール・ニルセン・ラブとのヨーロッパユニットやケン・バンダーマークらとのシカゴテンテットなど世界中で吹きまくっているブロッツマンが、今回はヨーロッパ・プログレ・ノイズ系の猛者マリアーノ・プリアカス、ミヒャエル・ヴェルトミューラーと組んだニュートリオで登場。しかしこの凄腕テクニシャンをもってしてもブロッツマンのブロウは止められない。ドラムのヴェルトミューラーが叩き疲れても吹く吹く。一時間吹きっぱなしなのだ。やはりそうか、思い出したことがある。ブロッツマンを我々が名古屋へ招聘したのは30年前。最強のパーカショニスト、ハン・ベニンクとのデュオだった。圧巻の演奏以上に我々の度肝を抜いたのは打ち上げ。12時すぎに打ちあがったあとでブロッツマンはなんとポルノビデオを見せろと要求。今はなきジャズライブハウスA-TRAINのN氏宅で明け方までポルノビデオ鑑賞に付き合わされた。その強力な性的欲求に、このおっさんおかしいんちゃうか?と当時は思ったものなのだが、そーなのだ、ブロッツマンの演奏は性行為そのものだ。ブロウは射精なのだ。そしてそれを聞く我々も含む全世界のオーディエンスはそのスペルマのシャワーを浴びせ続けられることに歓喜するのみなのである。(客席王)

■12/15(火)ハッチハッチェルバンド/BLACK BOTTOM BRASS BAND
ハッチハッチェルバンド6人とブラックボトムブラスバンド7人、あわせて13人の天才がクダラナ系素晴ラシお客さん参加型まさに夢のようなお祭りでした。まずは、ブラックボトムブラスバンド、始まると共に客席へノリノリパレード、聖者の行進!アチコチに散らばりいろんな方向からゴキゲンなメロディーでお客さんを乗せて行きます。ステージに上がりワッショイワッショイとエネルギッシュで時にセクシィな演奏が続きます。やっぱりホーンはゾクゾクしちゃう。そして、ハッチハッチェルバンド、見る度に笑い死にしそうになる。特に今池に似合う「お調子1本」は超名曲!ハッチさんが可愛い娘さんと飲み調子に乗リウハウハ、続編ではついにセクシィおばあさんが出現!その行く末は・・・。まだ見てない人は是非!ハッチさんの歌、ダンス、顔芸、バイオリンブリッジに、ドラムのペロ伯爵のハッチさんを見る眼力がハンパじゃなく、アコーディオンのまゆみ先生もぴょこぴょこ楽しそうで、トネーロさんのウッドベースもくるくる回り、内藤先生バンジョーが似合い過ぎ!思わずギターアイリッシュも立ち上がる!大盛り上がり大会!最後はブラックボトムも加わり、みんなで年末らしく第九を歌って終了。来年も友達沢山巻き込んで天才まつり得三で見たーい!!!(中村あき)

■12/16(水)CRAZY FINGERS[リクオ/Dr.kyOn/斎藤有太]
ムムッ!ステージに机が3台?いえいえ。キーボードが3台だがね。始めて見たこの光景は、政治討論会でも始まりそうな雰囲気。そこに現れたのは田原総一郎や宮崎哲弥ではなくキョン、斉藤有太、リクオのお三方。「関西」を人間にしたような高テンションのリクオ。10人はおば様のパトロンがいそうな斉藤有太。甘いマスクとは対照的に堅実で力強い演奏だった。それに力の抜け加減が流石のキョン。キョンキョンって髪型でずいぶん顔が違うよねえ。今回は糸井重里か。ピアノ3台って、ドラム、ギター、ベースの代わりをそれぞれするのかいな、ぐらいの想像だった。思えばピアノって、リズムとメロディが1台できっちりできるんだよね。それが×3で想像以上に自由度高が高かった。30本の指が鍵盤を叩けばコロコロ転がるフロム・ニューオリン&ロケンロー!三人三様の持ち味が一体になって自然に体も動く。時に強引にノセられたり、旅の歌で切なくさせられたりと充分楽しめた一夜だった。最後に、並みの鍵盤叩きではできないキョンの動作を報告しておこう。リクオのMC中に「小池さん」という名前が出ると、右手の指をそろえてラーメンをすするマネ。う〜ん、細かい!一体、何人がそれに気づいき、オバQを連想しただろう。これぞベテランのフィンガー芸!(尾関功次)

■12/20(日)ううじん/安宅浩司/スチョリ/アンドウケンジロウ
4人旅という名のコラボライブ。そのタイトルにぴったりな「旅に出よう」というスチョリさんの曲から始まりました。いわゆる対バンというのではなく、ずうっと4人ともがステージにいて、まるで一つのバンドのように楽しそうに演奏をしていました。最初は4人もお客さんも少し固かったのが徐々に開場全体がほぐれてあったまるライブとなりました。ううじんさんの懐の深い声や安宅さんのやさしい声と音、らしい言葉遊びの歌詞、アンケンさんの和むキャラと心地よいクラリネットの音色、スチョリさんのピアノとやわらかい声、そしてキャラとのいい意味でのギャップ。人柄と関係性を音にしたようなとても後味のよいライブでした。キャンドルナイトということで各テーブルとステージなどにたくさ んの手作りキャンドルのあたたかい明かりが灯り、手作りツリーも置かれたアットホームな演出。その演出はまるで招待状を思わせるかわいいチラシから始まっていました。お客さんも出演者も企画した本人もみんなで作り楽しむための小っさい人のしかけです。CDがほぼ完売してみんながサインをもらいに4人のところに行ったのがこのたくらみの成功を物語っていました。(モノコトTACO)

■12/24(木)シカラムータ
 本日は吉田達也氏と外山明氏のツイン・ドラム含む総勢10名編成。これは騒がしそうで楽しみ。世間のクリスマス・ムードにゃ迎合しないと言いつつも、レパートリーの中からそれっぽい曲で幕開け。みわぞうさんの着物もサンタっぽいし髪飾りもクリスマス・リースとポインセチアな感じ。1曲目を終え大熊さん「録っといてもらえばよかった」と言うほど好調な滑り出し。2曲目にはもう爆音「Heraklion」!さてこのバンドどう説明すればよいのか?ジプシー?クレズマー?とはいえその音の地域に限りが無い。大熊さんから「シュール・ジャズ」なんて言葉も出たが難解さや高い敷居とはあまりにも無縁。変拍子だって自分の好きに踊ればいい、そんな寛容さもあり。終盤、期待と予想していた臼井さん(PA卓操作中)がゲスト参加するは「ターキッシュ・ダンス」!それが臼井さんそのままPA卓に座ったままギター繋げてプレイする前代未聞の前後交信!前観て後ろ観てとあぁ忙しい!この日のピークを迎える最高の演奏!みわぞうさんの振り袖もスイング!スイング!今年を締めくくるに相応しい良いライヴでした。「来年もよろシカラムータ!」(大熊さん、使ってみましたけどやっぱりこれ無理あります・・・。(イヨダタツヤ)