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■8/7(金)PARA/竜巻太郎
まずは竜巻氏。打ち込みの音源に合わせてのドラムソロ。と、こう書いてしまう事により連想されるチープさは、ない。見事な暴れっぷりのドラムといい意味で俗っぽい打ち込み音源が渾然一体となって、一種独特な高揚感を醸し出していた。マリンバも叩いていたが、かくも激しくマリンバを叩く人が他にあるだろうかと思わせるプレイ。竜巻氏のライブは短時間で色々な事(物理現象)がおこる様に思う。何がおこったか整理する暇は与えられずに終わる。このジャックされた感じは、いい。身ひとつで客の喝采をかっさらっていった。続いてPARA。大変よかった。終演直後、隣にいた若者は今年一番のライブと興奮気味にその友人と語り合っていた。数学的変則リズムは確かにPARAの特徴だ。しかしながら、5人のツワモノによるミラクルなユ●ニ●ゾ●ン。絶妙なビブラート使い&装飾音符、(最上級に肯定的な意味で)フュージョンみたいな音色、千住宗臣氏の嬉しくなるほどしっくりくるドラム。こういったもの全てが数学的リズムに絡まって、山本精一氏特有の淡色でいてずぶずぶのサイケ感を実現する方向に結晶化しているからこそPARAは新鮮な存在感を放っているのだ。ポップかつ熟達したバランス感覚に酔いしれながら気持ちよく踊った。(亀田暁彦/phallusor) ■8/14(金)村田陽一ソリッドブラス 初めて見るソリッドブラス。期待に胸を膨らませて得三に入ると、始まる前から満員のお客さんで熱気ムンムン。メンバーが出てくるとテンション最高潮に。一発目の音からノックアウトされたという感じ。すさまじい音圧、爽快なスピード感、そして絶妙なブラスアンサンブル。各楽器のソロも冴え渡っていて、いい意味で力の抜けた余裕あるバックとの安定感。ああこういうのは結成20年近くになる重みなんだなあと。ゲストドラムの渡嘉敷もとてもキマッていて、これがチューバという変わったベースとかっこ良くがっちりボトムを作っているからすごい。よく高いテンションのままずっと吹き続けていられるなあと不思議になるくらいチューバのベースラインがかっこいい。ウッドベースでなくてチューバ、エレベでなくてチューバ、ソリッドブラスに佐藤潔ありといった感じ。とにかくお腹一杯、大満足のライブですっかり虜になった僕はすぐにCDとTシャツを購入。ライブで何回かリーダーの村田さんが言っていた「20年間ずっと自分の憧れの人と一緒に演ることを目標にがんばってきた。」という言葉が印象深い。その結果がランディブレッカーとのアルバムだったり、桑田桂祐、デイビットサンボーンらとの競演だったり。そしてそれら20年の結果の「村田陽一ソリッドブラス」をこの日聞けたことをうれしく思う。(高橋是清) ■8/15(土)灰野敬二 Blues Band/国府達矢/asana 灰野敬二 Blues Bandというのを見ただけで、ちょっとわくわくさせられた。灰野さんのボーカルとギターのスタイルは、基本的に戦前のブルーズに根差していると長い間思っていて、「ブルーズバンドはピッタリなはずだな」という期待をしていた。でも一体、どんな感じになるのだろうか?まずは国府達也ソロ。ダブルネックのギターを弾いて一曲、その後エネルギーいっぱいのアバントガレージロックなバンド演奏で、パワーとメロディーを組み合わせた所が面白かった。次のasanaはすごいオーガニックなロック。多種の楽器を使って、きれいな音いっぱい出し、打ち解けた雰囲気を作った。灰野敬二Blues Bandのライブは、期待を裏切らなかった。エレキスチールギターを弾きながらトレードマークの悲鳴で歌って、灰野さんとの相性がばっちりのリズムセクション(ナツノミツルとドラびでおの一楽儀光)とのコラボレーションによって素晴らしい変種のブルーズを産んだ。後半で、灰野さんがちょっと可愛そうなくらいにボロボロなSGに変えて、もっとフリーロックの感じで演奏して・・・年をとればとるほど、演奏が激しくて面白くなりそうなんだよな。(Andy) ■8/16(日)ピーター・ソロ & カカラコ トーゴ出身のミュージシャン、ピーター・ソロのステージを見ました。これが予想外の大ヒット!ドラム、ベース、キーボード、パーカッション、ギターという構成のバンド。ピーター自身はギターがメインで時々民族楽器を演奏してくれたのですが、全体的にとにかく良く練られていてジャンル的にはナイジェリアの巨匠フェラ・クティにちょっと似ている感じ。声もフェラを彷彿とさせてくれました。 ま、反対意見もあるかも。曲調もサルサになったり、レゲエになったり、アフロファンクになったり。所々で決めるアレンジもデラ格好良く決まってました。観客は大入り満員でしたが、踊らずにいられず皆ノリノリ。このライブが無料なんて信じられません。 見なかった人はもったいなかったねぇ。昼間に野外イベントで結構熱く演奏していたのに、夜のライブでは全く同じテンションで2時間もプレイ!終了後ケロッとしていたけど、この人達の体力はいったいどういうことなんでしょう?終わった後「全然疲れてないよ」メンバーそれぞれ言ってましたが、もうワンステージ軽く出来そうだもん。 それどころか「今から踊りに行かない?」ってウチのバンドのメンバーを誘ってました!!底知れぬパワーをオイラも分けて欲しいです。(柘植守道/カンカン アフリカ) ■8/23(日)「これで尾張の10周年企画」 一夜限りのスペシャルバンドはいとうたかおさんとettの渓さんが中心となり最初は全員の演奏からスタート。その後ミュージシャンが代わりばんこに入れ替わっての2部構成。メンバーの加藤さん、taco-bowさん、MABOさんのリズムセクションが、控えめながらライブ全編に渡ってしっかりとキープ。かなでさんのヴァオリンはどの曲でも締まりが良くかっこいいし、臼井さんのギターはポップな楽曲にあり得ないような鋭角的ノイズが炸裂!HOBOさんのヴォーカルとブルースハープの力強さには素直に感動。エレナさんの鍵盤はナイスなグルーブ感を出されていてこのバンドには絶妙テイスト。永山さんの絶叫ヴォーカルには鳥肌が立つと同時に涙が出そうになる程の美しさを感じた。そして友人でもあるミムマイのお二人の曲は普段聞くものと全く違うアレンジでナイスな奥行きを感じた。バンマスのいとうさんのソロはフライラインを従えての前衛ブルーズ・シンクロニシティー! ettのオーケストラル・ヴァージョンも普段と違ってとても楽しめたな〜!!!もっともっと聞いていたかったナイスな音楽達。あの夜は、得三が名古屋ミュージシャンから愛されているのがジワ〜っと実感できたなぁ。得三さん、これからもずっと名古屋が誇る、世界一のハコでいて下さい!(武山匡哉/ティーエフエル) |