■6/7(土)「鍵盤女」 鈴木亜紀/中ムラサトコ
 初めての鍵盤女のライブ。ステージには昔懐かしの足踏みオルガンと黒いピアノが一台ずつ。真っ暗なステージに現れたのは白いワンピースで赤いホースを振り回す一人目の鍵盤女・中川サトコさん。静かなジャングルで遠吠えを楽しむように、木魂する声をひとつずつ重ねていく。回りに誰もいないかのように、お腹の 底からの声を楽しむサトコさん。観ているこちらが息を呑んでしまった。ううう〜!とうなる声。声って楽器なんだ!!との驚きに、更に加わる足踏みオルガンや太鼓の音!足の裏から響いてくる、この強さはなんだったの?と一息ついてると、二人目の鍵盤女・鈴木亜紀さん登場。黒いピアノをたたき散らし、足音とともに巻き上げ る声に鼓動も上がってきた。喉も渇いてきた。ジャングルから、タンゴの酒場への大変身!そして二人揃っての登場はドライブ中のやり取りみたいに力が抜けて鼻歌でて。二人の突き抜ける、人生のアレグリア!!に気分爽快!!この日小さなピンクの車でやってきた、足踏みオルガンと小柄な二人の鍵盤女に、母と女の年輪の深さを感 じた夜でした。そう言えば以前「ブルドーザーのようにゴリゴリ進め!!」と名言を残した亜紀さん。今回は?の投げかけに、「エロス」の一言。まるで女にしか分からない暗号みたい!!本当に男も女もすばらしい〜!!(ともみ)

■6/13(金)まるで六文銭のように
[小室等・及川恒平・四角佳子]

 リハーサルが終わった時点で、照明をやっていた林が、四角佳子さんのことを、「美しい!美しい!」と絶賛、鼻を広げて興奮している。ちなみに林は女である。確かに、僕より年上のはずなのに、若々しく可愛い人だ。「フォーク界の由美かおる」と言っても過言ではないプロポーションでもある。・・・・いかん、いかん、デレデレしている場合ではない。六文銭は、PPMをお手本にして出来たフォークグループなのだろうが、ここまでくると、彼らのコーラスワークや音楽は、もっと特殊な領域にいっている。合わせにいくのではなく、個人個人が、自分の歌を唄いきってハーモニーを作る。さらに、三人の声のバランスには、「引きの美学」の様なものを感じてしまった。主張を持ったまま、丁寧に引いていくところに意志を感じる。昔、ラジオで聴いていた時から、こんな風だったのだろうか。音自体の調和より、ゆるやかな心の波を寄り集めたり、泳がせてみたりしているようなコーラスワークだ。一見洗練されているかに聞こえる中に、日本のドロッとした因習といったものや、ゴツゴツした社会の歪みが、ちらちら見え隠れする。小室さんのギターワークも含めて、聴く側に、聴き逃すまいと言う緊張感を起こさせる音楽だ。PPMやブラフォーなんて聴いてる場合ではない。満足した。(森田)

■6/15(日)鈴木祥子[かわいしのぶ(b)]
 デビュー曲「夏はどこへ行った」で幕を開けた鈴木祥子さん20周年ツアー@名古屋の2日目は、祥子さんのソロ&かわいしのぶさんとのデュオ。初期の作品をまとめたCDが発売されてすぐということもあり、懐かしい曲が多く演奏されました。「昔の曲」とは言っても決して古臭くはなく、ピアノと歌だけでとても新鮮に響いてくるのにはいつも感動します。個人的には「夢の庭で」がお気に入りです。それにしても、今回は何だか雰囲気が良い感じに軽くなったなぁという印象を受けました。しのぶさんとのデュオでは軽やかな雰囲気から一転、ガッツリした雰囲気に!とても女性らしい二人から繰り出される音は、とても分厚くて力強い音。ソロとは違う魅力の中に引き込んでくれます。デュオの時の祥子さんは、ピアノに加えてギターにドラムにと大活躍でした。ドラムはアンコールで披露されたのですが、「月とSNAPSHOTS」というキュートな曲をドラムとベースで演奏してしまう辺りが、祥子さんの一筋縄でいかない魅力でしょうか。そんな感じで、ソロとデュオで一粒で二度美味しいお得感溢れるライブだったのですが、9月にはアルバムが発売されるとのこと。(この日演奏された「Father Figure」なども入るのでしょうか)今度は新作を引っ提げてのツアーに期待が膨らみます。(辻 早苗)

■6/18(水)三宅伸治
 今回はリクエストライブとは聞いていたが、システムが分からずじまいのままTOKUZOへ。伸ちゃんのMCから・・・リクエストメールをすると伸ちゃん本人に届くなんて!オーマイ・ガー!なんて素敵な企画。曲に対しての思いや思い出がリクエストしたファンの方々からどしどし届けられた。京都でのライブ時のリクエストと今回のTOKUZOでの選曲は全くかぶる曲はなかったらしく、土地柄が反映しているとは決して思えないのだが、それだけファンの気持ちに入り込んでしまった曲を、三宅伸治がいかにたくさん唄っている証拠なのかもしれない。リクエストの選曲は様々・・・MOJO時代の曲、ヒット曲になってほしかった曲、残念ながら廃盤になってしまった曲(涙)・・・「僕の葬式で」ではたくましい妄想力がはたらきすぎて、涙の大放出。そしてライブも最高潮!お決まりのお外へ飛び出しタイム!!紙吹雪とともに伸ちゃんはTOKUZOを抜け出し今池の街へ♪通りすがりのリーマンも巻きこんで伸ちゃんはノリノリ・・・伸ちゃんが飛び出していった後に残された紙ふぶき・・・気づけばあっという間に片付けられていた。さすがです!TOKUZO!そうこうしてるうちにライブも佳境に・・・最後の最後には待ってました!「いい事があるといいね」今回もしっかりと心にしみました。次回は必ずリクエストしまっせ〜三宅伸治をたたえて!(今池かよ)


■6/27(金)近藤房之助 meets 赤門
 今宵得三では、集まりし皆の衆の期待と興奮が熱気に変じてゐた。渦巻く煙草の煙。そして少しじらされて近藤房之助meets赤門のライブが始まり致し候っ!リラックスして客席で歓談してござった近藤房之助がなんとも自然にふわりと舞台に立つと客から歓声が沸きあがった!おおっ!房之助がギターを準備運動の如く優しく弾き、赤門衆も舞台に入りて客も興奮して参ったぞっ。1曲目は赤門のオリジナル曲也。「カビティ」これはギターの小川が虫歯時代に作曲した曲でござるものなれど、彼独特のリズムと音の跳躍が小気味良ゐぞ。一気に赤門のペースになれど最後は少々着地不覚。がはは。故にライブは面白ゐのでござる。これが良かったかなんともその後は小川の吹っ切れたギターが炸裂。魂で弾き、顔で弾き、おなごたちは既に濡れておるぞっ。無論房之助はぜったに期待を裏切らぬその安定せし演奏なりて、其れよりも輪を掛けてエロスをばら撒きうねりを引っ張り出すやうな勢い持ちて赤門と融合せしは極上の旨み堪能す。房之助+赤門の組み合わせは業物(わざもの)でござる。興奮せし観客衆は自然と奇声が出てしまゐ、狂喜乱舞のきゃつもゐたでござる。踊っとるきゃつ。何云っとるのか解らぬきゃつ。箱ごと得三が動きそうな気配也。この最上の組み合わせを観れて拙者は大満足也(良)