![]() |
■ 4/1(火)長見順 待ちに待ったマダムのライブ。仕事で遅くなり、慌てて得三の扉を開けてみたら、耳にはもちろんマダムのかっこいいギターの音が、そして目には、なんとマダムのお帽子が飛び込んできました。毎回楽しみなマダムのステージ衣装。やられた〜。三越お帽子売り場って感じのひらひらした、通勤電車には絶対乗れないサイズの帽子なんだけど、違和感が全くないのは何故?その大きな帽子も時々押し上げつつ、ちょっと可愛らしく歌っていたかと思うと、やおら鋭く切り込んでくるギター。いいなぁ、いいなぁ。とにかく長見さんたら弾きっぷりがかっこいいのです。今回のメンバーは、マダムギターこと長見順、ロケットマツ(key)かわいしのぶ(b)岡地曙裕(ds)に、梅津和時(as)片山広明(ts)の、最強な両氏が参加するという豪華な顔ぶれ。盛り上がらない訳がない。案の定、後半ぐいぐいと全開状態!!マダムの唄って、ほんと歌詞がすごい。甘く囁かれているかと思えば、な〜んてね、とペチンと頭をひっぱたかれるよう。間違いなく等身大。その唄を聴いて、心がほにゃ〜としていると、骨太なギターがぐいっときて、キリッとしたりするのです。剛柔のバランスが絶妙で、もうしびれちゃいました。それで嬉しくてニマニマしてたら、この原稿を書くはめに・・・。本当にもう、マダムったら。(小山妙) ■4/3(木)エドガージョーンズ&ザ・ジョーンゼズ 前回の来日から約2年、エドガージョーンズ & ザ ジョーンゼズのTOKUZO公演、老若男女、今池がリバプールのクラブかと思える程、盛り上がってましたねー。このエドガーさん、触れ込みが、”50年代、60年代の米国R&Bを見事に消化したサウンド・・・” ”この黒さはただものじゃない” ”リバプールの最終兵器”(?)等、魅惑的な言葉が並んでおります。で、聴いてみると真っ黒じゃないけど、程よい感じで黒いんです。この人、DJとしても名を馳せてるそうで、(DJとしても来日経験あり)LIVEもエリントンからボ ディドリー、ニューオーリンズからスカ、ガレージロックまでをうまく繋げて皿を廻していき、 そこにトム ウエイツ風のMCが煽る感じでしょうか。 そのトム ウエイツ風の唸りがしっくりこないと言う人もおりましたが。90分もの間、ニコニコしながら、汗だくで一生懸命唸り続けてくれる姿に、愛着が湧いたのも確かです。 バラエティ−に富んだ曲調、吠えるボーカル、大きな音にならずに、きっちり答えるバンドの面々。 多分地元リバプールでは、毎週月曜日とかにこんなライブを繰り広げているのでしょう。 ライブ後恒例のサイン会もメンバー全員でワイワイ楽しそうにやってました。そうそう、ベースのポールさんが”日本にもこんなクラブがあるなんて、驚いたよ、ホームでやってるようにプレイできて楽しかった。”と言ってくれたのもうれしかったな。(福田) ■4/6(日)Mozaik とにかく、すばらしいオジサマパワーに圧倒されまくりでした。アイルランド?んーこれは東欧系?あらま、ちょっとアメリカン?予想がつかないワクワク感、見たこともない楽器もたくさん登場して、ちょっとした音楽の世界旅行に連れて行って もらった感じです。いや、とにかくあのオジサマ達、カッコよすぎ!(長屋りさ) 2005年以来となる待望のモザイク再来日公演 前回どういうわけか見逃していたのだが、今回のライブはそのことを大いに悔やませる素晴らしいものだった。アンディ・アーヴァインとドーナル・ラニーという2人のアイルランド音楽の重鎮を核としたモザイクは、アイリッシュのみならず、西欧、東欧、アメリカと多彩な音楽ルーツを持つメンバーで構成されており、多種多様な楽器を使い分けて織り成すアンサンブルは無限の広がりを持つように感じられた。 メンバーの中では地味な存在のRens Van Der Zalmは知る人ぞ知るオランダ・フォーク・シーンの超大物ミュージシャンなんですよ・・・ 個人的にはアンディのソロ"My Heart's Tonight"とあのプランクシティの代表曲"The Blacksmith"が聴けたことが嬉しい。特に後者のインストパートではそのスリリングな展開に一際歓声も上がっていた。再々来日公演を早くも期待せずにはいられないライブであった。(西脇啓浩・今井日出男) アンディとドーナルというアイリッシュのドンが2人もいるということで、とかくアイリッシュバンドと見られがちなモザイクですが、アメリカン、東欧のメンバーがいることで多国籍音楽集団といっていいと思う。アメリカンのブルース(オールドタイム界の大物)は別として、メンバーの中では地味な存在のRens Van Der Zalm(ex.FUNGUS WOLVERLEI)は知る人ぞ知るオランダ・フォーク・シーンの超大物ミュージシャンなんですよ・・・ しかし、とにかく連中かなりの高齢バンドだけこれが最後の来日になるかも知れません!それだけに次をあまり期待せずに?期待しましょう。その方がいい。(今井日出男) ■4/7(月)七つのピアソラ [ジャン・サスポータス・オリヴィエ・マヌーリ・齋藤徹(b)] トリオの三人はバンドネオンのオリヴィビエ・マヌーリ、ダンスのジャン・サスポータス、コントラバスの齋藤徹。主にピアソラの曲を演奏するダンスと音楽のコラボレーションといえばいいだろうか。全体に落ち着いた感じ。三人とも50歳代の中年(初老?)男で、私も同じ50歳代だから共感してしまう。共感するのはお互いが相手を尊重している感じだから。それぞれ自分が出過ぎないのがいい。難しそうなタンゴで踊ったり、顔だけのダンスをしたりするサスポータスがとくに控え目だった。サスポータスはピナ・バウシュという振付家が率いるドイツのブッパタール舞踊団のダンサーだった人で、ペドロ・アルモドバル監督の映画「talk to her」などにも出演している。私は以前大きな劇場で彼のダンスを見たのだが、今回はTOKUZOならではの近い距離で見ることができて良かった。映画では、サスポータスは「見たこともないほど悲しそうな顔の男」と紹介されている。そんな彼の印象がよく伝わってきた。サスポータスは昨年秋に愛知芸術文化センターで同じ齋藤とコラボレーションを行ってもいるが、TOKUZOというライブハウスでのパフォーマンスは大人の文化を感じさせてくれた。(海上宏美) ■4/23(水)酒井俊[坂本弘道(cello)田中信正(p)関島岳郎(tuba)] …………、はあぁぁ。緊張感がものすごい…、大きな息をついてしまう。酒井俊さんのステージ・世界、私はこの日が初体験。少しハスキーな独特の声と圧倒的な唄。一言一言、一音一音をとても丁寧に、大切に唄う俊さん。語る俊さん。その色は紫だったり、真っ赤であったり、透き通った青色だったりする。とぎれない張りつめた空気は時にほころんだりもする。険しい表情で叫ぶように唄う時、あたたかく大きく唄う時、同じ俊さんのはずなのに背景まで変わって見えてしまう程。俊さんが生み出すストーリーに、坂本弘道さんのcello、田中信正さんのピアノ、関島岳郎さんのtubaがとても効果的にのっていて、かと思えばひっぱっていくようにも見える、それぞれの関係。中でも坂本さんの使うエフェクター類と俊さんが唄う歌は、普通なら不思議な組み合わせなのかもしれないが、とてもいいバランスで「ヨイトマケの唄」なんかは特に印象に残っている。いつ火花を散らすのか!ドキドキしましたが今回はノーファイヤーでした。それぞれのソロに、俊さんは微笑む。三人の出す「音」を楽しみ委ねて、そして自分が唄い出して一気に一つに。全ての曲のリズムは俊さんの呼吸だ。2ステージ目では、膝をついて唄ったり、マイクを使わなかったりする場面も。どんな時でも俊さんの体中が歌を唄っていた。指も、腕も。感情が丸裸でぶつかってくるから、私の口はぽかんと空き、目には涙。そりゃ、しゃぁーないわな。(チカ) |