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■2/2(土)3(日)加川良・犬塚康博 ゲスト杉野暢・松下幸春 数年に一回しか、そのステージを見る事ができない幻のバンド「The Party」の犬塚康博が、2年半ぶりに得三のステージに立つという。それも、彼の“幸せそうな人たち”や“小さな宇宙の横に”をうたっている加川良御大と一緒に。これは聞きに行かねばと一路得三へ。先発は犬塚。Partyでは何度か聞いた事はあるものの、ソロでは始めて。でも、一人で(途中から杉野、松下両氏が加わりましたが)彼独自の世界を広げていくスタイルが、こんなにも完成形に近いとは。何も余分がなく、何も足りなくない。“フレップの頃”、“むかしのおばけ”“古井の坂”…どれも、なぜか懐かしく、頭の中にその風景が広がっていく歌ばかり。なんだか小さい頃のアルバムを見ているときの様な切なさと暖かさを感じるのは私だけだろうか。その時は確かに存ったのに、いつの間にかするりと腕から抜け出していったものへのオマージュのような、でも決して後ろ向きではなく、ただ淡々と目の前を通り過ぎていくものを慈しみを持って眺めているような(なぜか、80年代のHobo’s Concertが、頭に浮かぶ)。同時代を何十年も一緒に生きて来たゆえの思い入れもあるかもしれないのだけど、もっと聞きたい、もう一度聞きたいと癖になる様なうただった。(タカヤマフジコ) ■2/9(土)MJQ [遠藤ミチロウ(vo.g)山本久土(g)クハラカズユキ(ds)] 昨年の今池祭りでは圧巻のソロパフォーマンスで大トリを務めた遠藤ミチロウ。今回はアコースティックパンクユニットMJQ[遠藤ミチロウ(vo.g)山本久土(g)クハラカズユキ(ds)]として、積雪の今池に登場。遠藤ミチロウは伝説でもスキャンダラスなバンドのボーカリストでもない。そのスタイルは時にはエレアコ1本のソロといったカタチで、時にはドラムも入れた3ピースのカタチで、時にはチェロが入ったりもする自由変幻なそのスタイルで、時代を挑発し続け、厭らしく、醜い人間の本能に問いかける。本能を解放せよ、秩序に守られて安穏としている自己の欲望を呼び起こせと叫び続ける。そして秩序不能に陥ったとき、つまりは、障害を認めたその姿こそが変態であり、虫であり、奇形児なのであって、それらが崇高な輝きを持つことをミチロウは知っている。人間などという羊の皮を被っているうちは、単なる野蛮でしかないのである。ミチロウの歌う愛の歌は、口をつぐんでいても無理やりこじ開けられて手を入れられて心臓をわしづかみにする。まるで姦淫されているかの気分にさせる。その快感が心をつかんで離さない。誰もが生のほうが気持ちがよいことを知っている。それは皮を被った奴ならなおさらである。中身がからっぽの天ぷらどもは、ぜひとも生で体現すべきである。(あさいするめ) ■2/20(水)brother's sister's daughter 54-71/LITE 一番手は、新しいギタリストが加入し、ネクストレベルに達したと言ってもイイ54-71。ここ数年、彼らが名古屋でライブをやる度に観に行っていますが、この夜は本当に素晴らしかった。鉄壁のリズム隊&一度聴いたらクセになるヴォーカルに負けない位のグルーヴを出していたギタリストには要注目ダス。早くワンマンでやって欲しいです〜、得三で。2番手として登場したのは、東京のポストロックシーンで注目を集めているらしい(勉強不足でスンマセン)ちょっとメタルの影響もある(?)サウンドを聴かせてくれる4人組のLITE。変拍子のサウンドの中にもポップさ&疾走感を感じさせる次世代のポストロックバンドなのでは…。御大マイクワットさんお薦めのバンドというのが何となく分かりました。そして、いよいよ御大マイクさん、奇才クレイマー&コーネリアスグループなどでお馴染みの、あらきゆうこサンよるbrother’s sister’s daughterのステージ。ブインブインのマイクさんのベース、アノ小さな身体から出ているとは思えないタイトなリズムを刻むあらきサンのドラム、そして浮遊感を感じさせるやわらかいノイズ光線を出しまくるクレイマーさんのベースが生み出したマジックでもってかれちゃいました。PS:足の親指を御大事に、代表!(徳丸敦也) ■2/23(土)赤門ワンマン 2/23土曜日、赤門、トクゾーでのワンマンライブ!やられた〜!4人とは思えないくらい濃厚な音。緩急の効いたサウンドはとてもエモーショナル。赤門はロック好きな人、ブルース好き な人、ジャズ好きな人、老若男女色んなリスナーに受け入れられるバンドだと今回のライブを観て改めて思った。各メンバーは若いのにすでに演奏スタイルが完成されているようで、ドラムス鳥居氏とベーシスト村上氏のコンビネーションは素晴らしく、観ていて思わずニヤついてしまった。お互いがスムースにカバーしあったり、とことん登り詰めたりして、最高のグルーブを作り上げていた。ギタリストの小川氏もジョンスコフィールドを彷彿させるジャジーなアウトしたフレーズを駆使したかと思うと、いなたいブルージーなフレーズを絡めたり、聴いていて気持ちが高ぶってくる。末恐ろしい才能を持ったギタリストである。キーボディスト渡辺氏の鍵盤はジャジーでリズムがとても面白い。そして力強くトリッキーなフレーズ。小川氏同様末恐ろしいプレイヤー。彼とベーシストの村上氏で赤門のサウンドがグッとエモーショナルになっていると思えた。才能溢れるメンバーが揃った赤門はすでに強力なバンドだが、この先手に負えないくらい強靭なバンドになると思わされたライブだった。(HOLLY PINK ELEPHANT 柴山聖象) ■2/25(月)キセル 「血継限界」“NARUTO”という少年マンガが、リードボーカルが弟君になった時ふと頭の中でリンクした。キセル兄弟の『不思議』を考えたのです。言うなればキセル兄弟‘うちは一族説’。ライブ中に血の繋がりは凄いと強く思って、兄弟だからあの不思議な世界を作り出せるんだろうなぁと。キセル兄弟のあの声はきっと、血継限界によって継承されているんだろうなぁと。そこに上忍のキーボードとドラムが加わり最強のチームが出来て敵無しみたいな妄想。そんな事を考えながら、ふわふわステージを見ていて、ふわふわしながら見えるものは、やはりふわふわした三寒四温な世界。暖かったり時折冷たかっり。不思議とドキドキもさせられもするし、現実の日常を思いグラグラもさせられる。アルバムのタイトル『magic hour』とは巧いこと言う。まさにそんな感じのするライブでした。そういえば、高田渡さんの♪鮪と鰯♪を歌うおにーちゃんの前にステージに腰掛け、仙人みたいな渡さんがお酒のみながら客席見てた気がしたのは??んな訳ないけど・・・。そんな事を想うのもキセル兄弟ならではの不思議な世界によるものだろうなぁ。好いライブとかでは言い表せない不思議空間。妄想族の私には最高に気持ちよい妄想が広がるライブでした。(手づくり靴natalieいの) |