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■8/1(水)2(木)梅津和時・KIKI
BAND
どうしてこんなに KIKI BANDが大好きなのか、やっとわかった。KIKI BANDのリズムやメロディは、いつも変化に富んでいて、ふだん使っていない脳や体の様々な部分が覚醒されるのがとても気持ちがいいからだ。ジョーさんのパワフルなドラムの振動は、私の前頭葉をつかんでブンブンと振り回す。梅津さんのサックスの音は、微細な神経の中を縦横無尽に駆け回り、眠っていた感覚を呼び覚ましてくれる。地底から鳴り響いてくる早川さんのベースの轟きによって、内臓がシェイクされ、子宮の中でインストロメンタルがこだまする。鬼無月さんのロックなギターが、筋肉に直接電気信号を送ってくるので、体が自然に動き出す。かつて得度剃髪し、半年間密教修行に没頭した後、坊主頭のまま娑婆へ戻りラジカセで音楽を聞いていたら、低音中音高音その他何十もの音色が耳からではなく、脳のあちこちのパートへ直接染み込んできてウットリして何日も音楽を聴き続けたことがある。いつの日か同じ様なコンディションを作って、KIKI BANDのライブに行ってみたい。その時、心身にどんな衝撃が起こるのか、まったく想像がつかない。(渡辺まちこ) ■8/4(土)ハッチェル特急楽団/東京ポルチカ歌劇団 どういう風の吹き回しか、ふらっと入ってしまった大衆演芸場で小粋な音楽に出会いビール片手にいつしか踊ってしまっていた、そんな夜でした。かつてからの私の親友ハッチ率いる特急楽団は相変わらず奇才ぶりを発揮、イタリアン一辺倒だったハッチ料理も、今回はデキシーランドやアイリッシュ、はたまた演歌(!)まで混ぜて煮込んだ上からドリフを少々、てな感じのハッチにしかできない味付けの音でビールがすすみます。かつてデキシード・ザ・エモンズで全国を熱狂の渦に巻き込んできた男、さすが狂っている。ますます特急楽団充実してきました。で、次の料理はハッチシェフ大推薦の「東京ポルチカ歌劇団」。東京キューバンボーイズ+梅木マリ&弘田三枝子スタイルとでも言いましょうか。昭和40年前後の国産ドドンパ、スクスク調などの徹底したラテンカバーに「ミネソタの卵売り」で場内もヒートアップ。MCもさることながら、彼らの徹底したショウに感涙!最後の料理は出演者全員でのエンディング。濃厚で高級な食材の「シャボン玉ホリデー」と「ドリフ」をいっぺんにステージ上にぶちまけております!なんともにぎやかな夜でした。小さな音でもこれだけのせれる両シェフに乾杯!いやいや本当に楽しかった。また行こうっと。(ナベ/騒音寺) ■8/16(木)友部正人/遠藤ミチロウ ライブスケジュールを見たときは異種格闘技かよ、と思った。私はスターリン時代の遠藤を知らない。再会された「春一番コンサート」でのソロが初めてである。白く塗ったドーランはおよそ野外コンサートの、のんびりした雰囲気の中で、異様に浮き出し、叩きつけるようなギターのストロークと叫ぶ言葉はさらに存在を際立たせていた。友部は、私がまだオープンハウスの店員だった頃、90年前後か、数度のライブを経験した。その後も数度聴いているが、詩を大切にしたギター1本のスタイルは最早「古典」といっていい「一本道」の頃から変わらないという印象だった。そして今夜、遠藤から始まったその時間は終始心地よい緊張に包まれていた。それは私にとって優れた詩人は、また強力なアジテーターであることの再確認だった。アンコールのトーク中、二人が結構親しい関係にあることを知ったが、そんなことはどうでも良い。ラストに二人で歌った「一本道」は二人共に自分のスタイルを譲らず、しかし違和感は感じさせなかった。いい余韻が残った。遠藤ファン、友部ファン共に満足した夜だったろう。ナイスブッキングでした、水島殿、森田殿。(澤村屋) ■8/25(土)騒音寺/THE PRIVATES 歳を重ねるにつれて「思わず」が少なくなってきた気がする。せいぜいが「思わず」コップを落としそうになり声をあげるくらいか。ところが、この日は違った。延原(Vo・G)のアジりにのせられて、僕は「思わず」立ち上がり、声をからし、足を踏み鳴らした。ブルージーなジャムフレーズから「BOOGIE GO GO」への移調は、実にエキサイティングでSTONESの「Midnight Rambler」をちらつかせるし、手塚(G)のマシンガンギターも爆裂、Wilko Johnsonも嫉妬を覚えるであろうほどに攻撃的かつ刺激的。それらをがっちりと支えるリズム隊の安定度も抜群。夏のエピソード付きで演奏された「PERFECT LOVE」がゆく夏を惜しみ、新曲もカバー曲も最近のバンドコンディションの良さを物語るようにバッチリと決める。その一方で騒音寺。完璧なホームゲームであったはずが、演奏に一体感が感じられず、得意の歌謡テイストなロックにも今一つ冴えがない。もちろんPRIVATESに負けず劣らずの場数を踏んでいる彼らのことだから心配はないが、この日は先輩格のPRIVATESに完全にくわれてしまった様で少し寂しい。師走の夜、名古屋では久々のPRIVATESワンマンライブへ僕はまた「思わず」を探しに出かけることにする。(あさいするめ) ■8/30(木)エリク・アリアーナ&コロンゴ・ジャム この日のTOKZOは日本ではなく間違いなくアフリカだった!実はこの「エリ ク・アリアーナ&コロンゴ・ジャム」どんな音楽なのか、またバンド名さえも知らずに誘われるままに行ったライブ。私はアフリカが大好き、アフリカのバンドかぁ〜行ってみようかなぁ〜。行った理由はただそれだけ…ところがライブが始まった途端胸一杯に広がるアフリカの感覚!ミュージシャンがアフリカンだからアフリカを感じたわけでなく、その音とパフォーマンスでお客さんまでをも巻き込んだライブ!その空間がまさにアフリカ!皆でリズムを手拍子したり、始めて聞いた歌を一緒に歌ったり、挙句のはてに皆で鼻をつまんで歌を大合唱。興奮していた私がふと周りを見ると、え?こんなおじさんが?(すみません…)笑顔で 鼻をつまんでいるし(笑)ミュージシャンだけでなく、お客さん同士も笑顔で微笑みあえる空間、本当に楽しかった!そしてサウンドも伝統的なアフリカのスタイルに今の新しい物を取り入れていて、素晴らしかった。メンバー同士がライブ中にお互い微笑みあって演奏を心から楽しんでいる姿。この人達は「音を楽しむ」本当の音楽をしているんだと思った。久しぶりに「この時間がずっと続けば良いのに…」そんな風に思ったライブでした 。このライブを見なかった人は本当に損してるなぁ〜(笑)(小菅裕子) |