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■ 4/3(火)サキタハヂメ 一枚の鉄の板が、彼の手の中でふわりと撓って命を得ると、軽やかに歌い出す。それは天上の音色…!アコースティックデュオ”はじめにきよし”や映画CM音楽等でも活躍するMusical Saw(のこぎり音楽)演奏家サキタハヂメさん、初のソロCD発売記念全国ツアー。鋸という身近な道具が奏でる女性の歌声さながらの優美な音色に、皆の子どもの様な無邪気な好奇心とキラキラした瞳が向けられる。気負わないMCでほっと寛いだ空気を創りつつ、会場全体を震わせる響きを鮮やかに操り、情景豊かな旋律に聴く人を引き込んでいくサキタさん。喜色満面のバンドメンバーと共に新しい音と戯れるかの様な、遊び心溢れる音楽は、鋸のために書き下ろされたオリジナル曲からクラシック、ロック、はたまたそっそんな曲まで!?オモチャ箱の様に驚きが一杯で楽しくて、それでいて何処か懐かしく儚げな響きは、胸の深い所へ静かに届く。未知数の可能性を秘める”鋸”で歌い上げた、そんな”サキタハヂメの音楽”に、たっぷり心遊ばせた2時間。のこぎり音楽を知る人も知らなかった人にも初めての、忘れ難い音・素敵な体験になったはず。鋸を弾き続けてきた16年の彼の軌跡と想い、そして新たな挑戦が込められた音楽に、静かな期待感と感嘆をもって応えながら、熱心に耳を傾ける客席の様子がとても印象的だった。(田中惠子 ) ■4月5日(木)THE BLUES POWER 「俺達の兄貴紹介します。」と言ってその日のゲスト永井ホトケ隆氏を紹介していたのは2年程前だったかトクゾーJ&Bライブでのギタリスト浅野祥之氏だった。その時はなんて格好いい紹介の仕方だろうとそんな事にも感激した覚えがある。そんな二人+沼沢尚氏の3人が作ったのがこのバンドだ。良くない訳が無い。達人達である。とても楽しみにしていたライブだ。当日は演奏が始まった途端、ベースレスにも拘らずサウンドの厚さに感激してしまった。真のブルースグルーブと言う物がぐいぐい押し寄せる。永井先輩のLONG DISTANCE CALLのイントロのギターとドスの効いたボーカルには思わず鳥肌、浅野氏の着実に上昇させて行く演奏力、そして沼沢氏のシンプルでありながら分厚いドラミング、全てがゆらぎながら一致一丸となり昇り詰めて行く。バンドブルースの真髄を久々に味わった気がする。個人的にはGOING DOWNに超興奮してしまった。やはり私もロック育ちだからか?ライブ後は呑みながら私も思わずCDを買いサインをもらいTシャツまで買ってしまい、これまたブルースミーハー?の真髄であった。しかしそんな素晴らしい思いも束の間、御存知の方も多いと思うが先日、ギタリストの浅野氏が病で亡くなってしまった。とにかく信じられなかった。悔しくてしょうがない。今はただただ彼の冥福を祈り、永井、沼沢両氏の新たなバンドに期待したい。合掌。(木下和彦) ■4/13(金)高橋悠治 meets 姜泰煥 高橋悠治 meets 姜泰煥のライブに行きました。CDでは何度も聴いてはいましたがわたしは彼らの演奏を聴くのは初めてでした。二人の演奏は空気がしんと冷たくなったり急に風が吹いたりするような景色的な印象だったり、そしてあるときは会話してるような音楽であったり不思議な演奏でした。姜泰煥のサックスは循環呼吸を駆使した唯一無二の奏法とメロディーで何にも言い換えることのできない独特の演奏でその音に対するゆるぎない姿勢と個性は見ていて不思議な感じがしました。これは音楽という次元をも超えた何か超越的な圧迫感が心地よく聴衆を取り囲むというか彼の世界にどっぷりと引き込まれ、いままで聴いた見た感じた初めての経験をしました。高橋さんのピアノは今回はピアノだけでの演奏でその音は滝のように流れたり石のように硬くなったりしながら姜さんのサックスと混ざり、相対したり、ともに強く弱くなったりしながらその自由に変化する様子はどこを齧ってもおいしい音でした。このふたりのデュオは飽きるということがないままライブが終わってしまいました。個人的にはもっと聴きたかった!もちろんアンコールもやりましたがそれでも物足りなかった。それは今度のライブのお楽しみにしておきます。また得三で彼らのライブを聴く機会があれば絶対いきたいです。(り) ■4/22(日)レナード衛藤 Blendrums リーダーバンドでの名古屋のライブは、実に十数年ぶりだった(らしい)、レナード衛藤さん。ステージ中央に置かれた大太鼓をはじめ、たくさんの和太鼓と共に待望のTOKUZO初登場。ベースの早川岳晴さんが直前の事故による不参加、ということで、ライブはレナードさんのセットを中心に、両サイドがドラム、という、打楽器ばかりの興味津々な三角形配置。そしてマイクを立てない、完全生音のエコバンド仕様でした。ステージ向かって右側には、時々激しいアプローチでファンを沸かせる、熱いドラムの菊地英二さん。左側には、アフリカンな皮モノから銅鑼など、ドラムだけに留まらない変幻自在な表現が魅力の芳垣安洋さん。そして真ん中のレナードさんは、じわじわと熱くなる大太鼓ソロ、かつぎ桶にチャッパでのアグレッシブなプレイ、ドラムセットのように並べた和太鼓セットを使ったり、と、視覚的にも観客を魅了。そんな百戦錬磨のお三方によって展開された、ワイルド且つ、グルーヴ感たっぷりのステキな「混ぜ太鼓」の世界。これはどうやら人間の本能的な部分を刺激するようで、気付けばアドレナリン大放出。ステージ上もアイコンタクトはバッチリだし、お互いの好プレイに何度も笑顔が見られ、更には吠えたり飛び跳ねたり(!)と、終始楽しいライブでした。今回惜しくも聴き逃した方、次回はぜひ!(藤井由紀) ■4/28(土)騒音寺/the Neatbeats この日のTokuzoは、まさにR&Rナイト!リーゼントを盛り上げ革ジャン着た兄ちゃんや、踊って飲みたい!の姉ちゃん達がわんさか集まっての大宴会!最初は、NEATBEATSの登場!実は私、NEATBEATSは初見でして、同僚に「黒いジャンパー!」と吹っかけられても、何か分からず「?」で。そんな知識のまま見たNEATBEATSは、予習なんてどーでもいい程、軽快なナンバーの連続で、思わず腰が揺れてしまう!大ファンのマーシーにカバーの許可を貰い、感激のまま歌う「ガタガタゴー」は、ロック好きな只の中学生と見紛う程の純粋さ。そして「これ千回は言ってるよ!」と叫んで「黒いジャンパー」へ!こ、これか!?キターッ!同じシャウトを日々叫び続ける事は、新しい事を模索するのと同じに凄い事なんではと、ふと思いました。今なら言えるゼ!「裏地は!赤のチェックだっ!」ロケンローッ!次は新譜「騒-gaya-」をひっさげての騒音寺。ナベさん曰く「今回は本当に好きなことができた。」と満足げなだけあって、「踊りたーい!」のお客さんも新曲をしっかり拝聴。その中の「あほうな仲間」が騒音寺らしい曲でぐっときました。後半では待ってましたとばかりにすっ飛ばす!ナベさんの妙ちきりんな踊りを見ながら、次回のワンマンではどう「魅せて」くれるんだろう?と期待も膨らみます。そしてロックキッズ達の「ビール!ビール!!」の宴は深夜まで続いたんでありました…。(福岡美咲) |