■2/5(月)「エット3rdアルバム『無茶の茶』発売記念ライヴ」
 2/5に待望の3rdアルバム「無茶の茶」をリリースしたEtt。この日は発売同日のレコ発。Tokuzoのステージには紅白の垂れ幕、下手にはめくり。penelope plusの素敵な衣装を纏ったさゆりさんがステージに現れひらりとめくると「第一部」。そう、この日は二部構成のワンマンでした。「歯磨きをしない子はゴキブリに口噛まれるよ♪」でおなじみの「歯磨きの唄」から始まったステージは、「無茶の茶」収録曲を中心に、Ettの真骨頂、歌とギターの呼吸を堪能する曲や客席と掛け合いを楽しむ曲、21世紀の俗謡家「アヲヤギツトミ」(Kei氏)のキワドイ唄やアンコールのEtt Zeppelin!まで、存分に楽しめました。レコ発ということで「無茶の茶」に関わった方をMCで一人一人紹介する等の心遣いはあれど、Ettの二人の演奏は気負いもなく、そして丁寧。この丁寧さの継続が、演奏を以前より増して太く力強く感じさせた秘密でしょうか。ぎっしり満員のお客さんは、子連れのお母さんやご年配の方、学生さんやキャップ斜めなHIP-HOPPERやアフロな人や勤め帰りの方まで様々。Ettの音楽が広く浸透しつつあるのを実感します。この日演奏された「誰」の一節「全ては君を映し/君は全てを映す」の様に、Ettの音楽には自分自身が映り、故に何時でも何処でも何方でも、傍らに置くことができるのだと感じた夜でした。(河西 陽二)


■2/7(水)8(木)上映会『AA 音楽批評家:間章』
総上映時間7時23分(青山真治監督)、かなり忍耐を覚悟して行きましたが、見飽きず面白い映画でした。私が間章(1978年32才没)を知ったのはつい最近のこと、高木元輝さんのファンになったのがきっかけで、「非時と廃墟そして鏡」や「この旅に終わりはない」等の書籍を読んだりして。文章は私にはわからないのだけど強烈に追求する力だけは感じ、引きつけられたのです。
で、この映画の公開を待望していたのですが、「AA」は全く間さんのことを説明しません。当時、その後間章と何らかの係わりがある方々のインタビューで構成されています。近藤等則、大友良英、清水俊彦、副島輝人、湯浅学など、はっきり物を言われる方ばかりで、過去どうだったではなく、今、自分の音楽などの中でどうだという話をされています。これがとても面白い。灰野敬二さんは最も熱く語っていて驚いたりしたのだけど、いろんな話が私の頭の中でどんどんリンクしていくように感じられて、すごく面白かったのです。
映像の撮り方も、灰野さん・大友さんのソロ以外は音楽なし。ロケの場所の音・光のみで、これもよかったのでした。またみてみたいと思う映画です。(さとこ)


■2/14(水)Unbeltipo Trio
 刺激に飢えているそこの若い学生さん!新しい音楽を探しているコアな音楽ファンの人!テレビばっかり見ているそこのマダム!生活と仕事に疲れているお父さん!そんなあなたにお勧めがある。それがウンベルティポ・トリオだ!この音楽に接することであなたの生活に刺激と喜びと不思議な余韻を与えるこ
とを約束するぜ!!
 いったいこのバンドは聞き手を何処まで連れていってくれるのだろうか。ウンベルティポ・トリオを知ってしまった瞬間から帰ることの出来ない旅に連れられているようだ。ライブがある度にバンドとしてのサウンドは強烈に研ぎ澄まされ、作曲は聞く者を驚かせる。ウンベルティポのサウンドはマジックだ。きれいであるとか洒落ているといった一線を越している。そのサウンドは「不気味」な要素と「心地いい」とか「緻密」と「大胆」という相反する反対の要素がぎりぎりのところでせめぎ合い常に緊張感と開放感を含んだサウンドであるのだ。変拍子やらポリリズムといったまったく違う「グルーブ」を創造しようとするグループだけに音楽的なスケールは圧倒的だ。
本当に燃えさかる美は乱丁にある。売れている音楽の「型」からはみ出した独自のサウンドは聞く者を戦慄させる。戦慄させる音の向こうになにがあるのかな?答えはウンベルティポ・トリオを聞いた人が知っている。(鬼平犯科チーフ)
■2/19(月)ヨンドン・ネルグイ/クグルシン/岡林立哉
純粋な民俗音楽を聴けた最高の夜だった。大概の場合、我が国に居ながら観れるのはプロの音楽家かエンターテイナーだが、この夜のメインアクト,ネルグイさんはなんと本物の遊牧民、クグルシンさんは医者としてモンゴル共和国に暮らすいわば一般の方々だ。プロの演奏家もいいが民俗音楽好きとしてはこういう方々のウタに触れる機会は本当に有り難い♪名古屋公演主催の岡林立哉氏が先ずモンゴルの民族楽器馬頭琴と倍音唱法ホーミーを披露。観る度貫禄が増している。ホーミーで聴く日本童謡も素晴らしかった♪続くネルグイさんには登場の瞬間からヤラレタ。ニコニコとイイ顔した普通のオッチャンである。モンゴルの人は日本人と顔がよく似ている。親戚のオッチャンに派手な民族衣装着せてステージに立たせました、みたいな感じ。唄も馬頭琴も素晴らしい!当たり前である。遊牧生活の中で生き続けている唄を歌っているのだ、悪い訳がない。嘘や無駄が全く無い♪クグルシンさんはドンブラという二弦楽器を弾き唄う。カザフ語で自民族について歌った唄は哀愁を帯び美しかった。カザフ語なんて全く解らないが、民族の郷愁みたいな感情が伝わってきた。誇りを持って母国語で唄うということは素晴らしいのだな。(K)
■2/26(月)青山陽一・田中拡邦  ゲスト:GUIRO
 昨年8月アコースティックライヴを行った青山陽一さんと田中拡邦さん(MAMALAID RAG)が、わずか半年で再びTOKUZOに登場。今回は青山さんのサポート「BM’s」(パワフル女性ドラマーの中原由貴さん&当日はベースパート兼で大活躍のキーボーディスト伊藤隆博さん)と共に、両者とも名古屋ではひっさびさのバンド編成。さらに共演は地元名古屋が誇る4人組・GUIRO。この 豪華な面子に頬は始終ゆるみっぱなしでした。まずはGUIROが登場。この日はEttでおなじみの西本さゆりさんがコーラスで強力サポート。バンド誕生 10年にして初アルバム(待ち遠しい!)を製作中とあって、熱気ある演奏。複雑なメロディや浮き立つリズムがツボにハマる楽曲群で客席を魅了しておりました。続いて青山さんと田中さんが登場しお互いの持ち歌を交互に披露。特に青山さんの『難破船のセイラー』は田中さんのスライドギターがガッチリはまり、たった4人で奏でているとは思えない迫力で思わずユラユラとトリップ…。最後にはブルージーなセッションで熾烈なギターバトル!見た目は細いご両人ですが(失礼)、意外や意外、音量大きめ骨太なライヴでありました。この楽しい顔合わせ、ぜひシリーズ化してくださいな〜。おねがいTOKUZOさん☆(SCHOP(A))