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■ 3/2(木)Green
Zone 不思議な夜だった。 いつものように、何の予備知識もなく極めてニュートラルな状態で席に座った。ひどいことにどんな楽器の編成さえも知らぬままに。ギター、バス、ドラムという私好みのシンプルな編成に、期待が高まる。音が鳴る。おもむろに漠然とした不安、緊張、高揚が繰り返し襲ってくる。この感覚は何だ?音楽を聞いていて、こういう感覚に陥るのは初めてだった。足元がすくわれるような、不思議な高揚感。三つの楽器の音が幾重にも入り組んで絡み合うのだが、音の粒子はむやみに融合することなく尖って、確実に私を射抜く。頭の中に漠然と浮かぶ、いつか観た戦争映画の映像。地面が茶色くむき出しになった地平線を眺める、ひどく疲労し脱力した兵士と遠くかすかに聞こえるタップダンスのような銃声。まさにあの時、Green Zoneを聞いていた私の頭の中では、不思議な高揚感とともに銃声が少しだけなっていた。戦争なんて体験したこともないのに。そう言えば、小学校の頃本気で戦争と死を考えた時の不安、それでも国のために死んでやろうと胸に秘めた時の高揚、に似てるかも。不思議。ライブが終って初めて、Green Zoneという名前が、バグダッドの米軍管理区域の名称だと知った。さらに、メンバーはGROUND ZEROの初期メンバーであった。少しだけ鳥肌がたった。あれからずっと頭の中の銃声はなりやまない。(李相美) ■3/4(土)うつみようこ&YOKOLOCO BAND 騒音寺/原爆オナニーズ はじめまして、新栄のダイアモンドホールで奉公しています酒井と申します。光栄にも得三さんのライブレポを頼まれまして、文章などこれっぽっちも書いた事などないのですが、頑張らさせていただきます。いや〜、まず一つ言える事は悔しい!なんでこんないいイベントをアポロシアターで出来なかったことがほんと悔しい!!そんな、泣き言言っていても仕方ないので当日のレポスタート!!開場中BGMは原爆タイロウが今池の中古屋で100円で買って来た謎のハードコアメタルが響き渡る中、定刻で我等が今池PUNK「原爆オナニーズ」登場!!あれ?ヤバイ!!柵がない!!でも、流石原爆キッズそんな事関係なくスマートに暴れております。客席にダイブをかました、ギターシンジに感動しつつ、二番手は本日のホストバンド「騒音寺」。次々畳み掛ける快楽の腰砕けROCK!!間に絡まる魅惑のMC。何と言ってもヴォーカルのナベさんデカイ!!席後方から観戦していても満員お客さんの頭気にする事なくバリバリ見えます。っていうかあんまり近くで見たら、食べられてしまいそうです。驚愕的なジャンプも決まり、唖然としている間に、トリのYOKOLOCOスタート!何度も見ているこのバンド。今回もやってくれました!なんとご当地出身あみんの「待つわ」をカバー。本歌の100倍骨太シャウト!!う〜んナイスチョイス。アンコールでは、DEEPPURPLEのBURN。オクノシンヤのKEYBORD炸裂。愉快過ぎます。そんなこんなでライブも終了かと思いきや、お客が帰らない!!そのまま半分以上の人がそこここで宴会を開始!!こんなにお客さんが残って打ち上がる得三を見た事なかったので、軽いカルチャーショック。打ち上げは深夜まで続き、僕は途中原爆エディー&クハラさんとディープ今池の聖地「大丸ラーメン」にも赴く。最後は得三前の道端で、内海洋子をYOKOLOCOメンバーでなぜか胴上げ。いや〜こんな楽しいイベント今度はアポロでもやって下さいよ!!頼んます騒音寺さん!(酒井 道生・ダイアモンドホール) ■3/14(火) タルバガン[等々力政彦・嵯峨治彦] ゲスト:岡林立哉 モンゴル民謡の嵯峨さん、トゥバ民謡の等々力さん。二人の奏でる音楽はどちらも遊牧の民の歌だ。等々力さんのドシュプルールが刻むリズムは軽やかで柔らかい。その上に嵯峨さんが馬頭琴で緩急をつけモンゴル民謡を奏でる。聴きながら、なんだかトゥバの草原をロバに乗ってのんびり旅しながらモンゴルをめざしてる、そんな気分になった(後でそう言うとあれはラクダのリズムですと言っていた)。馬頭琴の祖先のような楽器イギル。指は弦の上をすべりハーモニクスを多用している。沢山の倍音がめまぐるしく複雑に重なるイギルの音にトゥバの喉唄ホーメイがかぶさる。音楽以前の祈りのようなスピリチュアルな音だ。そんな等々力さんの魅力と好対照な嵯峨さんの魅力はモンゴルの曲をもとに作った楽曲にある。ラストを飾った曲はまさにそんな曲で、民族舞踊曲のフレーズを、6-5-4拍子?という複雑なリズムの中に散りばめている。聴いていて気持ちよいのはこれがもともとモンゴルの音楽だからだ。でもモンゴル人には弾きこなせまいこのリズムは。アンコールではゲスト岡林(私)も参加してのトゥバのコミカルな民謡。頭韻を踏みながら嵯峨さんが即興で唄っていく。ユーモアな詩に会場も手拍子と笑いに包まれて、あっという間の2時間半のライブは終わった。(おかばやし) ■3/24(金)CICALA-MVTA 大熊ワタルが描く旅の中であたしはいろんな世界に飛び立った。そらみれば、心の中まで晴れ渡る心地よさ。やまへ踏み込んだらナニモノに出会うのか恐ろしさと少しの期待に膨らむ胸騒ぎ。低く響くベースにアコーディオンが乗ってどこまでも連れてってくれる。そんな中、チューバ関島氏。リコーダーはもちろん、突如エレクトロニカだったりと色々な音が飛び出してくる。そして次には、ビヨ〜ンと口琴。何事かと一瞬我に帰ってしまったけど、すごい真剣な表情がセクシーで、あたしはなんだかおかしくてビヨ〜ンと共に安堵な気持ちに包まれてお腹を抱えて笑ってしまった。そして、これでもかこれでもかと押し寄せてくる変拍子の応酬に「手拍子してればいつか合いますから」の大熊さんにやや戸惑いと興奮の客席では笑いが起こり、さらに温度が上がる!まるで子供の頃のおまんと祭でお囃子に合わせて駆ける馬のごときシカラムータに昂揚させられて、体の細胞一個一個までがこの音に酔いしれた。そういえば、こぐれみわぞうさんはチャーミングな女性だったんですね。名前から全然違う想像しておりました。桜の蕾は小さくて夜はまだまだ寒いのに得三は熱気ムンムン、桜満開、春爛漫!春の風をイチハヤク感じた。あたしはとてもシアワセだった。(タナカエリ) ■3/28(火)曽我部恵一BAND 僕が最初に曽我部君の歌を聴いたのは、サニーデイ・サービスの2ndアルバム「東京」だったと記憶しています。「東京」と言えば、ジャケットの満開の桜がとても印象深い。せっかくこの時期に来名してくれたので、桜と雪柳が満開の、平和公園の中心にある「平和堂」にて「Sketch of Shimokitazawa」を聴きながらのレビュー書きです。 実を言うと、曽我部君のライブを見るのはサニーデイ・サービス時代以来。ソロデビュー後、初でした。しかも、数枚チェックしていたアルバムの印象から、しっとりとしたライブを想像していたので、1曲目からのパワフルっぷりに、ぶっ飛ばされつつ、泣きそうになりました。生活感とか、自分の現状を、ひたすら素直に作品に投影している曽我部君が、サニーデイ時代、独身時代以上にパワフルで、ひたすらポジティヴに歌い続けている姿には、勇気づけられずにいられません。そこに、「働くパパ」的オーラまで見てしまったのは、僕の悪い癖かもしれません。が、次のライブも、確実に足を運ぶ事になりそうです。誘ってくれたガールフレンドと、平和に感謝。ピース。(高瀬 都章/ex.リバーヴス) |