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■9/1(木)赤門デラックス 今まで赤門のライブには何度か足を運んでいるが、この日は熱気が違った。赤門がついに得三ワンマンである。なんでも、前座として「赤門」が演奏し、続いて「赤門デラックス」というサイヤ人でいうところのスーパーサイヤ人のようなバンドがトリを飾るという事らしい。前座といいつつもそこは赤門、確実な演奏でその場を独特の空気で包み込む。さすがは「宇宙的ファンク」を名乗るだけはある。今回から新たにメンバーが加 入、「始業式が終わってから来ました」と紹介されたキーボード君はなんと高校生で、しかしながら腕利きプレーヤーの揃う赤門の「波」に飲み込まれることなく、一緒になって「渦」を作り出していた。そして赤門デラックスはメンバーが仮装し、トロンボーン、トランペット、ヴォーカルやコーラスのサポートが入った超豪華版。これぞデラックス、ひたすら豪華豪快ゴージャスサウンドに客席も盛り上がる。得三7周年記念とい うこともあり、お祭りイベント感覚が強くはあったが、演出をハデに着飾っても、ゲストメンバーであるツワモノ達に囲まれても、それらを飲み込んでしまうほど赤門というバンドはタフであった。「赤門デラックス」という企画バンドによって「普通の赤門」のタフさを見せつけられるとは思わなかった。さすが赤門である。(ダイナマイトAki) ■9/6(火)ERIC ANDERSEN 大学一年の冬に、下宿の友達から教わった「ブルーリバー」。授業をサボっての寒い朝に良くかかっていた記憶があります。最初に聞いてから、実に29年の年月が流れていたわけです。今年60余歳との事で勝手に多分日本に来るのもこれが最後だろうなんて勝手に思って聞きに来ました。そしたら、なんの何の、生臭い生臭い、こんなに良く通るのかと思うほどの艶のある声、声量。かくしゃくとした姿勢で一杯の愛の歌でびっくりするのと同時に人間ってすごいなぁと感嘆しました。隣にきた客は静岡からやってきた追っかけの姉ちゃんで、色んなこと教えてくれました。そんな彼女のハートマークの眼差しも程よく酒のつまみになった夜でしたし、孫の2.3人居てもおかしくない年なのに、本国からの遠い空の下でハートマークで見る人が居ることの驚きは、面白かったでした。エリックという人も数少ない神様からもらった歌声の持ち主なんだなぁと妙に納得していました。一番の思いは、やっぱりあの年でまだまだ現役で居ることの凄さと、自分と比較しての、まだまだ生臭く色気づいて生きていくぞというへんてこりんな感情を持ったことでしたね。こいつ、まだ20ぐらいのねえちゃんもブイブイ唸らせているんだろうと思うと妙に掻きたてられた夜でした。今年の良い思い出になりました。(WIND'S) ■9/9(金)是巨人/高円寺百景/聖家族 吉田達也が叩きっぱなしと聞いて我ヨダレを垂らしつつ店に着きし頃会場は満席也。何とか席を探し分けいっても分け入っても人の山。座席確保すると先ず先陣を切るのは津山川端吉田の聖家族也。変拍子かジャズかロックかインプロか。極上の酒の肴になることこの上なし。この3人と共に我も反射神経が恐ろしく敏感になりにけり。吉田はキーボードを叩きそのドラムを津山が叩きという場面もいとをかし。その様子はおもちゃ箱をひっくりかえしたやうなをかしさが詰まりそのカラフルな色合いは色とりゞが絡まる鞠のやうでもある。次に登場せしは是巨人。複雑そして正確なこのコズミックな音楽はこの世でこの3人でしかできないサウンド也。3名の編成なりしこのバンド然しながら10人にも20人にもの音の洪水が見えし溢れる。このシュールで強烈な音色が突き刺さりイリュージョン空間に没入せしこの時間。津山が叫びしこの言葉「いいぞアルター ド・ボンデージ・ルインズ!」最後にまとめしは高円寺百景。我初めてこのバンドを見る。噂で聞くところアレアのようだと。だが実際はなんともし難い色味であった。これはアレアよりもエキセントリックでありさながら竜宮城の大宴会。極彩色のうずまきが我の体に巻きつきどこまでも飛んで行かん。これこそ視聴覚快楽の極みなり(小野良子) ■9/24(土)ドス・キゼオス WimWendersの映画のおかげで世界中でソンというキューバ音楽が知られていった。明るくて懐かしい感じのいいメロディとともに個性的な歌声を、この映画をみて初めて味わった。ところで、はじめてドスキゼオスの演奏を聞いた時、びっくりしたのは日本語で歌われた歌はかわいくて、不自然な感じが全然なかった。同じようにメンバーの格好とか行動はやりすぎとかつくっているという感じが全然なくて、むしろソンという音楽に夢中で、ぴったりな感じがしていると思った。メンバーは実際楽しんでいる。面白いことにはこのバンドはメンバーの年齢が親子のように幅のあることである。にもかかわらず、友達のように仲が良い。ライブの前にも仲良くお酒を飲んでいたようで、ライブ本番前にはほぼ酔っ払い状態である。この楽しんでいる感じがお客さんによく通じて、お客さんとの距離が近くなり、そのおかげで熱心に踊らされ楽しまされる。日本で残念ながらこのように楽しめるバンドは珍しいと思う。私は何回もドスキゼオスのライブに聞きに行ったけど、この雰囲気や、この個性的なサウンドはたまらない。いつも新しい曲やアレンジメントを聞かせてくれてありがとう!(アンヌ) ■9/28(水)unbeltipo Trio ティポグラフィカのリーダーであった今堀恒雄がunbeltipo trioとしてBANDでの表現活動を再開!DrumはMONDO GROSSOやAIR他、あちこちで活躍する佐野康夫。Bassは灰野敬二や鬼怒無月ほか数々の奇人たちと名演奏を繰り広げるナスノミツル。この3人による演奏というだけでその凄さは”推して知るべし”なのだが、印象に残るのはやはりその特異な音楽性。ジャズ、フュージョン、プログレ、即興音楽などすべてを飲み込んで渾然一体となった演奏が繰り広げられた。今堀が「リズムを延ばしたり縮めたりしている」とコメントしたように、そのアヴァンギャルドなサウンドが目まぐるしく色彩を変え、聴き手のタイム感を崩しながら波状攻撃をかけてくるのだからたまらない。理性がブッ飛んでしまった人がいつ奇声をあげてもおかしくない。卓席にいてもついつい気持ちが昂る。いちミュージシャンとしても非常に刺激的な一日だった。メジャー作品でのセッションワークも多い彼等がこんなにも地下の臭いをぷんぷんさせているのがなんだか嬉しい。(松井信樹/PA/G-FIGHTER) |