■8/4(木)ふちがみとふなと と 鈴木亜紀
 この日は、歌うお二人が誕生日。特製ピザ登場、女子は浴衣、さらにレンガの壁にはチカ嬢手作りの輪っか飾りと一同ハリキリお祝いムード。オンナの情念をじっとり〜「パン粉で揚げたものをまたパンで挟むなんて〜♪」と歌われてもハムカツサンドが無性に食べたくなってと同感と困惑?具合の連続がやはりたまらない亜紀さん。そして渡さんの「ごあいさつ」FF版初披露、さらに純子兄貴!?シャウト全開の「007」など盛りだくさんのふちがみとふなと。実は両者、2回目の共演とはいえ、お互い人見知りだろう(たぶん)というところで、なんとなく距離感を探り合っているような感がなんだか可笑しい。それに拍車をかけるが如く、セッションでのふちふなの「歌う人♪」「歌う人は誰も皆年老いていく〜君はおかしいんじゃないのかい?ファンはいるのかい?」というフレーズにステージ客席一同クス笑いが漂う。それから曲が後半にいくにつれて気がつけばなぜか涙目ウルウルにさせられて・・・。お次は焼津のお祭り装束に身をまとった三人による亜紀さんの「いちばん暑い日♪」途中のセリフでは、亜紀さんの焼津弁に純子さんの同時通訳(関西弁)付きといった、まさに祝宴にふさわしい豪華版。最後に姐さん二人、オンナの底力を陰で支える男一匹・船戸氏、格好よかったス!(ハヤシイズミ)
■8/9(火)Coil
 ツアーが名古屋から始まると、なぜか「何かがある」Coil、今回は早川さん(b)再び骨折、というアクシデントがありましたが、名古屋方面のファンの期待に応えて、メンバー全員TOKUZOに勢揃い。その早川さん、みんなの心配を吹き飛ばすかのような重低音をしっかり響かせてくれました。いつも寡黙な中山さん(key)も、オルガンは饒舌。Coilの音をより厚いものにしてくれます。そして、7月のピンチ座公演で新しい魅力をアピールした田中さん(ds)。笑顔を絶やさず様々なアプローチで、曲をしっかり支えます。バンマス鬼怒さんは、愛用のブルーのストラトでバリバリと弾きまくり。今回も熱く、勢いがあります。さて、今回はこのメンバーを中心に作られた、実質Coilの新譜とも言える、鬼怒さんのソロ名義CD「Wild Life」発売記念ツアーということで、そのCDに収録されている新曲や、いまや定番とも言うべき3rd.CDからの曲など、新旧織り混ぜてのCoilワールドをたっぷり。そして2ndステージの頭では、鬼怒さんのアコギソロも1曲。早川さん+田中さんの重低音リズム隊と、鬼怒さん+中山さんの中高音部チーム(?)との、激しい音のバトルもあり、アンコールでは「Spoonful」を鬼怒さんが熱唱。ライブに行く度に、バンドとしての進化が著しいCoil。次の展開が楽しみです。(藤井由紀)
■8/10(水)フラワーカンパニーズ
 今池フォークの爆発?いったいどんなフラカンに会えるのかしら…。実は前回の得三でのライブを私は残念ながら見れなかったのですが、その時のいつもの(?)フラカンとはひと味違ったはず。1曲目からいい感じに自然体のVo.圭介さん。そういえばライブ中に、自分は「詩人」と言われるのが一番嬉しいかな?との発言があったけど、マサシク!!わかりやすく、切なく、明るく、ストレートに伝わってくるそのウタは、聴いていると景色が広がるのでした。さてさて今回のこのライブ。何が違うって、とにかく「今池トークの爆発」です!勢いにのる圭介さんをB.前川さんが絶妙な間合いとしゃべりで膨らませ、そんな二人に背後で爆笑Ds.小西さん。涼しい顔のようにも見えるG.竹安さんに最後にオイシイとこをもってかれる、とゆうこの微妙で、だからこそとれるバランスに心が和みます。それは曲の中でもそう。普段は聴けないような懐かしい曲が満載で、当時よく聴いていた曲達に私はぐっときてしまいました。しかも、あの頃よりもグっと。それは単純に懐かしいのではなく、今だから分かる!って事だったり。その時は感じなかった思いをメンバー自身も感じていたり。「この曲いい曲だよねぇ…」と本人も連発できちゃう、そんなあふれる愛がいっぱいの夜になりました! (チカ)
■8/26(金)サヨコオトナラ/Ett/モネラ
 珍しく初めて聴いて、なんか引き込まれた音にライブで出合った。そして良い女を見た、モネラの直美ね〜さんから是非来なさいと誘われていたので顔出してみた。サヨコオトナラ!これがめちゃイケテル音出している。サヨコは元ゼルダのカリスマボーカル!その彼女が数年前からアコースティックなユニットを組んでいたと噂で聞いていた。サヨコオトナラはボーカル、ジャンベ、ギターのトリオアンサンブル。共に全く異なる事してるのに成り立つサウンドに魂!ボーカルはポップなロックやってる。でも時にパンクやレゲエのイマジネーション感じる。ナラさんのジャンベはアフリカンリズム!オトさんのギターはレゲエにカリビアンビート。でもアンサンブルとして噛みあってる不思議なリズムは計算されつつ本能的で神秘的。巫女のようなパフォーマンスで歌い続けるサヨコはかっこいい素直にカッコいい!民族的な色もあり宗教的いや儀式的な様にも聴こえる面白サウンド!でもやっぱり、ロックです。魂はロックだ!ドラックだな〜これって、音のドラックは心に気持ちよく身体に害が無いドラックなのだ。絶対そう思う!脳内のモルヒネが刺激され気持ちよくなる。サヨコさんのカスマ性は凄いな圧倒される。アコースティックでシンプルな構成でもロックを匂わせる。なんかすげ〜です。チコリもご一緒したいな〜。こんなバンドと!(チコリ・若海英治)
■8/29(月)藤井郷子オーケストラ名古屋バージョン
昨年末にリリースされた「藤井郷子オーケストラ名古屋バージョン」のCDは、なんとほぼ完売だそうだ。しかも国内の音楽誌だけでなく、海外の評論家から大絶賛らしい・・・。いやマジで。
ライブでの1曲目はCDタイトル曲でもある「Nagoyanian」。この曲を聴くといつも思う。この曲が「Nagoyanian」である意味を。
なんで名古屋? 名古屋ってどうなのよ?
コーヒーにあんこ、みたいな?
小倉抹茶スパゲティ、みたいな?
納豆とコーヒーゼリーとクリームが素敵なブレンドで混ざったサンドイッチ、みたいな?
そういったモノに対する、足元から忍び寄って来る不安感だとか、グローバル・スタンダード無縁、みたいな感じを受けるのが、この「Nagoyanian」という曲なのだ。
藤井さんの曲はリズム隊と管楽器がそれぞれ別のテンポ、リズムを刻むことがよくある。そこに「今」に生きる藤井さんの世界観が見えるようだ。いろんな事象が混沌として、美しい形で折り合うこともなく、別々のものとして存在しながら過ぎていく。例えば同じ時間に戦いと自然災害と平和となんでもない時間が同時進行している世界を俯瞰する、堂々たる不穏さ。そんな風景を音の中に見たんだ。(ロジウラのマタハリ 美尾りりこ)