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■7/11(月)永井隆&ザ・ブルースパワー 私が子供だった頃ブルースを語るお兄さん達が苦手だった。歴史も背景も知らずにそういう人たちの中に飛び込んだ失敗があったからだ。それからブルース自体にも苦手意識を持ってしまった。しかし、そんな私がブルースってポップだなぁ、って素直に感じたライブだった。まずはブッチャー氏の選曲!ホトケさんは「思いやりの無い、キーが高い曲ばかりのメニュー」とMCでぼやいておられたが、結果的にそれが功を奏して素晴らしいライブの展開となったようだ。ホトケさんのシャウトってグッとくるなぁ。きっと浅野氏もこのグッとくる加減を堪能したいんだろうな、って思った。ましてや、この私が全曲知っているような王道のラインナップ。思わず観客のカラダが揺れるツボを刺激しまくる。そして言うまでもないけれどもメンバーのプレイは皆、素晴らしかった。沼澤氏と松原氏のグルーヴはどこまでも瑞々しくてこなれた部分がひとつも無い。そして浅野氏の音楽に敬意を払いながらバカフレーズの応酬をしてしまう所も心憎い。このバンドの魅力は知的なのにIQが低いところ。そう言えばホトケさんのMCも今まで観た中で一番ぶっ壊れていてやさぐれてて面白かった。まさしく悪ガキ達のエバーグリーンなブルース!ブルースを語るお兄さん達はこういった感覚でブルースに引き込まれていったんだろうな。私も今ならわかる気がする。(Grace) ■7/15(金)モロ師岡の僕はひとりでコントの旅 満員御礼。名古屋にもこんなにモロファンがいたのかと嬉しくなる。と、同時に「おたくもマニアですな」といった怪しげな一体感が会場を包む。いい感じだ。モロさんのネタは、腰の低い普通の男が、心の中の攻撃性と自虐心を、徐々に煮えたぎらせ、最後にキレて爆発する、というキャラが多い。が、この日の「リストカット漫談の男」のコントはちょっと異色。ギャグを言っては、黙ってリストカットした左手を見せる(実際はリストバンドに赤いスジが描いてあるだけなんだけど・笑)という、強烈キャラが登場。自虐ネタ連発で会場をシュールな笑いに包む。コントの合間は、舞台で衣装を着替えつつ、ブツブツと最近あったことをグチっぽく話す。これがまた可笑しい。「この前もアンケートにイッセー尾形の方がいい、なんて書いてありまして…」と言ってしまうあたりがモロさんらしくて吹き出してしまう。舞台が終わり、かなり飲んだ頃、モロさんが肩を落としてため息をついている。なにやら今朝奥さんとケンカしたという。なんて普通の人なんだ! と、思わず抱きしめたくなった。「舞台、最高でしたよ」とか「モロさんは今のお笑い界、いや映画界でも貴重な存在なんだから」なんてみんなで必死に励ましながら、深夜、ホテルへと送り出した。なんちゅーおもろい芸人やねん。(温泉太郎) ■7/16(土)大島保克 初、島唄ライブ体験。しかも是が非でも、という訳でなく、誘われたから行ってみた程度。予備知識ゼロ。沖縄の民謡だからウチナーグチ(沖縄の方言)の歌で、実際、意味は思った以上に分からなかったけど、そんなのブっとぶくらいの伸びやかな声と三線にびっくりした。太鼓もお囃子も心地良かった。ライブ前は、飽きちゃうんじゃないかと心配したけど、静かな曲とノリのよい曲が適度に混ざってて、全然そんなことなかった。大島さんの歌はとても日常的、というか、普通にしっくりなじんできた(といっても民謡というのはそもそも生活に根ざした歌なんだろうけど、なんか今聞くと古いって感じあるじゃん)。ものすごく自然に聞けた。きっと大島さんのパーソナリティなんだろうなぁ。曲間のトークも面白くて、すごく力が抜けていい感じ。私は素晴らしいライブを聞くと眠くなる習性があるんだが、今回も一部の後半ですっかり八重山諸島に飛んでました。二部の後半は会場に集結した名古屋の島国出身の人たちがヒートアップ! 飲めや歌えやの大騒ぎ。まるで現地の祭に居合わせたみたい。私の隣のおじさんが、おばちゃんにしきりに踊ろうと誘われてて、それを頑なに断ってるのが面白かった。それはそれでいいのである。自転車乗りながらア〜イ〜ヤと口ずさんでしまった帰り道も、幸せでした。(澤井峰穂) ■7/18(月)オータサン(ハーブ・オオタ) 実は私はオータサンを見るのは、今回の得三が初めてです。10年ほど前にオータサンを知ってから、CDやビデオは何回となく聴いたり見たりしているし、実際に弾いたりもしていますが、ライブは初めてで、しかも今回は一人でハワイアンを演奏し、会場もホールではなく得三ということで、間近に生のオータサンを感じられるということで、大きな期待に胸を膨らませて見に行きました。オータサンが登場し、自己紹介をされてウクレレを持つまであまりにゆっくりとしたペースに、少々戸惑いましたが、演奏が始まったとたん、得三の雰囲気とあの独特なオータサンサウンドが重なり、幽玄な音世界に包み込まれました。オータサンというとテクニック的なことが言われがちですが、今回初めてライブを聞いて思ったのは、無音の状態からストロークまでの、普通ならそのまま弾いてしまうような所を、オータサンは音にならないような小さな音を使って、丁寧に繊細かつ豊富なタッチを重ねるところなどは素晴らしかったです。オータサンのハワイアンはソフトで暖かく、とても綺麗でした。ライブ中盤ではリクエストに答えて弾いてくれましたが、様々なジャンルの曲をオータサン流にその場でアレンジする所も流石でした。本当にアットホームなコンサートで素晴らしい思い出になりました。(クラチウクレレ 倉知 誠) ■7/21(木)ボンデージフルーツ ボンデージフルーツ、なんと名古屋発ライブだそうです。その手の音楽好きには言わずと知れた強者揃いで、ROVO、VINCENT ATMICUS、Warehause、Pele-Fulu、etc...その他諸々で何度も御目見えしていてすっかりボンフルもtokuzoでライブをやっているものだと思いこんでいました。そんな私ですがボンフルのライブを観るのは4、5年ぶり。以前とは随分印象が変わっていました。それもこの私が観ていない間のそれぞれの活動によるものなのでしょう。全体に"プログレッ!!"な印象から、ブルース度があがっていたりグルーヴ感が増していたりポップな部分もみえたり。実は難しいことをやっていながらもそれを感じさせないどころか余裕をも感じさせる演奏は、メンバー全員超多忙で数々のユニットやサポートをこなしながらも10年以上続けているバンドだからこそ出来ることなのでしょう。この日の曲目は最新作"bondage fruit VI"とリミックス版が再発された"recit"から。もちろんこのメンバーですから曲といえども即興度が高い訳で、関西ツアー中毎日違った顔を見せていたに違いありません。他の日も観たかった…。超個人的な意見ですが、ものすごく高度な演奏をしながらもクールな紅一点高良さん(vib)がとても素敵でした!(加藤佐恵) |