■ 3/5(土)吾妻光良 Nagoya Jump Meeting
 吾妻さんはポンキッキのムックや万博マスコットのモリゾーを髣髴させる。それは決して髪の量ではなく、ぬぼ〜とした、あの風貌と親父さ加減が三者に共通するからだ。吾妻さんは、ムック、モリゾーに比べ、知名度は劣る。が、「粋」がある!ゲイトマウスのサイン入りギブソンを構えれば、イカした親父になるのだ!活きがイイのだ!活き活きした親父の息使い!独特のペースに飲まれ、知らぬ間に心さわぐってなもんだ。ゲイトマウスをややソフトにしたようなトーンに、時折繰り出すアルバート・コリンズバリのパキパキ、クチュクチュ+斬り込みフレーズ。ごつい指から繰り出されるテキサス直系のギターワーク、というより芸!に、客のウーロンハイも進む!そしてライブでの密かな利き所は曲解説。英語の歌詞を日本語に訳しながら読むという荒業!活舌の悪いだみ声がなんとも味わい深い。ツボにハマった人も多いはず。後半は、ホーンセクション+ピアノの名古屋若人との共演。白眉はアルトサックスの小野ちゃん。一番「らしくない」ルックス。むしろロリっぽい!でもソロをとるとブロウする!ブロウする!まるでローブローを食らった気分!とにかくライブはバッチグー!瀟洒な親父、吾妻流「粋」を堪能した夜だった。これからモリゾーを見る度、吾妻さんを思い出すことになりそうだ。(尾関功次)
■ 3/8(火)くものすカルテット

 久しぶりのくもカル@TOKUZO、今回はついにワンマンでの登場です。期待に胸膨らませる観客は100人を越え、店内の人口密度の何と高いこと。そして開演。まずはオープニングの映像にみんな釘付け。そして何が飛び出すのかワクワクドキドキ。「私達はビジュアル系ですから」。そうですねそうですね。観ても聴いても楽しいライブですもの。その後、前回に引き続き、ゲストの「歌姫」トリオが登場。ボサノヴァの名曲で美声(?)を披露し、演歌の名曲を歌う、くもカル片岡さんと共演。しかし今回もまた猫の餌食となる歌姫なのでした。そして、ロックの名曲をリコーダーアンサンブルで、ジャズのスタンダードは鍵盤ハーモニカを中心としたアンサンブルで。いやあ、素晴らしい!くもカルの皆さんにかかると、教育楽器も捨てたもんじゃありませんね。ステキな再発見。その後も映像とのお茶目なコラボ、会場内練り歩きに大盛り上がり。「今日はワンマンなのでいろいろやりますが、次回観た時に『あ、これ観たことある〜』とか言わないで下さいね」。ええ、そんなこと言いませんよ。むしろ何度でも観たい。楽しさと懐かしさと、いろんなモノがいっぱいつまった楽しいライブ。チビッコからお父さんお母さんまで、みんなのココロをわしづかみにしてしまった8人?の猫さん達に、今度はいつ会えるのかなあ。(藤井由紀)
■ 3/17(木)THE RED CRAYOLA
脳振頭/カワバタバタ

 ブッキングの妙を味わった一夜だった。脳震盪は一昨年マキーラドーラ以来の再会だ。これはイカレていた。それも醒めたイカレ具合。楽器の交錯する切れ味が鋭く、スタイルとしては革新性を失ったはずのダブが活き活きと目の前に現われた。お世辞にもスピリチャルとは程遠い、メンバーの奇妙なダンスは祝祭そのものでウエルカム度が高い。初構成のデュオ河端+田畑(Kawabatabata)。満員のテーブル席に向かって河端がいきなり「きょうはトークだけにしようか」と前振りするサービス。田畑のバイオレンスなギター&ベースに繊細に反応する河端のギター。結局40分以上にわたる堂々のバトルとなり、これもまた最上のウエルカムと当方は受け止めた。なお田畑をメンバーに迎えたもうひとつのAcid Mothers Templeは5月31日Tokuzoにて見逃さないよう。今回のレッド・クレイオラは2ギター+ドラムスのトリオ編成。只ただメイヨ・トンプソンが歌い、フレーズを弾き、ブレイクしてまたかきむしる。1時間で20曲近い演奏ではなかったか、なんともシンプルで茶目っ気ロックを繰りひろげてくれた。60を過ぎて、など能書きには皆さん気をつけること。途中、弦が切れ田畑がギターを献上、最後まで愛用したのが微笑ましかった。アンコールでは田畑がベースで参戦して幕。(高山 学)
■ 3/19(土)ニュー春名バンド

 春名バンドさんのライブを初体験しました。春名さんという人の穏やかな感じの延長線上にあるのかな?すんごく気持ちが良いんです。わたしったら大人たちの遊び場をこっそり覗き見してる?みなさん遊び心満載で肩肘張らず、すんごく楽しそうにセッションされていました。年齢もキャリア?も腕も若輩者のわたしもいつかあんな風に演奏できたらないいな、なぁんて思いながら見ていました。アンコールで春の歌って曲をみんなでりん唱しました。はーるの、はーるの、はーるのうた♪。だからかな?春名バンドさんは春のにおいがしました。(アナム)★「ああ、大人ってステキ・・・。」ニュー春名バンドさんのライブを見て、そう感じたアナム&マキ本夛真季です。春名さんの熱く優しいサックスはTOKUZOにいち早く春を運んで来たようでした。何度もお会いしているギターの浅野ブッチャーさん、渋いです!キーボードの深町栄さんのかなりお茶目で粋な演奏。「なんとかなるものだね〜」と、笑顔でリハなしのセッション。メンバー全員が心地よい音楽になって私などの若輩者はもう、うっとりするばかり。ステキな大人たちのピュアな演奏に私もお客さんも、は〜るの〜うた〜♪と体を揺らし、優しい気持ちで合唱したのでした。(マキ)
■ 3/31(木)ONE NIGHT STAND BROTHERS

 日本の音楽史上最もかっこいいソングライターにしてロックミュージシャン、ムッシュかまやつが島村英二、高水健司、小島良喜、今剛といった最強のメンバーとライブをやってしまう!しかもゲストは名古屋が生んだ最強のブルースマン、近藤房之助!これだけ豪華なライブは見ないわけにはいかない。だけど何も年度末の忙しい時にやらなくても...と思いながら、仕事を必死に終わらせて、少し遅れてTOKUZOに入ると、思いっきりタフな演奏をバックに歌うムッシュの姿が目に入ってくる。何でこんなにかっこいいんだろう。しばらくして近藤房之助が登場すると、ここからは房之助がメインになって、ムッシュは椅子に座って、煙草を吸ったり、ギターを弾いたり、のんびりと、房之助の歌うブルースを楽しんでいるよう。本来にマイペースな人だ。それなのにムッシュはそこにいるだけでその場の空気をしっかりと作ってしまう。途中で高水健司と島村英二の貴重な歌も聞けたりして、最後は「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」。ところどころ歌詞を忘れたりしながら歌う。本当にかっこいい人だ。そしてムッシュのリクエストで最後にふたたび房之助の歌うブルース。本当に大人のミュージシャンのかっこよさを堪能しました。またやって欲しいです。(岩山幸嗣)