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■3/4(日)ジェフ・マルダー 開演30分前、まずはビールを一杯。休日のライブは余裕があっていいよな〜、いつもはあわてて駆け込んでということが多いので。さてステージは、ジェフ・マルダーのアコースティック・ギターの弾き語りで始まり、途中ボビー・キンメルのウッド・ベースが入り、曲によりコーラスを付けるという形で進行。ギター一本も良いのだが、ベースが入るだけで音に幅ができて、ゆったりした感じになる。曲の方は、前作、新作CDからが中心で、そこへ古いレパートリーをはさんでゆく。特に嬉しかったのが、ボビー・チャールズのテネシー・ブルース。良かったな〜。客席とのやり取りもなかなか楽しい雰囲気で、客席からの口笛のメロディーとギターとの掛け合いなんて場面もあったりして。彼はギターも良いが、ヴォーカルがすごくいい。歌い方に無理がなくて、最後の曲では、シャウトして声がひっくり返っちゃっているんだけど、それがまたソウルフルでいいんだな。ほんとこのまま、ずっと 酒を飲みながら聴いていたいと思わせるライブだった。次回は是非バックを付けて(ギターはエイモス・ギャレット)聴かせてほしいな。終了後、前回のライブCDを買い求めサインをもらうというミーハー行動にでてしまった。あー楽しかった。しあわせ、しあわせ。(下順一) ■3/8(木)〜10(土)ニパフ01(ゼロワン) おもいのほか、静かなるものは炎。無音に近い。たとえば蝋燭。耳そばだてても聞こえぬ。または火事現場。消防車おとずれるまでの燃焼の静けさ。鯨が騒ぎ、団子虫がもんどりうつビルマの路上、幼子達によるホットミルクの配膳の後、数人談笑、突然、軍隊のおんぼろトラック横付け、強制連行も幻想では無し。NIPAF01はミャンマー(ビルマ)から始まった。国民選挙で選ばれたアナウンサンスーチーの軟禁。強制労働。「列車の窓からごみを捨てろ」、そこには美しい目をしたビルマの子供達が裸足でむらがってくる。空きペットボトル、空きかん、発泡スチロールの弁当箱などは、彼らの生活の糧となる。TOKUZOでおこなわれた3日間9時間に及ぶ6ヶ国17人の個々の限りなく絶望に近い不安の炎、行為、それをパフォーマンスアートと仮に呼ぼう。カザフスタンは反吐を吐き、インドネシアは暴力ジュースを配り、韓国は袋の中から腕を突き上げた。アメリカは辻元彦と、イタリアは未来派と交感、戸惑いながらも、静かな炎をしっかりとみつめていた。日本は個にこもり悶々、しかし、炎の異様な静けさの、そのなんたるかを個々に噛みしめていた。あの夜、TOKUZOに燃えた158人の人々は同時にその苦悩も抱えることとなったが、苦悩こそ至福への始まりでもある。(φ西島一洋) ■3/16(金)春名バンド ジャズファンクバンドとのふれこみでライブを楽しみにして来ました。田中倫明(per.)tぴえば、松岡直也のモントルーのライブ盤「ウェルカム」の“ミチャキーノ・タナカ”のコールはあまりにも有名であり、浅野祥之(g)は「アガルタ」「空と海と風と・・・」での活動や、角松敏生のの名曲「サンタが泣いた日」米光美保への楽曲提供などで、ギタープレイのみならずメロディーメイカーぶりも発揮しています。友成好宏(key)は角松ファミリーの中核で、1stCDは今でも大事にしています。沼澤尚(ds)を初めて見たのは「アガルタ」でのライブです。シンプルなセットではあるが、一発一発がヒットしているといった感じで、ドラム小僧にはたまらなく魅力的なことでしょう。そしてリーダー春名正治(sax)といえば、いろいろなポップスアーチストのライブでもお見掛けしたものです。時にはパーカッションをも担当し、ステージでは忙しく立ち回っておられました。さてこんな強者揃いの春名バンドは、バンドとしての一体感が素晴らしく、曲によっては1960年代のブルーノート・レーベルが演っていた「アリゲーター・ブーガルー」のような、なつかしいグルーブ感と、ポップス感とがごちゃごちゃになりとても楽しいライブでした。TOKUZOでの再度の登場を期待します!(惣野) ■3/23(金)ポカスカジャン 『ヒゲ・アゴ・クセ毛』の三人衆が季節はずれの台風の如き登場!ショウゴさんの『マ行の憂歌団』『浅香光代』に芸を魅せられ、『笑わせたい!』と連呼するノンチンには、これでもかと芸人根性を見せつけられ、PSJコミックソングの洪水にSHYな名古屋人も一気にのみ込まれた。中でもクセ毛の玉ちゃんに注目!ピンスポを浴び、『未知との遭遇』のテーマ曲をアコギで弾く姿は『芸人=笑わす』いうプレッシャーからの一時的な脱却すら感じる、完璧なミュージシャン。曲が移行し最後に『笑点』のテーマ曲になるというオチに客席のほとんどが気づかないというハプニング?(ノンチンのフォローにより一同、遅れて大爆笑!)や、コントの定番『監督コント』でのヘナチョコ助監督ぶりといい、『玉ちゃん、頑張って!』と心の中で叫んだ。PSJってネタをお手伝いしたくなるという糸井重里氏のコメントを読んだことがある。生PSJは2度目の私だが何となく気持ちは分かる。自然とこんなネタはないかなと一緒に考えてしまう。こういう思いが客席とステージ側との、ごく自然な一体感を生むというPSJの魅力のひとつかも。PSJは、最近テレビでは観られない貴重な『芸人』でありライブバンドだ。あの鈴木慶一氏もPSJファンとか。我が得三にて夢の共演を目下妄想中。(ハヤシイズミ) ■3/29(木)Stock Hausen & Walkman/ae(アイ)/Acid Mothers Temple まず最初の登場はae(アイ)。Stock Hausen & Walkmanの片割れを含めた3人にゲストは津山篤という編成。パリ在住のオオタエミコがアイドルみたいな歌い方をするので可笑しくてしょうがない。ヨーロッパの人達にはどんなふうに聞こえるのでしょう。普通のポップスかなーと思っていると、どんどん逸れていくのが面白かった。次がお目当てのS,H&W。メンバーのアンドリューは、神経質な面持ちで電子機材を操る。相方のマットは、まずはゲームボーイを両手で操作しながらセッション開始。後半はパワーブックに持ち替える。おー!もっと実験的な音を予想していたら、かなりポップ!けっこう踊れそうな感じ。でもこの人達本当に音そのものが好きそうだなあ。最後はAcid Mothers Temple。音の塊が飛んでくる。おもいっきりロックのドラムなので、実験的かつポップな気分だった僕は戸惑う。本人達の意図するものではないかもしれないが、その様式美についていけなかった。この夜は待ちに待ったライブだった。こういう音響派というのか、ポストロックというのか、実験的かつポップな僕が今一番見たい人達って全然名古屋に来ないんですよ。この快挙!とにかくもう本当に嬉しかったです。(カノーヴァン:新見) |