■9/1(水)54-71「90分一本勝負!」
 「なんか狐につままれたような感じだ。」うまく言葉にならないのがくやしいけど、ライブが終わった後も、なんだかよくわかんないんだけど、自分の心臓のしわにまで深〜くドシッと残るものがあって、トクゾー6周年だというのに、自分の中の「?」な感動を落ち着かせたく、今池のミスドでコーヒー飲みながら、ぼけーっとしばらくボケナス状態。ギターの無い3人での54-71がどんな感じなのかさっぱり想像が出来なかった。朝の通勤時、ギターの無い音をイメージしながら、CD聞いてて体が動く。「リズム隊かっこええのぉ〜」いやがおうなしに期待が膨らんで行く。そんな感じを持ちながら始まったライブ。ドラム、ベース、ムーグという編成。Drの堀川さんも口三味線ならぬ叩きながら口ドラム。いつもは後ろ向きのリーダの川口さんも前を向きベースを。そしてVoの佐藤さんはムーグ。最初は出てくる音に、ムーグが入っているせいもあるけど、一瞬キテレツ大百科のようなfunnyな印象。でもライブが進んでゆく内に、自分の頭の中に、映像が浮かび、ストーリが浮かび、そこに情けない自分のダサダサな部分もシンクロしてきてしまって、涙が出そうだった。“90分一本勝負”アンコール無し。最後のアバンギャルドな鬼気迫る演奏の中に3人のニヤリとした表情を見たのは私だけでしょうか?(カトコ)
■9/6(月)モロ師岡 「僕の一人コント集」
 立ち見が出る程の満員御礼で迎えたモロ師岡「僕の一人コント集」in 得三。僕はこの日照明としてリハーサルから本番まで一部始終に同行させて頂いた。最初に挨拶を交わした時からモロさんは失礼だが予想通りとても腰の低い「普通」の方だった。そう地下鉄の中で会ったとしても気づかずうっかり見落としてしまいそうなくらい。リハ中もその腰の低い普通の人っぷりを発揮していたモロさんだったが僕は見逃さなかった。オー
プン直前半袖短パン姿でステージ上をうつむきながらぶつぶつと台詞を言い、ぐるぐる延々と回っている姿を。それは最初の印象とは全く違う「特殊」な側面であった。そして迎えた本番。ネタは「スーパー」、「待ち合わせ」、「トイレ」、「校長先生」、「ボクシング」の5本。更にネタの合間には生着替えのサービス付き。いずれもどこにでもいそうな普通の人を題材に演じられるのだが、皆どこか共感できてクスリと笑ってしまう。特に「校長先生」のネタはその喋り口調だけでも大爆笑。「普通」の人が不意に覗かせる「特殊」な一面。これこそがモロさんの一人コントの笑いの核であり、その観察力と描写力には脱帽であった。終了後明け方近くまで呑み、べろべろに酔っぱらって帰って行くモロさんの姿もまるでコントを観てるかのようであった。(得三スタッフ川村)
■9/13(月)14(火)高田渡・鈴木慶一・有山じゅんじ「二人のビッグショー」
 アニマル浜口だったら、絶叫しそうなくらい、およそ気合いとは無縁の人達のビッグショー。しかし、そこは同業者からの支持が多い人達の事、きっちりといい仕事をしてくれました。1日目、慶一さんが携帯電話を持ち出し、音楽の可能性に挑戦。慶一ワールドに場内を染めます。「国民の煙草新生」がぐるぐると頭の中を回り始めた頃に、静かに渡さんが始めます。何でも二人は35年来のつきあいだそう、こんな職人さんたちにかかっちゃ、もうダメです。場内はきっちりとまとめられてしまいました。2日目は、「渡さんはほんまに元気やな」と有山さんが登場。うへー、のりのりだあー。「俺の借金全部でなんぼや」って歌われても、ううっ、計算できません。心地よい歌とギターに酒が進みます。バイオリンに黒田かなで嬢を迎え、”弾きたいところで弾きなさい”と渡さん。ジャックブラックにも負けません。「夕暮れ」の時には、ステージにでっかい夕日が見えました。ゴールデンドロップな歌が涙腺をキックします。最後に「借りたお金は」で借金問題にけりをつけ終演。この2日間、大いに笑い、ちょっぴり涙しました。どんなに大酒飲んだって、眉間にしわを寄せ、しかめっ面でいる人たちよりもはるかに健康なんです。きっと長生きだってするに違いありません。そういうものだと信じています。(あさいするめ)
■9/18(土)松原正樹「50才記念ライブ」
 華麗なギターフレーズがたっぷり満喫できるゾ〜っとチラシに目を通し当日のメンバーを見てまたびっくり!何ともう一人のギタリストはあの幻のバンド『Parachute』のメンバー今剛氏ではないか!しかもベースは“この人とは一度一緒に共演したかった”とMCでも言われていたが(ex)T-SQUAREの須藤満氏だなんて凄い凄い・・・。ドラマーは今回のニューアルバムでも5曲を叩き上げている今お気に入りの田中栄二氏。“家に帰ってもいる人です”の紹介でお客さんにうけていた紅一点キーボード南部昌江さん。(以前ギター製作の件でお家に御邪魔した際に出して頂いたジャスミンティーとの素敵な出会いを、南部さんにお合いすると思い出します。)そしてライブではもう欠かせない存在の春名正治(sax)氏。当日この黄金メンバーでライブはスタートし、前半はニューアルバムからの曲を中心にお客さんの好反応を確認しながら途中休憩まであっという間に進み、後半はおなじみのナンバーの連発で盛り上げ、ラストはやはりAGATHA&SNIPERで盛り上げる。その後アンコールをHERCULESで絞め、全員蔓延の笑みで挨拶が有り退場。止まらない拍手に再度松原氏が登場し“そろそろおいしいビールが飲みたいのでこのくらいで”と一言!アッという間の2時間でした。めったに見られない松・今コンビのライブを近いうちにまた実現させて下さい。(ESP/Big Boss Nagoya Factory長屋一成)
■9/21(火)Expresso GONG / GONGZILLA・NEXT ORDER
 9月21日、NEXT・ORDERとGONGZILLAを観た。席はすべて埋まるほどの賑わいだ。観客の様子は、明らかに音楽を「聴き」に来ているのがわかる。年齢層も幅広い。まずは、NEXT・ORDERの4人がステージに登場した。幻想的なプロローグが展開されていく。瞬く間に、すべての耳を奪ってしまったようだ。そして、次第にこのバンドの核ともいえるインプロヴィゼイションが熱を帯びてくる。真っ白なキャンパスに、4人がそれぞれの色を重ねていく。次の展開をその場その場で導いていく楽曲構成に、観客も目が、いや耳が離せないといった雰囲気だ。この4人でしか成し得ない音楽を「静寂」と「躍動」で魅了してくれた。続いて、GONGZILLAの4人がステージにあがる。Gt、Ba、Drにヴィブラホン+マリンバ奏者が加わるという、ちょっと他ではお目にかかれない編成が特徴的だ。巷のバンドなら、今時シンセで代役させてしまいそうなもんだが、やはり生はイイ!GONGZILLAのどこまでも突き進むようなグルーブの中に、繊細でいて、かつ包み込むような温かさをプラスしているなぁ、と感じさせてくれる。腹に響いてくる低音と、まるで目の前にせまってくるような音像に興奮し、歓喜し、バンドの一部と化してしまうようだ。今夜のオリジナルな両バンドの極どい激しさと、心温まる優しさを、すべての音楽ファンに体験していただきたいと思える充実したライブだった。(ヒグチ)