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■ 2/3(火)NOTALIN'S[遠藤ミチロウ・石塚俊明・坂本弘道] ライブレビューを依頼されて光栄ですが、実のところちょっと重いです。私はスターリンをよく知らないのですが、なぜかミチロウさんにはパンクのイメージが強かったのです。そのイメージは見事にうち砕かれたライブでした。なんといっても、あの奇声。悲鳴にもきこえるあの声は、馴染みはないのだけれど、安定していて、刺激的で、それでいて私はすごく心地よかったのです。その声と、激しいドラムとチェロが絶妙にマッチしていて、頭の中を記憶が駆けめぐりながらFADE OUTしていくのでした。(ミチロウさんは「歳を取るとFADE OUTが多くなる」と言っていました)チェロの坂本さんは、床や天井のパイプにチェロをこすりつけて音を出したり、電気ヤスリでチエロに斬りつけ火花を散らしと、実験的というより攻撃的で、パフォーマンスとしても「すげーっ!」と思うしかなかったです。そして、「温泉ファック」という曲は、私の気持ちの生ぬるさに刺さり、本当にスカッとさせてくれました。普段の生活、習慣、居場所に、疑問や不満を抱くこともあるけど、そんなのいつもついてまわるにちがいない。ミチロウさんの詩が私に投げかけてくることは、体がかゆいくらい脳から身体へと感じました。もっともっと面白いことしよう、って言ってたと思う。活力、パワーをもらった気がしました。(幸亜) ■2/6(金)CHAINS/ソフテロ/THREE BLIND MOSES いい一日だった。ソフテロはバンド編成で迫力があったし、CHAINSは気持ちよくてほろ酔いの僕にすごくはまった。だがこれは、これから我が身に起ころうとしているすんばらしすぎる出来事の前哨戦にすぎなかった・・・。僕らは終演後にうだうだと酒を飲むのが好きで、その日もそこでライブの感想などを肴に呑んでいた。気づくと時計は深夜2時をまわっている。「そろそろお開きに・・」とふと隣をみると見覚えのある顔。 「鈴木慶一さんではないですか!」かつて故ナンシー関をもってして「生涯一緊張した」といわせたお方が隣にいらっしゃる!これが緊張せずにおれようか。「小腹が空いちゃったな。」との鈴木慶一さんの言葉にしどろもどろになりながら、「い、今池に面白いラーメン屋が、あ、あるんですけど、ご、ご一緒しませんか?」 との爆弾発言。そんな誘いにも御大は快諾してくれて、僕らは鈴木慶一さんとともに歩いてそこに向かった。スズラン通りがヘルス通りがセンチメンタル通りになった一瞬で あった。そして無事(もちろんミックスを)完食。鈴木慶一ご一行をタクシーまでお送りしたあと、興奮さめやらぬ僕は一人、得三にもどった。ポケットには100円玉が数枚。そのお金でその晩最後の酒を飲み酔いつぶれた僕は、文字とおり「すかんぴん」になって帰路についたのでした。(スミトモノリ) ■2/9(月)HOWE GELB & CALIFONE ジム・オルーク『ユリイカ』、ウィルコ出現以降、アメリカーナ〜カントリールーツ志向のアーチストの動きが著しい昨今、これまた素晴らしいアーチスト2組がまさかの来名を果たした、ハウ・ゲルブとキャリフォンである。終わりの無いロードムービーの序章とでもいうのか?ハウはマイクにディストーションを掛けたり、突然CDプレーヤーからリズムを流したり、客席に背を向けピアノを弾いたり突拍子ない動きで呆気にとられるが、そんな無愛想な彼を盲目的に許せてしまう極上の「うた」が会場を包んでいった。一方のキャリフォンはアメリカーナ〜ブルース、カントリーをグチャグチャに音響処理した感覚が凡人の100倍超越したサウンドを放った。崩壊寸前の美しさがそこにはあった。トータス以降の流れともリンクしていることもあり、彼らの現存のポストロックバンドと共有する前衛性は今後も絶え間なく表れてくるであろうアーチスト達への影響を与え、起爆剤にも成り得るのでしょうね。なんにしてもアメリカは面白い国だと痛感する夜でもあった。(新川拓哉/STIFF SLACK) ■2/15(日) ジェン・ウッド ゲスト:二階堂和美 この日は観に行くのを楽しみにしてたのだけど、急遽ニカさんとデュオをやることになり参加させて頂きました。なのでここは楽屋の模様も交えたレポートをひとつ。開演前のジェン・ウッドさんはツアーの疲れも外には見せず、にこやかで回りの人にも気を遣っている、そんな感じでした。少しも奢ったり虚勢を張ったりする所が無く、立ち居振舞も自然な感じ、とでも言いましょうか。その点はニカさんと相通ずるものがあるかもしれないなあ。さてさてライブはGO FISHから。さすがこの夜の男子代表!新曲も男気にあふれ男毛がアフロになりそうな出来。ジェンさんも聴き入ってました。そしてニカさんの爆発的なステージの後ジェンさんの繊細だけど堂々としたパフォーマンス。私的な印象ですがジェンさんは若い女性のナイーブな感傷とゆうかまあそんなものも含む複雑な心の動きみたいなモノを美しい旋律や端正なギター・プレイという「カタチ」にしてキチンと芸術的に昇華させようとしてる真摯な姿が美しいと思いました。一方ニカさんはそういった自分の内のわからないモノはわからないモノのままでそのままワシづかみにしてグワッと外に出せる人だなと。僕は夢の中ですごいかっこいい曲を作ったんだけど朝起きたら覚えてない、てコトがよくあるんですが彼女ならそんな意識下の音も歌えそうな気がします。次は客として観たいなあ。(Kei) ■2/25(水)滝本晃司(ex.たま) & 島田篤(p) opening act:江藤莅夏 さてさて今日は、元「たま」の(ハンサム担当)滝本さんの久々名古屋ソロライブ。アルバム参加メンバーでもある島田さんと一緒にと言うことでワクワクを抱えてやって来ました。オープニングアクトは江藤莅夏。ステージ中央の床に座ると、いつものように骨も皮膚もひっそりさせるようにしてポエトリーリーディングが始まる。ここでも登場の島田さんのピアノのアッタカイ音色にのって、クチビルからコトバ達はプカプカ浮かぶ様。春に向かう空気がステージにしみじみとして、そんな中、滝本さんの登場。「街は花の香りでいっぱいですね‥‥‥。皆さん(頭)大丈夫ですか‥‥?」って笑えるんだか何だかのMCがありつつ、散歩帰りのリズムで一曲目。『風に乗って雲は〜』とか『生き物は生きるのが大好きさ〜』だなんて、滝本さんの詩は(こうして文字に書いてみるとますますビックリ!!)恥ずかしいほど素朴でヤサシイ。そんな言葉が音と一緒になった時、ぞっとするほどセツナく色っぽくキラキラその世界を展開してゆく。もう、ムネキュンなのです。島田さんのピアノはそんな歌達を見守るようで、それでいて時々お茶目で、これまた魅力的。2回目のアンコールの「ハル」も華やかで甘くふんわりでした。大人の私としては童謡を越えるお散歩ソングとしてオススメですが、皆さんどうでしょう?なんて考えつつお家に帰りました。途中ドーナツを買ってしまったのは言うまでもありません。(ハテナ) |