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■10/10(金)13oz 1年3ヶ月ぶり得三ライブ。今回は2ndアルバム「CAPSULE ROCK」をリリースしてやって来た。 オープニングは1stアルバムから「IYO IYO MONDAY」。いきなり私はメロメロにやられた。ツインドラムならではの重厚で多彩なビートは“これぞロックの醍醐味”とばかりに気動車のように力強くグイグイとめり込んで来る。ちょっとムッツリスケベっぽいベース音が、渋くしかもアクティブに重低音を充実させ、硬派なROCKを愛する私には、このリズムセクションがたまらない。五臓六腑が沸騰して、のどから飛び出してきそうだ。そして、飄々としたルックスの屋宜さんのギターは身のこなしといいギターワークといい、若かりし頃のジミーペイジがそのままそこに居る。そこいらの似非ジミーフリークとは違い、自然体のままでやっぱりジミーペイジなのである。実にカッコイイ。一緒に観にいったM嬢は私の隣で完全に目がホの字になっていた。人気者のBAKIさんの唄が自由自在に泳ぎまわり、古臭い伝統的なハードロックを新鮮な色に塗り替えている。今回は5人がプログレッシブに融合し、前回よりも圧倒的にバンドとしての円熟味が増していた。そして私は彼等が創り出す音の渦巻きに引きずり込まれ、途中で何度も幽体離脱をしてステージの真ん中に立っていた。(湊君好き好きG子) ■10/15(水)熊本尚美 世界初!Brasil以外で「本物のショーロ」を演る管楽器奏者の出現だ!Choroは、Jazzよりも古い歴史を持つ、Brasil音楽の根幹をなす重要な音楽。はっきり言って、今までのJazzやClassicの人が演るBrasil音楽は「モドキ」であって、長年この音楽を聴き続けてきた耳には、とても聴くに耐えないものばかり。なぜって、リズムが単調で微妙にズレていてグイグイのれないから。本物はもっと複雑でノリが違う。ギター系や打楽器しかなかった日本のBrasil音楽界にとって、まさに待望の本物の管楽器の登場。しかもSamba、BossaNovaよりさらに高度な演奏技術とリズム感覚を必要とする器楽音楽のChoro。 この日はまさに「歴史的な一夜」。豪華な超絶技巧のトップ・ショラン(Choro奏者)の勢揃い。本場カリオカならではのパンデイロがリズム・音楽の土台をガッチリと支え、カヴァキーニョが揺れ動く華やかなリズムを刻み、匠のギターが裏メロディとリズムで複雑に絡み重なる。その上を彼女のフルートが、ノリノリのリズムに乗って自作の超美しいメロディを軽やかに歌いまくる。この絶妙な絡み合いのアンサンブル・ハーモニーと気持ちい〜いリズムの躍動感。見事な音とリズムのタペストリー、流れるように美しい自由奔放な草書体のフルート。まさに「本物のChoro」の醍醐味。奇跡!(丹羽秀樹) ■10/20(月)ハシケン 僕が最初にハシケンを聴いたのは、2年前トクゾーの厨房で開店前の準備をしていた時です。リハーサルで歌っていた「凛」をきいた時になんだか泣きそうになってしまったのを覚えています。今回はハシケンのワンマン!これは絶対に見に行くぞと休みを取って見に来ました。会場に着いてステージを見ると楽器がたくさんあって、これは僕が知らないハシケンが見れるかもと思いながら待っていたらハシケン一人でひょっこり登場(本当に髪の毛まっしろ!)。キーボードの前に座って「夕映え」を歌い始めた。会場の中に言葉とかイメージとかがじんわりしみ込んでいく、皆がじっとその空気を感じてる。いい感じです。ここからバンドがはいって、じわじわ加速して総立ち!途中少しスローダウンしたりながらあっとゆーまに本編終了、でも時間を見ると開始から2時間ぐらい経ってる、やられました。そのあとアンコールで数曲やって一旦退場、しかしみんな見逃しません、ステージに置かれていた三線で最後に「ぴちゃぴちゃ」を演ってライヴ終了。開演から実に2時間半。いい夢見させていただきました。(Sonic Brew 鈴木宏伸) ■10/21(火)LABCRY ゲスト:TEASI/GO-FISH 「のんびりやらせてださい」いつものGOFISHの言葉で安心する。アコースティックギターで口ずさむように唄う、背を少し丸め、時々表情を歪めてギターを弾く。色男のたたずまいである。ふわりと向かってくる言葉は瞬間耳にひっかかる。歌詞とメロディがはっきりと頭の中に景色をつくってくれる、そんなギターを弾く。弾き語りの湿っぽいイメージ(私だけ?)はなく、代わりに温度を感じる。続いて登場のTEASI。会場が静まりかえったのは、メンバー3人の間にある緊張の糸のせいなのか。そのピンと張られた糸を伝って音が回り始めると、少したよりない歌声に出会う。このボーカルの弾くひねくれたギターに女の子のベースが太く支える。ベースをはじく指の仕草がとてもかわいい。踊るようにリズムを生み出すドラムが加わったところで、静かな狂気とグルーヴが会場に浮遊していった。最後はニューアルバムを引っ提げて登場のLABCRY!ゆるりとうつりかわる景色のようなメロディを男気あふれる演奏で楽しませてくれた。また演奏中の顔がいい!どっしりと軽やかな確かなリズム、その上でやんちゃに遊ぶギター、会場にちらばるエフェクトや駄楽器の音、コロコロと転がる鍵盤、すべてが甘い声で流れるメロディに溶け込んだ。曲の美しさが際だつ3バンドの良いライヴだった。(永田麻衣) ■10/22(水)大島保克 最近は奄美のシマ唄ばかり聴いていて、沖縄の島唄はちょっと疎遠になって、少し耳に馴染まなくなっているので、正直言って楽しめるかどうか不安だった。だけどライブが始まったらそんな不安は一気に吹き飛んでしまった。大島保克の圧倒的な唄声。あくまでも自然で、憂いと慈しみを持った独特の深い唄声。何時間でも聴いていたい声。奄美ではよく「優れた唄者の唄はどれだけ聴いても飽きない」というが、彼の唄はまさにこれにあてはまるだろう。 ライブの後半にやったオリジナルも素晴らしかった。どの唄の詞にも大島保克自身の思いが強く込められていて、メロディーは本当に自然で無理なく響いていた。笹子重治、武川雅寛らのバックの演奏も見事で、彼の唄や三線と何の違和感もなく溶け合っていた。 本当にすばらしいライブだったが、あえて注文をつけるとすれば、前半は島唄、後半はオリジナルという構成ではない方がよかったと思う。どうして分けた構成にしているのか知らないので、もしかしたら見当はずれなことを言っているかもしれないが、もっと島唄とオリジナルを混ぜた構成にして欲しかった。彼の作った唄は、島人の間で長い間唄い継がれてきた島唄と並べても遜色ないと思う。なぜなら彼の作った唄は間違いなく何十年経っても色褪せることはないはずだから。(岩山幸嗣) |