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■4/5(土)Cuatro
Caminos 初めてフラメンコを見る友人を連れ、クアトロカミーノのライブを見に行った。彼らを初めて見たのは1年前の東京。彼らが作り出す独特の“フラメンコ”の世界というのは、当時の自分には衝撃的だった。雑誌の表紙を飾り、何回も特集で取り上げられている彼ら。私だけでなく、名古屋在住の多くのフラメンコ愛好家が名古屋に来るのを待ち望んでいたことだろう。その予想は違わず、店内は、彼らを見ようと詰めかけた観客で溢れ、あの自己主張の強そうな「フラメンコ人種」独特の空気が充満していた。彼らのステージは実に奔放で、見る者に本当のフラメンコの楽しさを教えてくれる。すべてを支える石塚のカンテ、自在に音を操る沖のギターが、二人の踊り手、伊集院、吉田のバイレに絶妙なタイミングで絡み合う。他の日本人のそれとは全くかけ離れた、レベルの高さ、そして圧倒的な存在感!楽しい、自分もフラメンコがしたい!初フラメンコ体験の友人の言葉は、他の多くの人の声を代表している事と思う。本来、フラメンコはこんなにも自由で楽しいもの。先生の振り付けだけを必死に“動いていた”自分に、踊る楽しさ、自由さを改めて気がつかせてくれた夜だった。今度彼らに会えるのはいつだろう? ■4/12(土)マキーラドーラ(fromU.S.A.)/ラブクライ/脳振頭 サン・ディエゴ出身のトリオ。一曲ごとに各人が楽器を持ち替えながらゆっくりとステージは進んでいく。誰がギタリストで誰がキーボードプレーヤーだと特定されないまま、リードボーカルも各人が代わるがわる受け持っていく。そのスタイルはドラムレスも相まっていわゆるロックバンドの定石から遠く離れているけれども、表現の苛烈さとは決して外面によるものではない。丁寧な演奏のさ中、ファルセットがふとエモーショナルな輝きを放ち、複数の歌声が重なるごとに潮の満ち干きにも似た心地よい恍惚感が幾度ももたらされた。とりわけ河端一のギターと東洋之のシンセが控えめながら加わった後半では、あたかも会場内の空気が凍りつき、その瞬間、歌だけが永遠の時間を手に入れたかのような感覚を味わった。対バンはラブクライと脳震盪で会場は立ち見も出る盛況だったが、マキーラドーラに対しても一曲終わるごとに拍手が自然に湧き上がっていて、彼らの音楽が広く開かれていることを物語っていた。今回の来日は河端が海外ツアーで知り合ったのを契機に実現したと聞く。ミュージシャン同志のフレンドシップが最も美しい姿でかたちとなったのであろう、東京から九州まで10日間連夜のハード・スケジュールが組まれたが、得三の一夜はジャパン・ツアーのハイライトではなかっただろうか。ちなみに昨年のうちに録音された共演アルバムは初夏に届けられる。(高山 学) ■4/18(金)Peter Brotzmann・羽野昌二/竹市学 ゲスト:High Rise openning ActのHigh Riseが前回にも増して疾走感を全面に押し出したサイケサウンドで会場をあたためた後、場内の空気を変えるべくしばし長い休憩時間をとり、注目のペーター・ブロッツマンと羽野昌二にゲストの能管奏者竹市が加わったセットが始まった。今回の聴きどころといえばやはり、ブロッツマンが日本の伝統楽器である能管に対してどのようなアプローチをみせくれるのかという事で、興味深々とリハーサルを眺めていたのですが、なかなかお互いに譲るとこは決して譲らないが、双方の音に対して非常に敬意をもって反応しつつ絶妙な緊張感をかもし出している。これは本番は凄い事になるのではと期待を増すばかり。当初の予定では羽野昌二とブロッツマンのDUOをやってから、竹市が加わるというのであったがリハの感触がよかったのであろう、最初から最後まで竹市を交えた3人で演奏する事となる。本番がはじまるや何やらいつもの強力なブロウのブロッツマンとは違った雰囲気で竹市の出方をみつつじわじわとテンションを高めていく、静かな場面ではクラリネットに持ち替えなんとなく東洋的なアプローチも臭わせる。ドラムの羽野昌二がこの二人の緊張の糸をほぐすかのようにあおりを入れると3人のサウンドは絶頂に達していく。これほど迄に終始息を飲む演奏を聴いたのは久々であった。(臼井) ■4/28(月) BLUES LIVE ! SLIDE SHOW 「来日ブルースマン全記録1971〜2002」発売記念イベントと題して「BLUES LIVE !スライドショー」が開かれた。前半は菅原光博さん・妹尾みえさんによる、写真、トーク。後半には「OTIS'」マスター萩原兼仁氏、「得三」マスター森田裕氏、ギタリストToby前田氏を交えての昔話。この2部構成だった。ここでの人達は写真での人物を実際に見て、聴いて、体感した強者!!普段にまして真剣に耳を傾けていた。写真は、得三のステージ上で、あたかも演奏してそこにいるかの如く素晴らしいものばかり!間近で撮影し、接していた菅原さんがうらやましく、又うらめしく思えた。妹尾さんのトーク、解説も、その人物のミュージックライフをみごとに表現しつつ、笑いもありとてもよかった!です。そして後半、爆笑の渦!萩原氏、Toby氏は、すでに喜び(酒7割)で絶好調!!それを森田さんがフォローしながら、名古屋界隈でのブルース事情を話していた。第一回ブルースフェスにバスをチャーターし、横断幕を作り見に行ったなど、ブルースを敬愛し、今も当時のまま変わらぬ気持ちでいる事がヒシヒシと伝わってきた。だから、このような企画は、僕たち“若者”世代には刺激にもなり、考えさせられることも多々あるが、たまらなくうれしい!!ものでした。その後「Otis'」で、萩原氏はヘロヘロになりながらも、「ロックウッドはなぁ〜」と、まだ言ってました……。あいたたた……かないません。(堀内学) ■4/30(水)金森幸介 with 仲野 PaPa 仁太 一部では「サイレント派」と呼ばれている?金森幸介さん。今回も仲野PaPa仁太さんとのLIVE! 静かに、静かに、始まり、中盤にさしかかる頃、暗い店内を、そっと眺めると、頭を垂れ、金森ワールドにどっぷりとつかっているオーディエンス達が、野草のように佇んでいた。そして、短いMCをはさんで、仁太さんのふくよかなペダルスティールギターの音色が響きはじめた。広く、静かに、深く、しなやかに、詞が音が体に染みていく。いつも心地良い季節の風を感じるのは私だけでしょうか?独特なうねりが伝わってくる。ギターとヴォーカルが、心の印画紙と録音装置に記憶される頃、今日のライブが忘れられない風景の一つになった。 追伸:去年のTOKUZOでの金森さんのライブが「TAMBOURINE MAN RECORD」という小さなレーベルから発売されました。是非、聴いてください。そして、いつも現場で、素晴らしい音に仕上げてくれるエンジニア福井さんに感謝!ちなみ「TAMBOURINE MAN RECORD」は、福井さんのレーベルです。これからも貴重な音たちを届けてくれると思います。(Yas3) |