■12/4(水)5(木)神田山陽 のゴー ウエスト

 一介のロックにーちゃんであるこの私が、趣味でもない“講談”を観に行ったのは、TOKUZOというライブハウスでの講演、ということが大きく作用している。この神田山陽さん、勿論、初体験である。開演前、満員のホールは、やはり年齢層高めだが、見渡せば、まさに音楽方面の活動で見知った顔もチラホラ。そして開演。チンドンな音と共に、扇子でもあおぎながら出てくるのかなと思いきや、まずは、一寸ナンセンスなショートフィルム上映。続いて怒声を上げながら、和服姿の男がステージに乱入してきた。あ、良く見ればこの人が神田山陽さんだ。講談界の保守的な部分をコケにしまくっている。パンクなオープニングにド肝を抜かれた。演目はいずれも、現代が舞台となっており、前半はまさかの下ネタ、ブラック、シュール満載のドライな展開。後半は割とホロリとさせる所が多めだった。この間、笑いの途絶える事が無いのは、言わずもがな。圧巻だったのがアンコールの「ネズミ小僧とサンタクロース」。飛び回るサンタのソリから見た江戸の町々を、淀みなく粋にスラスラと描写していくくだりは、斬新なイメージと伝統芸能としての深みとのミックスが、大変心地よかった。バンバンやるハリセンもドラムスティックの如し。見応えのあるギグだった。最後に、山下穀雄はトランペーッターじゃないスよ。(松石ゲル)
■12/8(日)CICALA-MVTA

 昨年のシカラムータ初体験の大興奮を引きずりつつ、待望のライヴ!今回は、ルインズ、赤天、サムラ・マンマス・マンナと得三でもお馴染み!のあの吉田達也氏がドラムっ!「お〜っ!どうなってしまうのやら!?」と胸は高鳴るばかり!この日はツアー最終日、さらにライヴ録音ということもあり、メンバーはもちろん客席のテンションも最初から上がりっぱなし!前回、バスクラリネットを忘れるという、いわく付きの地?ここ得三でサスガの大熊氏、これでもかという吉田氏のドラムにまくし上げられるか如くバッチリ聴かせてくれました。途中、風邪の吉田氏に代わり大熊氏により意味不明単語連続のシャウトにもガツンとやられました。この勢いは止まることなく、チェロの坂本氏が弓を破損、スペアがきかないというハプニング付き!これまた太田氏の「バイオリンのならあるよっ」とポツリ一言には一同に笑いが・・。ナマ火花散る!怒涛の変拍子ナイトに私の体内外は、どんなデコボコ道でも何でもござれ!の物凄い勢いで駆け抜けるジェットコースター状態! あ〜!客席で観たかった!グルングルン揺れていた照明卓が何よりの事実。次回は是非、ツノ犬+吉田両氏によるツインドラムで登場を!7拍子9拍子は当たり前!恐るべし!変拍子楽団!あっぱれっ!シカラムータ!(照明のハヤシイズミ)
■12/11(火)TRIBAL TECH/ order miss

 この日は、Tribal Teacとorder missのライブでした。・・・・と普通に書けてしまうくらい、全くと言っていいほどTribal Teck に関しては知識がなく、ライブ終了後になってようやく彼らのすごさを知ることになるのですが。観客は当然のように会場を埋め尽くし、会場の後ろではやむなく立ち見になってしまった方もいたほど。order missの演奏からライブはスタート。以前にも彼らのライブは観たことがあったのだが、何にせよ今回は時間が短いこともあり慌ただしさを感じてしまった。演奏やメンバー個々のライブに対する思い入れと言うよりは演奏時間によるものだと思うのだが・・・・続いて、Tribal Teac の登場。機材のセッティング段階から彼らはステージに現れて、その時はのんびりとしてのだがいざ演奏が始まってみるとkirk covingtonのドラムの音を中心に重たく厚い音で観客に迫ってくる。言葉は良くないかも知れないがたたみかけるように曲を演奏し、終わると空気がゆるむ。それでいて間延びした感じがしないのは彼らが持つ雰囲気や音楽の魅力なのだろう。本当にライブはあっという間で、終わってみると充実感が溢れている素晴らしいライブだった。(市川慎一郎)
■12/20(金)三宅伸治

 この日の三宅伸治のLIVEは、私の2002年最後のLIVEだった。この日久々に「鎮魂歌」を聴いた。私はこの曲が結構好きで、久々に聴けてすごくうれしかった。三宅さんのLIVEは正直言って、毎回やっていることは同じだったりする。もちろん自分自身三宅さんのファンで、LIVEをみて“やっぱりかっこいいなぁ”と思うけれども、いつもすべてがいいLIVEだったわけでもない。こんな事を書くと、三宅さんのLIVEにいつも来ている人とかに“何いってんだよー!!”と言われ、おこられるだろうけども……。でもこの日のLIVEは違った。以前からそうだけど、自分自身が考え事、悩み事なんかをしている時とかに三宅さんのLIVEをみると、ものすごく、その考え事、悩み事なんかが、ちっぽけなものに思えたりする。そして、元気が出てくる。頑張ろうと思える。この日確かに自分は考え事をしていて、がんばろうと思えた。私は好きでいろんな人のLIVEをみに行って“かっこいい”とか“良いLIVEだった”と思うけども、勇気をもらえるとか、心打たれるみたいな事は三宅さんだけぐらいだったりする。それだけに、本当にこの日のLIVEは、改めてこの人ってやっぱりすごい、思わせられるもので、私は、2002年の最後のLIVEが三宅伸治でよかったと、つくづく思った。(高木百茂子)
■12/25(水)リクオ/ラリーパパ&カーネギーママ/川村結花

 聖なる夜に大好きな音と戯れる。とても幸せなことのような気がする。終演後、珈琲焼酎をお供に改めてそう思う。今夜の一番手は今年2度目の登場となる平均年齢25.8才の5人組、rallypapa&carnegiemama。『風に乗って』から静かにスタート。あえて年齢を書いたのは彼らの奏でる楽曲の端々に年齢不相応とも思える『枯れ』具合やら『渋さ』といったものがあるからだ。対照的な趙氏と金氏のボーカルに、光浩氏のギターが、辻君のリズムが、十夢君の低音が、夫々のキャラクターを確立し、ミックスされると、いつか体験したことのあるような懐かしい情景が瞼の裏に浮かび、匂いが鼻先で踊る。そんな錯覚に陥る。珍しくメンバー紹介を挟みながら『心象スケッチ』でおしまい。お次はリクオ氏が登場。やっとこのピアノマンに逢えた!彼のステージに心の底から楽しませてもらう。自然とコール&レスポンスに参加している自分がいるのは、決してお酒のせいなんかじゃない(笑)彼の醸し出す存在感に会場内の全てのものが圧倒されていたように思う。生で聞く『雨上がり』に感動し、ゲストの川村結花氏との『夜空のムコウ』に満面の笑みを浮かた自分がいた。ハッピーで満たされた聖なる夜は、出演者全員による『I Shall Be Released』で幕を閉じた。(ヤマグチハナ)