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ライブレポート

2017年11/27(月)ペンペンドンピー

ペンペンドンピーのライブでの出来事を体感して『こんなにも自由でいいんだ』と思った。今までに経験してきたライブよりも常識破りなステージに終始圧倒された。今回はマダムギター長見順さんのニューアルバム「在庭坂」の発売記念ライブ。初めて観た長見順さんは想像を超える自由で強烈なパフォーマンスだった。それを支えるWADA MAMBOさん、アンドウケンジロウさん、岡地曙裕さんの演奏やMC、そして暖かく笑顔で楽しむお客さんたち。全体が大きな愛で包まれていたかのような感覚だった。ギターソロを振られても何も弾かなかったり。かと思えば、違う曲ではめちゃくちゃ弾き倒したり。次の曲はギターのインスト曲なのに始まる前にギターを置いてしまったり。MCでは突然の発言で周りのメンバーを困らせたり。と、全て上げればキリがないほどの自由さにどこまでがアドリブでどこまでが想定内の事なのか分からなくなる。全てアドリブのように思えるが、全て想定内なのかもしれない。観ている方は何が起こるか分からない。そんな常にハラハラドキドキのライブだった。こうやって感想を書いているが、どうしても言葉では伝えきれない。百聞は一見にしかず。ぜひともあの素晴らしく自由で予測できないパフォーマンスを体験して欲しい。きっと驚くことだろう。

(海付大地)

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2017年11/16(木)Gatos Meeting ゲスト:森田裕・石渡岬

Gatoとはスペイン語で猫のこと。林栄一はたいへんな愛猫家でたくさんの猫を飼っており、彼の自宅が常にGatos Meeting状態であるらしい。猫の寄り合いという、おおよそジャズのバンドらしくない(失礼)可愛い名前を自分のグループに付けてしまう林、その溺愛ぶりが目に浮かぶようだ。そんな林栄一がマタタビならぬアルトサックスを手にステージに上がると、普段は飼い主であるはずの彼自身が猫となり、気ごころの知れた仲間たちと一緒にジャズをやらかすのである。この日は新作CDにジャケット画を提供した女傑石渡岬と、ご存じ我らが森田裕という、今池が誇る二匹、ではなかった二名も一部加わり気まま度が増す。その演奏ぶりに遠慮や自重という文字は微塵もない。自由自由、猫より自由!多少のミスもなんのその、明日は明日の風が吹く。とにかく出てくる音のスケールが広く、そしてデカい。それを浴びていると、我々が普段感じている常識や理性が、いかに矮小でちっぽけなものか気づかされる。そういえば古代エジプトで猫は神聖で崇拝の対象だった。日本では千客万来の招き猫。どこか妖しい魔力が猫にはあるらしい。林栄一とGatos Meeting、差し詰め病みつきにご用心、といったところか。

(野口浩成)

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2017年11/14(火)踊ってばかりの国

東の町の大人が 寄ってたかり「天才だ」とつぶやいた 思ってもないのに 東の町の大人は やがて冷たくなり 「昔の君じゃなかった。死んでほしい」、寄ってくるな 俺に触るな ➖
これは踊ってばかりの国のセレナーデっていう曲で、俺はこの歌詞がこのバンドをよく表していると思う。魂売るのは音楽だけ、他のものには魂売らないよ。そんな姿勢のバンドだと思う。踊ってばかりの国は。この日のライブは、現メンバーになってからの初めての名古屋ワンマン。新旧の曲を織り交ぜ、MCではおべんちゃらを言う事はない。純粋な音楽だけで観客を陶酔させていた。現メンバーになって1番感じるのは、ボーカル下津くんの「唄」の世界感をメンバー全員が表現しようとしているという事。この方程式になった今の踊ってばかりの国は、どのバンドにも負けないだろう。彼らのライブを見た事ない方はぜひ一度見てほしい。ここに書いてある事がわかるはずだ。ステージを降りたら気さくなメンバー達は、お客と酒を飲み、お客が帰っても遅くまでメンバーだけで酒を飲んでいた。TOKUZOとは相性が良すぎると思う。ずっとTOKUZOでやってほしい。でも踊ってのレビュー難しいんだよな~褒めると怒るから、下津くん。

(阪本よこみち/ビビビビ)

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2017年11/11(土)Slickers/ボントンルレ

ボントンルレが大好きで何を書いていいかわからない。私が様々なライブに行くきっかけとなったドラムの湊さんについてか、1つのバンドに何人もいたり、やたら目立って嫌いだったギターを初めて好きになった横山さんについてか、様々な表情でメンバーやゲストを後ろから見守るベースの倉本さんか、不思議な曲紹介&無邪気すぎる表現力で大人か少年かわからなくなる松井さんについてか、、うーんと唸っていても始まらない。このライブは京都のライブハウス「磔磔」のオーナー、そしてスリッカーズのドラム水島さんの誕生日である11月10日に磔磔と得三で行われる2日間の誕生日イベント。私にとっては3回目の貴重なスリッカーズのライブ。間奏中「リポビタン、リポビタン」と言いながらVサインをする松井さんが忘れられない。あれは一体なんだったんだろう。イントロのみで終わった曲があり、スリッカーズを昔から知る人は「そこまでやってなんで全部やらないの?!」と。私はそういう曲と思っていたので続きがまだあることにワクワクした。三十数年続くバンドであっても私にとっては新曲ばかり。明るい陽気な曲が実は切ない歌かもしれない、「あの曲が聴きたい」と私も思う日が確実にくる。カレンダーを見る、来年11月10日、11日は土日だ!素晴らしい!!

(白井あずさ)

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2017年11/6(月)Romantica Quatro

良質な音楽をたっぷり浴びて、カサカサの心が潤いましたー!感性溢れる田中倫明氏(Per.)率いる、Romantica Quatro。「今日は、得三のマスター森田さんに、絶対聞いてほしいと思って名古屋に来ました!」と熱い告白からスタート。メンバーは梶原順(Gt.)、佐藤芳明(Acc.)、伊藤ハルトシ(Vc,Gt.)。名手達の音は「落ち着いているけど、攻めている」、伝わるかなぁ…。
それにしても田中さんの音楽には、憂いがある。ラテン要素の中にもしっかり日本の心があって。一曲づつ、ルーツやインスパイアされた人物などの丁寧な解説があるので、更に想像が膨らむ。個人的に印象的だった曲は『ガルシア・マルケス』(「百年の孤独」をいつか読まなくては)と、ゴッホの『自画像』。歌詞がないからこそメロディに強いメッセージを感じた。梶原さんのギターは、柔らかさの中にも強さがあって、魅力満載、さすが職人!チェロとギターをあやつる巷で話題の伊藤ハルトシさんは、エレキチェロで登場。宇宙感のある、斬新なアプローチ。そしてアコーディオンの佐藤さん、今回はクラビエッタが、超エモい!郷愁を誘いまくって涙腺がゆるんだ。4人の個性が縦横無尽に入り組んでいるのに、調和の取れた美しい演奏。次回、また熟成具合を確認しに、足を運ぼう。

(水明)

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2017年10/27(金)28(土)尾張名古屋セニョールズ「漁師町ブルース」

唐十郎を超えた!劇団〇季もぶっとぶ!年に一度のお祭りだ!!今年もこの季節がやってきた。お芝居は何度か浪曲調での実演があったこのお話、よくぞ仕上げた「漁師町ブルース」。Tokuzoの舞台や狭しと据えられた漁船“第一濵田丸”をバックの一杯道具、暖簾で巧みに居酒屋カウンター世界を現出させるそのさまは、テント芝居を彷彿とさせる(製作搬入設営搬出に拍手)。ヴァッティ、わっちょもっちゃん(登場するなりふたりの美しさに息を呑むっ!)の役の置きどころや序盤早々表舞台から退くエレガント浜田座長、ストイックで締まった演出に感動。大団円の熱唱はどうだ!パチパチ。後半ショーコーナー、期待を超える!冒頭度肝を抜くパフォーマンスのもっちゃん、クライマックス“かもめ”までめくるめく展開のなかで、一貫した海テーマの説得力ある進行が見事。でた!!わっちょお兄さんのお悩み相談 “〇ネッ?!” (笑)。そしてこの夜、執拗に繰り返されたあの旋律、歯前リカの生歌唱おそるべし(この楽曲は独力だった!驚きと快哉、そして納得)。二日目土曜は早々に札止めになったと聞いたが、初日もどっこい、ぎゅうぎゅうの熱気溢れる客席だった。想いのままに、夢の続きを疾りつづける尾張名古屋セニョールズ。かっこいい世界はここにある!今池萬歳!

(北澤寛)

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2017年10/25(水)リクオ with HOBO HOUSE BAND ゲスト:ウルフルケイスケ(ウルフルズ)

個人的にリクオwith HOBO HOUSE BANDのライブは4度目のはず。
4人が中心の演奏を聴くのは初めて(今回ゲストはいるけど)。今までのライブに不満があったわけではないが,リクオのソロライブと比較して何かもどかしく感じていた。個々は過去にも共演したメンバーのはずだが,新たな組合せゆえか,リクオのピアノが少しだけ前に出ていないような気が。今回はというと,リクオはすっかり自由だった。とはいえ,他のメンバーが遠慮しているわけではない。宮下広輔のスティールなんて以前より鳴ってる。第2部の2曲目からゲストのウルフルケイスケが登場。おや,そのままMagical ChainClub Band プラス宮下ではないか。結構おいしい。でも,ゲストをちゃんと包み込みつつ,出てくる音は揺るぎなきHOBO HOUSE BANDだ。ここにきて彼らはついにバンドになったのか。エンディングでリクオが叫ぶ,「Thank you for 遠藤賢司,不滅の男!」。朝,エンケン危篤の報を見て以来,スマホを持たない私は,その後の経過を全く知らなかった。しかし,いずれは聞かなければならない話ならば,この日のリクオから聞けたのがせめてもの幸いだった。ここ最近,内外問わず先人の訃報が多いけど,良い音楽は受け継がれている。わかってたことだけど,それを再確認できた夜だった。

(小澤良)

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2017年10/11(水) タナ・カミオ(歌・演奏)足田メロウ(ライブペイント)

このライブを決めた頃、一緒にスタジオに入ることがあり「得三で平日に弾き語りワンマン」という飲んだ勢いでもなければ決めないであろう企画を聞き(実際飲んだ勢い…)ひんやりしました。しかしそこから、新譜を用意すると決め、ぜんぶ自分で演奏し『みえるおときこえるいろ』を完成させて万全だ!この日は一滴も飲まずに演奏していることをMCであかし、ひたすらに一人歌うノビちゃん。水曜の夜の会場にはたくさんのお客さん。みんな飲んで食べてと心から楽しんでる。dinner setのノビからタナ・カミオへの日々には、胸にしまっている思いや、しまいきれずに飛び出してしまった思いがたくさんあるだろうけど、あの夜あの場所にあった時間で帳消しになるんじゃないかなってぐらい「愛しかないじゃない」そして最初から最後まで足田メロウさんのライブペインティングには愛が溢れまくっていて、終演後メロウさんのところには、描かれた絵を買い求める人が殺到してたのがその証。アンコールの拍手に迎えられてこの夜最初のビールを手にしたノビちゃんは乾杯の音頭のみ!!一刻も早く客席のみんなの笑顔の中に混ざりたかった気持ちはよーくわかったよ。(マジ歌わないんかいw)私の部屋には、あの日ステージに現れた、ちょっと泣いているようにも見える猫の絵があります。

(磯たか子)

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2017年10/4(水)FRETLAND

FRETLAND[鬼怒無月(ag)有田純弘(ag.banjo)竹中俊二(ag)]

今年2月の初ツアーの際、その音の会話の楽しさにスッと引き込まれたFRETLAND。それから約8ヶ月を経て、再びTOKUZOに帰ってきてくれました。伸びやかで穏やかな温かさを感じる竹中俊二さんの音。アグレッシブな中に繊細さを併せ持った鬼怒さんの音。安心感と包容力のある有田さんの音。『音は体を表す』っていう言葉が思わず浮かんだ、お三方それぞれの個性溢れる音が、絶妙なバランスで曲を紡ぎ出し、場内に心地良く広がっていきました。そしてその音の森林浴を満喫する客席。ギター大好き!練習大好き!な3人のオジサマ、いえ、まるで少年のように楽しそうな演奏中のお三方に、客席も笑顔になってしまいます。アンコールでツアーグッズのTシャツを着る竹中さん鬼怒さんに対し『置いてきちゃった。着るなら言ってよー』と仰る有田さんに対し『じゃあ、いつ着るの?』と突っ込む鬼怒さん竹中さん。そんな役割分担?もバッチリ(笑)なFRETLAND、「前回より良くなってるでしょ?」と鬼怒さんが仰る通り、また一段とイイ感じに進化していて、今回ライブを観ることが出来て本当に良かったです。この日惜しくも見逃してしまった方、ギター弾きさんはもちろん、バンド活動に行き詰まった方(笑)、音楽の楽しさを教えてくれるFRETLANDのライブは必見です!次回は是非、体感してくださいね!!

(藤井由紀)

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2017年10/3(火)アンクルミート+辰巳光英

アンクルミート+辰巳光英[橋本じゅん(g)佐藤研二(b)湊雅史(ds)辰巳光英(tp)]

僕が初めて体感した時の事を今でも覚えている。トリオなのにそれ以上の何かがあって、体の奥にガンガン来る音。クラシックロックの格好良さをそのままに、彼らのサウンドが増調してオリジナルを超えちゃっているw。サトケンさんの話術に翻弄されつつ、兎に角楽しく素晴らしい時間だった。あまりにこのバンドのライブが少ないので、次も絶対行くぞと。そう思ったのは何年前の事だろう。今度は、辰巳氏のゲストを提げてまたこの地でライブをやると言う。図太いクラシックロックと辰巳氏がどうコラボするのか想像出来なかった。ゲストとは名ばかりでずっと困惑顔で演奏し続ける。図太い音に乗っかった不思議な感じが耳に心地良く、前に観た僕の知っているソレとは全く違う。3+1じゃなくて3の何乗か知らん。トランペットは勿論、吹き方も様々でこんな音が出るのだとバラバラいいながらトランペットという楽器の概念が崩れて行った。テルミンも然り。宇宙的な空間がそこにあった。一人の人間が加わっただけでこんなに印象が変わるなんて思ってもみなかったし、素がカッコEだけに呑むのを忘れてただただ出てくる音の中に佇むだけで最高な時間だった。もし、今度このバンドに出会う機会があったら是非ソレを体感してほしい。きっと音楽の可能性を改めて感じる事ができるだろう。

(酒井静乃)

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