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ライブレポート

2019年6/24(月)25(火) 森山威男・村上"PONTA"秀一・松下マサナオ・石若駿・伊藤志宏

“4つの核心”

TOKUZO20周年企画のこのイベントを発見した時、僕自身がドラムソロでも活動していることもあって、いま日本で一番みたいイベントだ!と興奮しました。そしてすぐにマサナオ君にメールして、すごいイベント出るねと。京都から見に行きたいと思ってると連絡をすると快い返事があり、二日目のライブを堪能することが出来ました。お店に入るとドラム4台と、それに囲まれてピアノが一台と言う見たこともないセッティングにまず驚き、その一日の始まりにワクワクしました。まずは若手No.1ドラマー石若駿くんがピアノの伊藤志宏さんとデュオで先陣をきり、20代とは思えない質の高さでフロアを一頻り沸かせ、二番手は松下マサナオ君がエレクトロやヒップホップ的なアプローチで攻めきると、三番手ポンタさんでやはり空気は一気に変わり、ボス戦突入な空気感の中さすがのプレイと音色に酔ったところで、森山威夫さんの登場。僕は念願の初見だったんですがとにかく音圧とエネルギーにすっかり吹き飛ばされまして、素晴らしく貴重な音楽経験となった一日でした。名古屋にTOKUZOさんような素晴らしい箱があって本当に嬉しい一日でした。これからも強い音楽を変わらずたくさん発信してください。20周年おめでとうございます!

(jizue/粉川心)

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2019年6/22(土)柴田聡子×山本精一・23(日)山本精一×bikke×大友良英

Tokuzo20周年のお祝いを賑やかにやりたいなぁと思って、昨年の大阪ムジカジャポニカ移転記念企画からスタートした歌とギター中心の迷宮シリーズを、Tokuzoと御縁の深い方々と一緒にやらせていただいた2Days!「柴田聡子×山本精一」は、ソロと共演に心踊って最高潮。互いの歌や「休みの国」のカバーなども飛び出して、2人それぞれが持つ歌の世界観を存分以上に味わわせてくれた感嘆の一夜でした。「山本精一×bikke×大友良英」では、bikkeさんのソロに心の景色が拡がる中にお2人が加わりさらなる色と深さを。山本×大友のギターDUOでは、即興組曲かの如く、歌を通じて何か大きな力がぐぐぐーーーっと引き合った演奏で、とにかく圧巻の一言!終わった瞬間思わず感極まってガッツポーズ。こんな場面に直接触れられる…これこそがライブなんです!直後の楽屋でお2人も同じように興奮されておりました。最後のセット、3人の共演。特筆すべきは、「永遠のうた」。…三人三様の日々があり、背景があり。私達一人一人にもそれぞれの日々があります。その積み重ねがとても大切で。今後が穏やかであっても波乱づくめであっても、目に映る・映らない事、あらゆる事をこれからも感じて続けていくことなのだと改めて感じるライブでした。

(わっきー)

2019年6/6(木)汝、我が民に非ズ

ライブを見た後、帰路につく時、その日のライブはどのようなものだったのか考える。良いライブだったら、どういったところが心に響いたのか、解析してみる。初めて名古屋にやって来た、町田康を含む”汝、我民に非ズ”のライブは、演奏が始まった途端、懐かしさが頭の中を巡った。引き締まったリズム隊と芳醇なサックスとギターの音色にキーボードが絡む。”これ、ブリティッシュの音だよ”って、脳の中を信号がものすごい勢いで飛び交った。”それも、ハードロック直前のジャズロックだ”って答えが出てくるまで時間はかからなかった。町田康の声が演奏にかぶさった段階で、心の中は狂喜だ。そう、大好きな「パンク歌手」が、狭い枠を取っ払って、空間を縦横無尽に駆け回っている様は、パンクに触発された世代ならではの、棘と包容力に溢れていた。やりたいからヤル。本人たちは嫌がるかもしれないが、「パンクは姿勢」っていう基本を、帰りの車中で思い描いて、心地よい疲労感の中ハンドルを握っていた。

(TAYLOW ・the原爆オナニーズ)

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2019年5/29(水) 坂田明(sax)加藤崇之(g)松井宏(vo.harp)横山一明(g.vo)倉本巳典(b)臼井康浩(g)湊雅史(ds)藤掛正隆(ds)

FDR代表の藤掛くんと出会ったのはレーベルを立ち上げた数年後か、当時は音楽スタイルも違ったし今ほどCDを多発していなかったと思う。その後、早川岳晴さんとの度重なる”崖っぷちセッション”でメキメキ及びズルズルとその道へと突き進んで行った藤掛くんが今年はレーベル創立20周年で数々色々なメンバーを集めて各地を回っている。TOKUZOはボントンルレの4人にフリージャズの面々での異種格闘技的なセッションで最後は全員での大合奏。これだけの人数だと演奏がうるさくなりそうだが全くそんなことが無く、全員が自分の居場所を確保しつつ他の邪魔をしていないのが素晴らしい。それはまるで音響効果を加えた映画のサウンドトラックスを聴くようだった。それでいてブルーズやファンキーな曲も楽々とこなす底力というかベテラン達の懐の広さ。加藤さんは以前からボントンルレのファンであることを公言していて、今まで唯一やったことのないジャンルのバンドだそうで、非常に楽しそうに生き生きとプレイしていたのが印象に残った。終演後は坂田さんのエントロピー話に森田さんもヘロヘロな4時のお開きで74歳恐るべし。次回のレビューは7月13日(土)甲府桜座にて16時から20時まで、これまた素晴らしいメンバーで開催予定とのこと。お楽しみに。

(F式ラッ教祖フジタトモヒサ)

2019年5/21(火)サインホ・ナムチラク&内橋和久

初めて体験したSainkho Namtchylak。すばらしかった~~!!終演後、受け取りすぎて言葉は出てこず、握手が精いっぱい。内橋さんとのduoは、美しいメロディに、抑制と遊びが効いていて抜群! 50分の2セット。サインホの野生動物のような即興からスタート。次に内橋さんをステージに迎えると、サインホはステージからいなくなり、しばし内橋ソロ。戻ってきてもステージドリンクの生ビールで喉を潤しながら見ている佇まいがかっこいい。そこから美しい歌の数々を演奏。トゥバの古い曲が中心だそう。ダクソフォンとの相性は、想像通り素晴らしかったが、それ以上に歌やメロディの力強く美しい表現に胸を打たれた。映画の中にいるような、別の人生を生きているような不思議な感覚におちいる。アンコールでは、脳内走馬灯になり涙腺崩壊。(馬の歌だったそう)ホーメイもすごいけれど、イノセントでパワフル、子供や老婆、動物と変幻自在な発声は想像以上。ショートカットでカジュアルなサインホからは、デヴィッド・バーンやボウイを彷彿させるコスモポリタンな印象を受けた。リアルオーディエンスだと、お褒めの言葉をいただいた我々目撃者は、みな撃ち抜かれていた。また日本に名古屋に得三に来てくれる機会があるならば、必須!必ず体験してほしい。

(筒井響子/NARCO)

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2019年5/20(月)ヤコブ・ブロウ・トリオ

僕のアイドル、ジョーイ・バロンが今池に来るというんで、随分前から印をつけて楽しみにしてました、ヤコブ・ブロウ・トリオ。 演奏が始まる前にジョーイはステージ上のパワーアンプのファンの音をしきりに気にしている様子。なんだろうと思ってたけどファーストが始まって納得。アンサンブルの音量の下限がすごく小さい。なるほど本当に静かなところから産まれる物を聞こうとしてるんだなと感心します。ヤコブとジョーイが音を浮遊させ続けるなか。トーマスが巧みにそれらを縁取って前にすすめていくファーストステージ。当たり前ながら、マイク1本立てて彼らの演奏を録音すればアルバムになるであろう美しい音色たち。セカンドステージが始まってちょっとびっくりしたのが、彼らの演奏の方向性がかなり変わったように思われたこと。ひとつは全体のボリュームがかなり大きくなる方向に変化したこと。ただアンプのボリュームがあがっているという感じではなくて、たとえばジョーイの演奏の仕方自体がスティックを多様するより大きなレンジにシフトしていて、あまりそういう変化を一日で見ることは少ないので、外で聴いている人のフィードバックがあったのか。演奏される曲の構成もコード進行がはっきりと前に出ている曲が多くなってて、どちらも美しいアンサンブル、2度おいしいライブでした。

(山下佳孝)

2019年5/7(火)小川美潮 4to3Band

この日、凄まじい体験をした。ミューズ・小川美潮と気心のしれた腕ききメンバーたちから放たれる神々しい巨大な光の塊が、客席後方の照明卓にいる私の身体を幾度も突き抜けていくのだ。その塊はズドーンと直球だったり、時にはうねりながら、さらにとても柔らかいシフォンのような巨大な布と化し包まれたり、とてつもなくだだっ広い場所へ連れ出してもくれた。そこで、美潮の声に寄り添い、混ざり、溶け合ってここにあるのだが、ない!?でも確かにドシッとある。“鳴ってないのに鳴っている” う~む、上手く表現できないのだが、今回特に4to3Bandに感じたままの印象だ。チャーミング過ぎる美潮さんのMCに笑いながらも、一気に現実に引き戻され、やっとこさのひと呼吸。されど続く塊の応酬にお恥ずかしいのだが、泣き震えながら照明をやってしまった。うれしい疲労感だった。「はじめて」の “よころびに泣いたり、悲しみに笑ったり”、「窓」“どんな強い命も終わりがあることを知っていた”。翌朝もCDを聴きながら歌詞たちを読み返しては反芻するばかり。時折、頭の中で鳴っては、いまだ何か引きずっている。もはや妖怪・小川美潮4to3BANDはとにかく恐ろしい。

(照明係/林いずみ)

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2019年5/4(土)ケイコ・リーwithバレーボールズ

東京から今池に越してきて数年が過ぎた。この町はこれまでに暮らしたどの町にも似ていない。初めての今池祭りで魅了された。この町に越してきてよかったと思った。バレーボールズの音楽に初めて触れたのも今池祭りだ。まだダイエーがイオンになる前だった。月極駐車場で演奏するバレーボールズは、最高にかっこよかった。去年、その同じ駐車場でバレーボールズとともにケイコ・リーがいた。“Doo ah, Doo ah, Doo ah……”颯爽と「スウィングしなけりゃ意味がない」でケイコが登場。痺れた。こんなに楽しいことはもう二度とないと思っていた。大間違いだった。バレーボールズと今池は侮れない。TOKUZOのステージでバレーボールズとケイコ・リーは再び共演したのだ。この町はそういう町なのだ。チケットは早々に予約した。当日は開場前から店の前に並んだ。高まる胸を抑えてTOKUZOの階段を昇った。バレーボールズの定番曲も良かった。ケイコ・リーとバレーボールズの共演ももちろん良かった。全てが良かった中でも忘れ難いのはケイコの弾き語り、The BeatlesのYesterday。今日もCDをかけながら昨日のことのように思い出している。TOKUZO、20周年おめでとうございます!

(今池は宇宙)

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2019年4/29(月)シーナ&ロケッツ

毎回シーナ&ロケッツのライブに向かうときにはドキドキ、ワクワクして10代のあの頃に帰れてしまう…2014年9月に日比谷野音で開催された、シーナ&ロケッツ35周年ライブのDVDが先行発売されるとあって、そちらの期待も高まっておりました。ワクワク感満載で会場に向かうと、店内はスタンディングでフロアーはぱんぱん。今か今かと待っていると、おなじみのロケット発射のSEが始まり、観客全員でカウントダウン。それと同時に鮎川さん、奈良さん、川嶋さんがステージに登場し、鮎川さんのギターが一発バーン☆71歳?嘘でしょ?この時点で既に興奮最高潮。ステージ上には鮎川さん、奈良さん、川嶋さんの姿しかないはずなのに、ロケット・ライドやレイジー・クレイジー・ブルースでは、鮎川さん、奈良さんの声に合わせてシーナさんの声が重なって聴こえます。これは本当に嘘でもなんでもなく、シーナさんが天国の扉を開けて以降に拝見したライブで毎回感じること。今までそれは何故なのか?と理由を考えていましたが、今はもう、そこにシーナさんがいるから、と思うことにしています。これからもずっと4人、という覚悟なのか、気迫のようなものを感じた今回のライブ。感謝と愛、そして優しさを音の塊と共に浴びて、得三はあの日もHAPPY  HOUSEになりました。

(bun)

2019年4/27(土)ROVO

ヌミノース。神秘的なモノに触れて、合理的な理解にかなわないことをそうやって言うらしい。圧倒的なヌミノース体験であった。個人的に、ROVOは野外フェスのイメージがあり(それは物心ついて、意識して観たのがフジロックだったから)際限なく広がり続ける宇宙空間に対して、オーディエンスが共鳴してどんどんその空間が大きくなっていくライブだなあと思っていた。が、得三で感じたものは違った。ライブハウスというクローズな場で、常にビッグバンが起こり続けて、内包されたエネルギーが、観客の神経にビリビリ浸透していくような。そういう、感じがした。アンダーグラウンドなクラブシーンをキッカケに生まれたバンド、というのはこの感想を書く時に、インタビューを観て知った。なるほど、それならば、勝井さんの自身を切り裂くようなバイオリンに、三島由紀夫的情緒を重ねたあの夜の刺激に合点が行く。ズビシー!っと、脳みそはぶった切られて、体はもう、音だけ聴いて、小難しい事を言えんくなるような、ただ揺らしたり叩いたり、ビートに乗るしかなくなっちゃうよな、そうだよなあ。と。そしてそのシビレは時代が変わっても残り香のように身体中を漂う。一度ROVOを体内に入れてしまったら、後には退けぬ。踊るだけだ!

(酢酸カーミン・ナカムラルビイ)

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