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あほ犬日記

2/15(木)

3回目となる三遊亭遊雀さんの独演会。遊雀さんは、得三でやるのを、ホールで落語を見るのではなく、お客さんがお酒を飲みながら、日常に近い形で落語を楽しんでくれると言うのをやりたいのだと言っておられるのだそうだ。もちろん本人もなかなかのお酒好きであります。僕は、落語は素人で、生で聞いたことは数えるくらいしかないのだが、それでも遊雀さんの落語には庶民生活の中にある愛情とか、可笑しみとか、諦めとか、反発とか、とても豊かな感情が、現代に根付く印象で染み付いていて、わだかまりなく大笑いしてしまう。落語って、楽しいですね。この日気になった、チラチラ見えている梅の襦袢のことを言ったら、とても喜んでもらえて、よかったな。これは、カミさんが着物屋やってるのでわかったんだけどね。

2/14(水)

「アナログばか一代 TOKUZO編」出演:湯浅学/聞き手:森田裕/SP盤ゲスト:石橋ヒロキ/丹羽マナブ。湯浅さんは、何年ぶりなのだろう?5年ぶりくらいかな。でもしかし、会うとすぐ、やぁやぁとなって、ブランクを感じさせないのでありました。年が近いせいもあるかもしれないし、僕が勝手に湯浅さんの書く文章の熱気のようなものが、好きなせいもあるのかも。僕が勝手にブランクを感じてないだけかもしれないですけどね・・・。
 さて、何をやるかというと、湯浅さんは、レコード盤とカートリッッジを持ち込むのである。カートリッジは、モノラル用とステレオ用があるのだ。僕はまず、モノラル用のカートリッジがあることを知らなかった。あと、針圧を測る為の、朱肉くらいの大きさの、はかりを持っている。「こんなものがあるのですね」と言うと、「これは宝石を測る為のもので、改造して持ち歩いている」のだという。そんなことしてるのか。アナログばかへの道は遠いなぁ。
 そして、適当に持ってきたレコードをかけて、これはどうだ、こうだ。僕は相槌を打ったり、思いついたことを言ったり、適当に知ってることを言ってみたり。ようするに、それだけなのだが、湯浅さんの持ってる情報量と、その生々しさが半端ないので、驚いたり笑ったりで大変なのである。「それは、ドクタージョンに直接聞いたから間違いないよ」なんて台詞が普通に出て来るのだよね。レコードもめちゃくちゃなのが出て来る。インド盤ビートルズの「リボルバー」は、シタールの音がめちゃめちゃでかいって知ってました。そんなことが60年代には出来たのか??間に名古屋でブルースやソウルのSP盤を集めている二人のコーナーを挟んだり、僕もうちにある一番音のエグい原盤をかけさせてもらったり、楽しくも刺激的な一夜でありました。お客さんも、みんな面白かったを連発しており、湯浅さんにも楽しんでもらえてようなので、またやりますね!!!

2/12(月)

リクオ with HOBO HOUSE BAND[寺岡信芳(b)高木克(g)小宮山純平(ds)宮下広輔(psg)]今回はギターにソウルフラワーの高木克さんが入っている。どんどんバンド感が増している感じで、いいコミュニケーションが取れているのだろうと思わせる。
今、うちに来てくれる人たちの中で、リクオが中堅どころのミュージシャン達を積極的にシャッフルして、面白い状況を作り出そうとしているのは、とてもありがたい。ライブハウスの本質は、作り出したものの発表の場であるのと同時に、その場で次のシーンを作り出してゆくきっかけになるという面が多分にあると思う。失敗を恐れず、大胆なことを展開してくれるのは、嬉しいのであります。そういう意味で、もうひとり、三宅伸治さんは、ベテラン陣も含めて、思いついてもやれそうにないような大胆なことを実現してくれていて、頭がさがります。両者とも、そういうことをやるには、結構な負担がかかるはずなのだが、すごい気力と体力だなぁ。

2/11(日)

栄に新しく出来たライブハウスReNY limitedへ、ニューオリンズから、山岸潤史、KenKen、Nikki Glaspie、John "Papa" Grosというメンツのファンクバンドが来るというので、観に行った。初めて見るのはNikki Glaspieという女性ドラム。若手バリバリの売れっ子で、アイヴァン・ネヴィルと一緒に、ダンプスタ・ファンクをやっていて、ビヨンセのバックもやっているというバークレー出身の女性ドラマーだという。5秒でファンになった。素晴らしく気持ちがいいのである。ズコンズッコンとシャープに全部ハマってきて、軽々ととどまるところを知らないのだ。写真等で見ると、ずいぶんゴツいイメージがあるのだが、実際は意外と小柄でキュートな女の子なのである。その彼女のプレイのせいも大きいが、演奏は疲れ知らずで、次から次へとたたみかけて来るファンクネスに息つく暇もない。KenKenもズゴッと音楽のアクセントに来るし、山岸、パパグロは、水を得た魚のように歌い、ひねり、上り詰める。いいなぁ、ファンクはいいなぁ。満足と興奮の一夜でありました。

2/7(水)

アルゼンチン音楽研究家の西村さん夫妻に誘われて、ファン・ファルー ギター リサイタルというのにスタッフのサキを誘って行った。アルゼンチンのギター弾き語りといえば、何と言ってもユパンキを思い出す。僕でもレコードを持っているほど有名。そのユパンキと並び称される名手にエドゥアルド・ファルーと言う人がいたらしい。ファン・ファルーは、その甥っ子とのこと。今や国宝級のギタリストなのだそうだ。そして会場は宗次ホール。宗次ホールは、みんな大好きCOCO壱カレーの社長が作ったクラシック専門のホールで、僕などにはなかなか縁がなく、初めて行くところである。クラシックのホールらしく、受付で席を指定されてから入場で、その受付には何人ものスタッフが対応しており、これで人件費とか成り立つのかなぁと、いらないことを考える同業者気取りの私。向こうは同業者とは思っていないだろうな。でも、ロビーの売店にはビールが売っていて、ちょっと嬉しいな。
 ホールに入ると、椅子が一個置いてあるだけで、一本もマイクが立っていない。そうか、クラシックの小ホールは全てが生音なんだなぁ。そういうことか。新鮮である。僕は、二階の前の方真ん中あたりに座ったが、ホール全体の音の響きで、ギターのすべての音が倍音まで全部聴こえてくるのは感動した。なるほど、ギターは、こう言う風に鳴っているのだね。僕は、前もってyoutubeでファン・ファルーと言う人を検索していて、その唄も素晴らしいなと思っていたのだが、歌に関しては、やっぱりマイクが欲しかったなぁ。マイクがあって成り立つように成熟してきた音楽なので、クラシックとは違うもんね。クラシックにあんなボソボソ歌う人はいない。でも多分このホールでマイク使っちゃうと、全体がうまくいかないのだと思う。そういう作りなのだね。
 ファン・ファルーには、腰が抜けた。デタラメにうまいし、圧倒的な説得力だ。何がどうとか、うまくは言えないが、世界にはいろんな音楽があり、それぞれにとんでもないマエストロがいるのである。ちょっと凄かったですわ。ノックダウンです。にもかかわらず、入場料3,500円だよっ!!一体どうなってんだろう????さっぱりわからん。

2/6(火)

~CD「へたジャズ!」発売記念~「昭和戦前インチキバンド博覧会トーク&ライブ」
毛利眞人/岡田崇/小川真一/保利透(ぐらもくらぶ)ライブ:"対話TAIWA”。戦前インチキバンドとか、へたジャズってどういう類のものかという話である。戦前のSP時代に、夜店で売っていたバッタものレコードというのが有ったらしい。酔っ払った客相手に、まがいもののインチキレコードを安価で売りつけるみたいな商売が存在したようなのだ。それ用に作られたマイナーレコード達が有って、まさか商品になるとは思われないような、どう考えても録り直しだろうというデタラメな演奏や、アレンジのものが、売り飛ばされていたというわけである。中には、そのデタラメさがデタラメを超えて突出してしまっている強烈な珍品が存在するわけで、それを探し求めている人たちのトークイベントなのでありました。アバンギャルド極まりない凄い音楽に口をあんぐり開けたまま立ち尽くすのでありました。

2/5(月)

昨夜の~ノリ・ダ・ファンキーシビレサス HEAT UP王座奪取おめでとう記念!トークショー~は、とても面白かったとみんなが言っていた。その場にいたかったなぁ。ノリ君は、何年プロレスやってるんだろう。始めたばかりで、毎週水曜日に地獄の練習をしていて、泣きを入れていたのが懐かしい。まさかベルト巻くまでになるとは、誰が想像しただろうか。たいした根性だと思う。
そして、本日は「故・後藤耕一さん追悼会」となる。後藤とは同級で40年以上の付き合い。お通夜も葬式も家族葬だったので、我々はお別れの機会がなくて、この日集まって飲み会をやることになったのだ。集めた写真を、当店の林がスライド資料にしてくれて、みんなで「あーでもない、こーでもない」と言いながら見たり、高校時代のバンド、シカゴウィッチの再編演奏があったり、一番最後のバンド、エクスタシーのメンバーが、後藤の曲を演奏したり、実に楽しかった。いろんなことを思い出し、発見もあった。店のスタッフは、後藤のことも、オープンハウス時代のことも、知らないのだが、とても面白く、うらやましかったと言っていた。我々の世代は、とても幸せな20代30代を送っていたのかもしれないな。後藤は、この後のこの世にはいないわけだが、僕たちはもっと充実したこの世を楽しまねばならない。その中で、後藤のことは時々思い出すのだろうと思う。癌になってから最後何年か、後藤と会っていろんなことを話せたのは、よかったな。強烈なバカであった。

2/4(日)

久しぶりに京都へ行く。前回と同じくハニーメイカーと対バンで、拾得45周年企画の一本である。今年TOKUZOは、20周年なのであるが、45周年というのはとんでもない事ですな。いったい、誰がそんなことを想像しただろう。テリーさんが70歳まで拾得をやるなんて。僕が、最初に拾得に出たときのことは、はっきり憶えている。人生で一番緊張したのが40年くらい前のその時だったかもしれない。この日も、その時のことを忘れぬよう精一杯演奏した。歳を重ねる楽しさは確実にあるってことだ。

2/3(土)

今度4/29に、塩次伸二さんの10回忌ライブをやることになった。一年くらい前から永井ホトケ隆さんにいただいていた話なのだが、もう10年経つのかとの思いが強い。先月の末から動き出して、大体の構成を考えた結果、メインセットの前に2セット組んで6時始まりの4時間ライブを決行しようとしている。今日はその一つのセットをまとめてもらうべくマド山本君と打ち合わせ。このイベントをきっかけに、今の中部地方のブルースマン達の集大成となるようなことをやりたいと思っているのが、伝わったかと思う。楽しみだ。

2/1(木)

ハモニカクリームズ/馬喰町バンド。初めての登場となるハモニカクリームズ。アイリッシュ音楽のことを知っているわけではないが、僕が聞く限り、アイリッシュミュージックの後半に出てくるダンスパートみたいなところで使われるようなメロディーを、ブルースハープで熱量を込めて吹き切るというのが、最大の特徴か。問題はその熱量の質なのだが、どう考えてもブルースチックな熱量のあり方なのである。僕には、そう聞こえるのであった。そう思って、ハモニカの清野美土さんと話をしていたら、TOKUZOを紹介したのが、blues the butcherのKOTEZだというし、フランス在住の清野さんは普段フランスのブルースバンドでもプレイしているという。やっぱり、ブルース上がりなのであったか!次回は、4月にワンマンで登場する。

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