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あほ犬日記

10/13

 数学者・森田真生さんの新刊が送られてきた。「僕たちはどう生きるか/言葉と試行のエコロジカルな転回」という、今回はエッセイ。コロナ禍に入った昨年の春から、全国を講演して回っていた日常がガラッと変わり、まだ小学校に上がる前の子供達と家にこもる生活になって、最初は家庭菜園の感覚ではじめたことが、微生物によって作られる土になり、体内に宿る微生物に人間が作られているとなり、共生と依存の生命の仕組みになり、近隣の寺の境内を借りてジャングルを作りながら何かを学べないかと画策する。日記を交えて書かれているため、僕の日常との接点を確かめられるぶんわかりやすく感じた。思考を体の中に内包して体現しようとしているのが感じられて、明確には理解できないまでも説得力がある。
 8・8に始まった二度目の外食飲酒自粛が、ほぼ二ヶ月ぶりに10・1解禁された。酒を売って生業を立てている我々にしてみれば、スタッフ全員、湧き上がる開放感のようなものを感じてこの日を迎えたわけだ。森田さんのエッセイはまさにその初日に届けられて、贈呈サインの所に「Play」と一言。僕はさらに一人で嬉しくなって泥酔してしまう始末。
 「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか/鈴木忠平」という本もうれしかった。落合中日八年間を、当時の日刊スポーツ落合番記者が、かつての取材ノートと様々な人への取材で深層まで浮かび上がらせる。中日ファンなら、一体あのときのあれは何だったのかという謎がいくつか有ると思う。読んでなるほどと膝を打つことも、やっぱり判らないままのこともあるが、監督一年目開幕戦、まさかの川崎先発にはじまり、リーグ優勝を勝ち取った監督解任発表後の奇跡の快進撃の先鞭をつけた荒木のムササビのようなホームヘッドスライディングまで、一本の糸がピッシリと張りつめられているのを感じることが出来る。この出色のスポーツドキュメンタリーは、中日ファンじゃなくても、たぶん野球に詳しくない人でも十分面白いと思う。この八年間の中日を知っているドラゴンズファンであれば三回は泣く。オープンハウスに置いておくのでご一読を!

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