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あほ犬日記

9/16

 マディー・ウォーターズの「ライブ・イン・ロスアンジェルス1954」というレコードが出た。これは、ブルースファンにとっては目玉が飛び出すような驚愕の出来事なのだ。
 まず、50年代のブルースのライブ録音というものを僕は他に知らない。当時の、お客さんを前にした演奏を初めて耳にするということになる。収録曲は5曲で、内「Hoochie Coochie Man」「I Just Want To Make Love To You」「I’m Ready」「Oh Yeah」の4曲は同年にレコーディングされている。つまり、後年ブルースの大スタンダードとなるこれらの曲が、発売ホヤホヤの新曲だったのだ。メンバーは、マディー31歳、ジミーロジャース(g)20歳、オーティス・スパン(p)30歳過ぎ、ジョージ・スミス(hca)30歳,エルジン・エバンス(ds)45歳くらいということか。ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムでのライブで、調べてみると6千人以上入る超大ホールなのだが、そんなことが起こりうるのであろうか?信じられない。付設する200人くらいの小ホールなんじゃないのかと疑いたくなる。アカデミー賞やグラミー賞の会場だったらしいが、当時そんなところに黒人が入れたのか。ひょっとしてお客は白人か?54年に白人がブルースを聴いていたとも思えない。マイクは歌に一本、ピアノのあたりに一本、もう一本全体を拾うのに有るか無いかといった感じで、ホールの音響用マイクから録音されたのではないか。当然歌が異様にでかい。黒い。太い。怖い。スピーカーからマディーのギトギト光った巨大な顔面がぬめり出てきそうな生々しさだ。「I Just Want To~」の後半部分で、扇情的に客の劣情を煽るところなどライブでしか味わえないリアルさだが、聞こえてくる客の反応は、やっぱり黒人達かなぁ??本当に大ホールだったとすれば、マディーはそんな経験は初めてだったであろう。ステージ上でに何を思っていたのだろうか。
 これらの曲は、レコーディングではハープがリトル・ウォルターで、ベースにウィリー・ディクソンがいる。もし、この演奏にウィリーがいたら、多分ウッドベースのあたりに一本マイクが立っていて、大きめの音で録音されたのではないか。あぁ、それ、聴いてみたいっ!

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