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あほ犬日記

7/29

 3月後半から4月にかけて、映画を観ても本を読んでもさっぱり頭に入ってこず、しばらく本屋にも行っていなかったのであるが、少し落ち着いたのでしばらくぶりに正文館に立ち寄ったら「ブルース百歌一望/日暮泰文」というのが出ていてこりゃいかんと買ってきた。
 日暮泰文さんはPヴァインレコードの創業者で、黒人音楽研究家。旧オープンハウス時代は、氏が創刊した「ザ・ブルース」という雑誌を片手に、日がなブルースのレコードを聴き、氏が招聘する本場ブルースマン来日講演「ザ・ブルース・ショ-!」を、毎年拳を握って心待ちにしていた。日暮さんは、日本にブルースと言う音楽を根付かせた大恩人なのだ。
 Pヴァインを勇退し、しばらくしてから出した「RLーロバート・ジョンスンを読む:アメリカ南部が生んだブルース超人」という本は、謎に包まれたR・ジョンスンと言う伝説の陰影を、丁寧に一枚一枚剥がしていって、生の姿を垣間見ようとする力作であったが、「ブルース百歌一望」も、これまた渾身の一冊。1920年、初めてブルースが録音されてから100年間、レコード盤に刻まれた101曲を題材に、アメリカ社会の中の黒人史、時代と地域と伝達の関係性、そして101個それぞれ個人の人生を自在に絡めながら、手を変え形を変えながらも延々と連続するその音楽と文化の根底をあぶり出してみせる。実に魅力的で奥深く、あぁ聴いてみたい!今一度聴き直したい!と思うこと必至。誰もが聴いたことのある超有名音源から、名前すら聞いたことの無い人の曲まで有るのだが、持っていない音源を一曲ずつ買い集めてみようかとも思う。その情報量のでかさと深さにおののきながら、もったいなくて一曲一曲丹念にジワジワ読んでいくと、いつの間にやらずぶりずぶりとブルースの沼奥に引きずりこまれていってしまうかのようだ。みなさんも、是非とも堪能して、オープンハウスで一緒に音源を聴きながら、あれこれと思いを馳せようではないか!

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