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あほ犬日記

1月某日

 ドラムという楽器は、ツインドラムという特別な例外はあるが、通常一つのバンドに一人いればいいのであって、ドラマー同士が共演する機会というのは、稀な事だ。複数のバンドが一日のステージ上がるときは、ドラム同士が顔を合わせることになるのだが、それでも全く違う音楽をそれぞれ演奏するわけで、如実にその資質の違いが浮き彫りになるというわけではない。
 ドラマーを4人集めて、それぞれが一人のピアニストとデュオ演奏をして、最後に全員でドシャーンと大団円を迎えるという「四つの核心」と題されたライブが、去年に続いて1月に行われた。村上ポンタ、森山威男という超大御所二人と、松下マサナオ、石若駿という、親子以上に歳が違う今や飛ぶ鳥を落とす若手二人、合計4人のドラマーに、演奏家・作曲家としてアグレッシブに精力的な活動を展開するピアニスト伊藤志宏が絡む。かなり企画性の強い試みなので、一回目より客足が遠のくかと思ったら、今年の方がお客さんが集まった。演奏も各人の思惑がよりはっきりして、昨年よりも充実した演奏となったように思う。
 四人の個性がかなり違うので、それぞれの音楽に対する基本姿勢と、プレイ・アプローチの違いが浮き出して見えてとても面白く、若手のエネルギーと貪欲さ、ベテランの揺るぎない信念に裏打ちされた,それこそ「核心」めいたものの凄みを堪能した。4セットのドラムが、店のフロアに円を描くように向かい合い、真ん中にピアノが配置されるセッティングの周りで、場所を移動しながら聞くことが出来るのも、なかなか無い体験。多数の太鼓とシンバルを、一人の人間が、四つの手足を駆使して叩きまくるという、誰が考えたか知らないが、考えてみればかなり乱暴なドラムという楽器が、かくもバラエティーに飛んだ表現をするところまで来ているのだと、改めて思うのだ。
 実は、お客さん達よりも楽しんでいるかのような5人のメンバーが、これはすでにバンドだなどとも言っており、秋に再度登場予定なので、お楽しみあれ。

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