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あほ犬日記

12/12(火)

1月に公開される映画「デトロイト」の試写会に行く。公民権運動が活発化する1967年にデトロイトで起こった黒人暴動を暑かった映画で、この事件を境に、自動車産業で栄えモーターシティとも呼ばれたデトロイトは、人口流出が進み、荒廃してゆく。自動車工場で働く、膨大な黒人労働者達の象徴的な存在であったモータウンレコードも、72年には西海岸に拠点を移してしまう。
 冒頭の、事件の発端から暴動が広がってゆく様は、監督のキャスリン・ヒグローがオスカーを取った「ハートロッカー」を彷彿させる臨場感で息をのむ。途中からは、暴動で中止になってしまったThe Dramaticsのコンサートから避難した当時のリードシンガー、ラリー・リードが逃げ込んだモーテルで起こった、アルジェ・モーテル事件に話は移行する。
 50年前に起きた事件なのであるが、昨今話題になる、白人警官による黒人への不当な暴行事件へ符合する映画となっていて、ようするに今も昔も何も変わっちゃい無いんだという事を、我々は認識するわけだ。今は、簡単に現場を映像でとれて、それが規制無しに世界中に流布される仕組みがあるので、表沙汰にもなるが、当時はほとんどの警察による横暴は闇に葬られていたのだと思う。暴動の原因は、そのような現状の中で、溜まりに溜まった憤懣が破裂したという現象なのであって、実際の事件の発端は、実にささいな事なのだ。緊張感に満ちた142分は、あっという間だった。
 この頃より、ブラック・パンサー党はアジア、アフリカ、ラテンアメリカそしてアメリカ合衆国国内の被差別民族との連帯を宣言し、自衛武装主義を標榜、翌年にキング牧師が暗殺される。同じ年、僕は小学5年生、メキシコオリンピックで観たブラックパワー・サリュートの意味が全くわからず、父親に尋ねたのを憶えている。

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