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あほ犬日記

12/21(木)

ふちがみとふなと/森元暢之(漫画家)+たらすな(紙芝居音楽)。今年の2月にもこの組み合わせで来てくれて、森元さんと初めて会った。その紙芝居は、シュールだったり、不条理だったりして、ミゾオチの芯の所をぎゅっと掴んで来るのだが、それと合わせて森元さんの人格自体の不可思議な魅力に翻弄される。仕事柄、不思議な魅力に満ちた人達とは、会う機会が多い方ではないかと思うのだが、森元さんのような人には生まれて初めて会った。まず、目の中の星の数が物語るように、純粋でシンプルなイメージだ。純粋でシンプルなまま、世の中と普通に向かい合っていると、シュールになったり不条理になったりするのかもしれない。非常に気を使うのだが、極めて自由といった感じでもある。前説のあてどないおしゃべりで、その不可思議さを堪能した後、たらすなさんのギター生演奏と共に、紙芝居に入る。イチジクと少年とサナトリウムの話は、実に色んなことを感じさせて示唆的な魅力に富んでいた。凄いなぁ。まいりました。

12/19(火)

『三宅伸治 「ソングライター」30曲ソロライブ』。伸ちゃんのデビュー30周年を記念して、今までに伸ちゃんが作った30の楽曲を、30組の人達がカバーする「ソングライター」というトリビュート・アルバムを作った。それを記念して、三宅伸治自身が、その30曲を弾き語りするという企画である。休憩を挟んで3時間半、たった一人で30曲だ。それぞれの曲を作った、当時の事が頭にもよぎるのだろう。色んな思いがあふれて来ているのが、こちらにも伝わって来る。裏も表も、すべてが衒いの無い本音。素晴らしい大きな唄でした。10時半を越えて、最終電車ギリギリのお客さんが、やむなく帰ろうとした時、伸ちゃんがアンコールでステージに登場。お客さんは、「あぁ、帰れなくなっちゃうぅ」と言いながら、無念の帰路へ。その悔しさが、僕にも伝わって来る。8月の3daysも含めて、今年は7回TOKUZOで歌ってくれた伸ちゃん。それ以外にも、名古屋へ来ると顔を出してくれたりする。誠にありがとうございました!来年も何とぞよろしくお願いします!!
 実は、この日、ワンステージ目が始まってしばらくした頃、後藤耕一の訃報が入った。十代の終わり頃OPEN HOUSEで出会ってから40余年の付き合いだった。最初はブルースミュージシャン。ある時から陶芸家。またあるときからは映像作家。常滑に引っ越してから、疎遠になった時期もあったが、3年前、脳腫瘍が発覚してからは、年に何回か会って色んな話をした。最後まで饒舌で、いつも爆笑だった。先月の26日に会ったのが最後。薬のせいもあり、初めて意識がぼやけているなという印象を受けたけど、その日は、「今度は年明けに会おう」と言って別れたのだった。訃報をみんなに廻し、やりきれない思いで、フロアに降りて来ると、伸ちゃんの唄。
やぁー久しぶり こんな年の瀬に/やぁー元気 元気になりましたか/僕らいくら年をとっても 思うことは一つ/ずっと歌っていたいよな それもロックンロールがいい
伸ちゃんの唄に救われて、崩れそう。

12/15(金)

渚にて[柴山伸二(vo.g)竹田雅子(vo.ds)山田隆司(b)吉田正幸(key)]。得三への出演は、なんと15年振りなのだそうである。柴山さんの屹立した確かさが魅力ですな。その柴山さんは、その昔OPEN HOUSEにも「やけっぱちのマリア」というバンドのドラマーとして来た事が有るのだそうだ。30年くらい前の話。「やけっぱちのマリア」というバンド名は憶えているが、どんなだったかは憶えが無い。365日、一日欠かさず泥酔していた時期だからなぁ。
渚にては、堂々とした音楽を聴かせてくれた。15年振りなんてケチ臭い事言わずに、年に一回くらいは来くださいよ、と言うと、これからは来るよ、と言ってもらえた。来年も、是非っ!!

12/14(木)

HEATWAVE[山口洋(vo.g)渡辺圭一(b)細海魚(key池畑潤二(ds)]。山口さんは、ソロやDUOで何度も来てくれているのだが、HEATWAVEでは初めての得三。さすがのしっかりしたバンド・サウンドを聞かせてくれた。ドラムの池畑さんが、ロックンロール・ジプシーズの時とは違う、骨太ながらも柔らかいアプローチを見せてくれて、新鮮だった。しかし、池畑さんは、ほぼ同じ年なのに、底無しに呑むなぁ・・・。タフだぁ。

12/13(水)

TOTONOTTA[小川美潮(vo)今堀恒雄(g)Ma*To(key)Mecken(b)外山明(ds)]。美潮ちゃんの、このユニットは、主役・小川美潮の後ろで、寄り添いながらも縦横無尽に曲を演出する外山明さんを観る楽しみが有るなぁ。自由なおじさん。美潮・外山の二人は、なんと下戸なのであるが、この日は差し入れの日本酒を飲んで、ご機嫌にヘロッていたぞ。ま、一杯呑んだくらいなんだけどね。安上がりでうらやましい。

12/12(火)

1月に公開される映画「デトロイト」の試写会に行く。公民権運動が活発化する1967年にデトロイトで起こった黒人暴動を暑かった映画で、この事件を境に、自動車産業で栄えモーターシティとも呼ばれたデトロイトは、人口流出が進み、荒廃してゆく。自動車工場で働く、膨大な黒人労働者達の象徴的な存在であったモータウンレコードも、72年には西海岸に拠点を移してしまう。
 冒頭の、事件の発端から暴動が広がってゆく様は、監督のキャスリン・ヒグローがオスカーを取った「ハートロッカー」を彷彿させる臨場感で息をのむ。途中からは、暴動で中止になってしまったThe Dramaticsのコンサートから避難した当時のリードシンガー、ラリー・リードが逃げ込んだモーテルで起こった、アルジェ・モーテル事件に話は移行する。
 50年前に起きた事件なのであるが、昨今話題になる、白人警官による黒人への不当な暴行事件へ符合する映画となっていて、ようするに今も昔も何も変わっちゃい無いんだという事を、我々は認識するわけだ。今は、簡単に現場を映像でとれて、それが規制無しに世界中に流布される仕組みがあるので、表沙汰にもなるが、当時はほとんどの警察による横暴は闇に葬られていたのだと思う。暴動の原因は、そのような現状の中で、溜まりに溜まった憤懣が破裂したという現象なのであって、実際の事件の発端は、実にささいな事なのだ。緊張感に満ちた142分は、あっという間だった。
 この頃より、ブラック・パンサー党はアジア、アフリカ、ラテンアメリカそしてアメリカ合衆国国内の被差別民族との連帯を宣言し、自衛武装主義を標榜、翌年にキング牧師が暗殺される。同じ年、僕は小学5年生、メキシコオリンピックで観たブラックパワー・サリュートの意味が全くわからず、父親に尋ねたのを憶えている。

12/8(金

)T字路sの2days、二日目は、ゲストにうつみようこ/Rockin' Enocky。初めてようこちゃんを観るお客さんが多い中、最初に登場したようこちゃんが、ギター弾き語りで、有名カバー曲を中心に、歌で勝負する。含蓄のある「歌」の力をまざまざと見せつけてくれて、その充実感にため息。また、ソロでも来て欲しいなぁ!!素晴らしい!Rockin' Enockyは、初登場!スーツ姿にカウボーイハットで、足下にバスドラを配する、ワンマンバンド・スタイルで、ウエスタンスイングやR&Rを、トゥインギーなギターをふんだんに取り入れて弾き語る。色んな人がおりますな。面白いです。

12/6(水)

三上寛/ホルモン鉄道/FFF。ホルモン鉄道を観た事が無く、楽しみにしていたのだったが、その期待を壊滅的に上回った衝撃の一夜であった。まず、富山のサイケ・フォーク・バンドといっていいのかな?不思議な柔らかいリズムが特徴で、とてもバランスのいい、いいバンドだった。終わってかた訊いたら、昔、割礼なんかと一緒にやったりしていたらしい。でも、色んなタイプのバンドと一緒にやれたら面白そうだな。
 続いて登場したホルモン鉄道に僕は壊滅させられた。メンバーは[石川浩司(vo.g.per)大谷氏(vo.g)とっちゃん(key)]。う~んと、説明出来ないなぁ・・・。大谷氏の強烈な楽曲とキャラっ!石川氏の果てしなく暴走するパフォーマンスは、三上寛さえをも下ネタでいじりまくる。大谷氏の「童貞ジョナサン、童貞ジョナサン、童貞だけど力持ちぃ」とか、「奥さんのアタックは強すぎて、誰も受け止められない。ママさんバレーにしては、スピンがかかりすぎているぅ~」とか、腹筋がちぎれるほど笑ったのだが、これを読んでも、全然伝わらないと思う。ま、どこかで見つけたら騙されたと思って観に行ってください。

12/5(火)

KOIちゃんと、正月の「DRAGONS LINKS」の打ち合わせで、ひよし亭へ。あーでもない、こーでもないと、色々決めて、店に戻ると、バレンタイン・ドライブでライブを終えた吉垣安洋氏と飲む。まずは、TENGAのお礼。そして、吉垣氏が最近ハマった映画監督・川島雄三の話。そこへ、川島好きの当店・林が加わり、最後にTENGA好きの当店・河野が加わって、なにがなにやら・・・。

12/4(月)

「ダウトミュージック講座・名古屋篇」沼田順(doubtmusic社長/g.etc.)広瀬淳二(ts)原田仁(vo)渡辺英貴(ds)竜巻太郎(ds)小野浩輝(elec)小埜涼子(as)。フリーミュージックを中心に、リリースを続けるレーベル・ダウト・ミュージックの社長がやってきての、実演販売ライブである。有りそうだけど、余り無い企画だなぁ。ROVO以外で初めての登場となる原田仁さん初め、初めての人達もみんな面白かった。小埜涼子も、先日GATOS MEETINGのゲストで観た石渡岬も、バレーボールズ女性陣は、逞しくなってるなぁと思う。

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