11/1(木)さねよしいさ子さんと渋谷毅さん。渋谷さんはオーケストラで観るとあんまりピアノを弾かないので、こういうセットの方がピアノを堪能できる。終わってから渋谷さんはラブリーへ、さねよしさんは得三に残って呑む。いつもお世話になっている、大阪のオレペコ企画、岸田も一緒に、あれこれミュージシャンの四方山話。岸田は得三がオープンした当初から色んなブッキングをしてきてくれて、当店の恩人なのだった。

11/2(金)かねてから懸案の「牛肉フェアー」を5日のレコードコンサートの日に決定!肉を注文する。メニューはビーフカツ・ビーフシチュー・チンジャオロースーに決定。みんな食べるかなぁ?心配なのであった。

11/4(日)「ピアノマンナイト」は何回目になるのだろうか?今回はTSUNTA、ハシケン、リクオ、KYON,西本明、総勢5人という今までで最多人数だ。休み無しの3時間強!たっぷりのピアノずくしである。終わってから呑んでいると、KYONさんは僕と同じ歳だったのが判明。昔の歌謡曲の話をしていて、小川とも子がかわいかったというので見解が一致。ホントにかわいかったよねぇ!

11/5(月)遂に「牛肉フェアー」開催!そして「第3回レコード・コンサート」だ。今回のテーマは「戦前・戦後のJAZZ歌謡を聴く」日本最大のブルース専門CD屋「ネットワーク」の佐藤君は、最近は古い歌謡曲にズボズボにはまっていて、SPを買いまくっている。色々聴いていて、数々の発見があり収穫の大きい日であった。淡谷のり子は、気色の悪い裏声ビブラートの人という印象しか無かったのだが、昔は非常にニュアンス豊かな素晴らしい歌手だったとか、ディック・ミネは「私の青空」で自身のスライド・ギターを弾いていて、なかなかの腕前だとか、ロッパはエノケンと比べると実に生真面目に唄うとか‥‥。僕もなんか喋らなければと、新書本を一冊買って予習したのだが、1930年代というのは、芸能にとってはホントに面白い時代だったのですね。関東大震災と不況のあおりを受けて、浅草が崩壊していくのと同時に、出所不明のような、まあ言ってみれば半分チンピラみたいな連中が台頭してくる。それが、サトウハチローであり菊田一夫だったりする。外来文化が人々を刺激し、貧しく苦しい生活ながら新しい時代の予感が、エネルギーを生んでゆく。といった、血沸き肉踊る時代だったようであります。楽しそうっ!
 おっと、肉踊るで思い出しました「牛肉フェアー」!!おめでとうございます。みなさん喰いまくりました。「家じゃ、食べさせてもらえんもんね」とか言いながらジャンジャカ食べていただいて、有り難うございました。しかし、レコードコンサートは面白いなぁ。みんな聴きに来てください。あっ、こんな企画やってくれぇ、とかのリクエストもどうぞっ!!

11/6(火)ライブは「ピカイア」。チューバの高岡大祐が入って、より色んな展開がある楽しい演奏に。鬼頭・臼井・多田のユニットも楽しかったです。深夜、アジアン・ファンタジー・オーケストラで来ていた、梅津和時さん仙波清彦さん三好3吉さん新井田耕造さん等等、10数名が来店。演奏はすごく面白いのだが、宣伝が思うようにいかず、お客さんが少なかったとのこと。宣伝って難しいんですよ。うわぁ!いい演奏なのになぁ、なんでみんな来ないんだろうって思うことよくありますもん。結構、頑張ってんですけどねぇ‥‥。

11/7(水)なんと今日は杉田二郎である。リハーサルで、声にびっくり。随分マイク乗りのいい声だろうとは思っていたけど、想像以上の中音のふくらみである。PA卓を覗くと、けっこうそのあたりをきっている。デビューからの自分の曲をわりとまんべんなくちりばめた構成で、僕にはデビュー前の学生の頃のエピソードなどが、聞いていておもしろかった。杉田さんが京都で学生だった頃は、逆算すると60年安保と70年安保の狭間である。ちょうど学生運動の沈静化した時期なのだ。そんな時期に杉田さんやフォーク・クルセイダーズが過ごした日々が、本人の口から聞けたのは、ちょっとしたしあわせであった。そして「戦争を知らない子供達」という曲は、あらためて聴くと、とてもよくできた曲である。そりゃ、大ヒットもするよなぁ。北山修という人の才能にも感服したのでありました。

11/9(金)柳原陽一郎、ドラムベースを引き連れてのライブ。ピアノトリオの時はメロディアス、ギタートリオになると、よりロック色が強まる。曲もよく、とても楽しい演奏なのだが、お客さんはやたらおとなしい。なんでなんだろう?柳原君にきくと、「でも、ステージから観てると目はギンギンになってたりするんだよ」なんだそうである。せっかく楽しいのだし、ウンとかスンとか言おうよぅ、と思うんですけどねぇ。どうなんでしょう?

11/10(土)ライオン・メリィさんが7年振りというソロアルバムを作って、ツアーで来る。その新譜はなんと全曲ブルースのカバーで、びっくり。メリーさんとブルースというのは意外な感じがしたが、アルバムを聴く限りかなりのブルース好きである。ライブはアルバムからの曲や古い曲、入り交じっての選曲となるが、ツアーバンドのメンツが凄い。「たま」の石川氏が、例の桶やらなにやらがくっついたセットを持ってきて、がちゃがちゃ叩く。青木孝明さんがポップロックっぽい、洒落たフレーズでベースを弾いた上に、横川タダヒコさんがスピード感のあるアバンギャルドなギターやバイオリンでひっかきまわす。川口義之さんは、普段のイメージとはちょっと違う豪放なブルースのリフを吹いたかと思えば、ジャンベや小物で色を付ける。そして、やってる曲はロバート・ナイトホークの「カンサス・シティー」だったりするんである。なんだぁ!デタラメじゃぁないか!と思うのだが、その演奏には、なぜかしらメリーさんがこよなく原曲を愛しているという感じがあふれているのである。 思えば50年代のブルースなんて、デタラメもデタラメ。一番ヒップな音楽だったんだもんなぁ‥‥。なんて、あんまりブルース・ファンだけの立場でメリーさんのライブの事を書くのはいけないですね。そのライオン・メリィさんは、いつも女装してステージに現れるのですが、あれはどうしてなんですか?普通に女装で出てきて、服以外は普通の男で演奏する。見てる人も普通に聴いて楽しんでいる。全部があまりに普通なので、僕が初めて見たときも、あまり違和感を覚えなかったのであるが、よく考えてみると、それは普通なことでは無いぞ。なんで普通にやるのに女装するンだぁっ。知りたいっ!誰か教えてくれぇ〜!

11/13(火)いとうたかおと駒沢裕城。特に最近のペケのステージは、張りつめたような緊張感が漂う。とにかく、ていねいにウソの無いようにと、研ぎ澄ましていった空気が客席まで包み込んでしまう。この日はさらに駒沢裕城である。音が、小さくなって消え入る最後の最後まで神経の行き届いたそのプレイは、唯一無比のものだと思われる。当然のようにこの二人は、互いに相乗効果を増し、一瞬たりともこちらに気を許させないような世界をかもしだした。駒沢のペダルスティール・ギターは、ペケの唄と言葉の世界に色を付けグローバルに広げてみせる。なにやら、一遍の映像を観るような、キラキラと光の粉が舞い散るような感じさえした。時間を忘れて聴き入ってしまったが、時計をみたら結構長い時間が過ぎていたのであった。

11/16(金)楽しみにしていた小川美潮と渋谷毅のデュオ。脱力デュオとでも言おうか、自然体の二人がピアノと唄で会話を楽しんでいるような、そんな感じのライブであった。渋谷さんお手のもののスウィング感の有る曲や広がりのあるバラードはもちろんのこと、おっ!その曲やるのか、と思わせるようなパーカッシブな曲まで楽しく二人の会話を聴かせていただいた。う〜ん、満足満足。となると聴いてみたいのは、今美潮ちゃんががやっている「うずまきまずう」というバンド。春頃にツアーをやると宣言していたが本当か?たのんますよぉ!ライブが終わって美潮ちゃんと、この日一番ライブチャージの元をひいた男、米倉尚希のやっている「ZERO」というバーへ。焼酎をガバガバ飲んでヘロヘロになってしまったのでありました。

11/17(土)イギリス人二人とスウェーデン人二人による、トラディッショナルっぽい音のバンド。聞き覚えのあるアイリッシュっぽい音楽でないやつが、いわゆるスウェディッシュ・トラッドなのかしらん。なんとなく、寒い国の感じがした。バイオリン二人とアコーディオン、ギターという編成なのだが、みんなとても達者で、聴くものを飽きさせない。ギターのイギリス人が一番ひょうきん者で、しきりに客席の笑いをとるのだが、そのプレイはとてもベーシックでスピード感がありアイデアに溢れている。しまった!名古屋の無国籍インストバンド「ふう」のギターの人に見に来るように言えばよかった。スウェディッシュの女性バイオリンが唄も唄ったりするのだが、かなりおかしな内容の唄らしい事が伝わってくる。う〜ん、言葉が解りたいっ!もう一人のバイオリンの人が持っていた楽器は、なんと6弦バイオリン!!めざとく見つけた客の平尾君が尋ねると、そのうちの2弦はネックからボディーの中を通っていて共鳴させるための弦だとのこと。そんなもの初めて見たぞ!

11/18(日)深夜、「バレーボールズ」の横山と呑んでいたら、「パーティー」の犬塚健二から電話。「興味ないかも知れないが、今、獅子座流星群が凄いことになっているぞ」とのこと。あっ、そうだった!観なきゃぁ!と表に出ると、なるほどピュンピュン飛んでいる。残っていたお客さんも一緒にしばし見物。評判倒れなのが多いこの手の天体SHOWだが、今回は大当たりなのであった。さて、この時、近くのバー「クワット」の加藤君は何をしていたのか。「流星群を観ようと思って、大通りの方に出たんですよ。そしたら、近くのマンションから、あえぎ声が聞こえてくるんですよ。それが、えっと思うくらい大きくてですねぇ。そっちの方を聞いちゃって、あんまり空は‥‥」バカである。

11/19(月)以前、誰だったか僕の友達がPAの臼井に会って、「森田は何をしてるのだ」と聞いたら臼井は「森田さんは暇があると棚を作っています」といっていたらしい。この日もライブがないのでPAブースの中のチラシ棚を作っていた。出来上がった頃にアメリカ人ジャーナリストのボブがやってきて一緒に呑む。すると思い出したようにボブが、ピッグマンに会ったと言い出した。ボブとは「オープンハウス」の時代からの付き合いなのだが、ピッグマンとは「オープンハウス」の頃にいたイギリス人で、最高に頭に来るブ男なのである。僕が一回頭に来て、ブン殴った末に水をかけてひどい目に遭わせたことがあって、翌日ちょっと、やりすぎたかなと思ってボブにそのことを伝えると、「あいつは死ぬべきだ」との答えが返ってきたほどの最低男である。ボブの話によると、ピッグマンは一宮だかなんだかの、すごい金持ちの娘と結婚してうまくやっているらしい。くっそーっ!とは思うけど、なんとなくちょっと会ってみたい気持ちになったのでありました。きっと、今でもいけすかん奴なのは決まってるけどさ。

11/20(火)あがた森魚さん、得三初登場である。実はあがたさんは「オープンハウス」時代に一度、やっていただいたことがある。20年ほど前になるんじゃないか?ちょうど「バージンVS」をやる直前で、僕は「赤色エレジー」のイメージしかなく、下駄はいて来るとばかり思っていたら、黒ずくめのパンク・ファッションで、CPの上に飛び乗っておもちゃを振り回しだしたので仰天した憶えがある。実に勢いのある、ポップで刺激的なサウンドで、やたら格好良かった。この時のことを、あがたさんは憶えていて「以前一度お世話になったことが‥‥」とむこうから切り出されて、恐縮してしまいました。この日は、新譜のCDから、なんと全曲をライブで披露するというもの。よく発売記念でツアーを回るのだけど、全曲やってみせるというのは聞いたこと無いぞ。とにかく、新しい曲をやりたくてしょうがないのであろうか。「アバウトに思い切り前向き」というのが、あがたさんのマイペースなのかもしれない。結局ライオン・メリィさんと最後まで残って呑んでいってくれました。今度はちょっと、お話してみよう!

11/21(水)ダイアモンド・ホールへ、ポンタ・ボックスを聴きに行く。開場にラブリーの前、前、前店長の山田隆二がいて、久し振りぃ!!終わって店へ帰っていると、後から村上ポンタ登場。呑みながら話しているのだが、どうも体調が相当悪そうである。肝臓の数値γーGTPも聞いたらとんでもない数値であった。大丈夫かっ、ポンちゃん!!とか言いながら、一緒に呑んでちゃしょうがないんだが‥‥。気をつけてくれぇっ!

11/22(木)「Knit」は20年来の友人、昌山登世史のバンド。ジョンスコ好きの彼らしく、R&Bっぽい、ちょっと変態入ったインスト・バンドである。最後に僕の父親「森田得三」に捧げる曲というのを演奏してくれたのだが、一体なんで店に捧げるのでも、僕に捧げるのでもなく、うちの親父なんだぁ!聞くと、昔「オープンハウス」で、親父から僕にかかってきた電話をとって、一度だけ声を聞いたことがあるのだそうだ。へ〜ぇ。曲は美しいバラードなんだが、サビの盛り上がるところに来ると、狂ったようにハード・ブルーズ・ギターが炸裂するというもので、僕は興奮してしまいました。昔、僕とブルースをやっていた昌山君、お里がしれまするぞっ!!
 バイトの斉藤さんからメール。携帯に1回コールで切る電話があって、着信履歴でかけ直すと風俗系ガイダンスが流れることがある。かけただけで10万円くらいとられるから気おつけるようにとのこと。ガーン!もう遅いのである。2回もやっちゃってますもんね。一体どうやって請求がくるんでしょうねぇ。めんどくさいなぁ。

11/23(金)そうだった、今日は誕生日なんであった。メールや電話のおめでとうコールで思い出した。従業員からのプレゼントは酔っぱらって楽屋で寝てしまったときのフリースの上掛け。エレガント浜田と栗林栗子が、おもちゃの手錠や羽根が入ったセックス・グッズであった。どうせいっちゅうねん!
 正月に新年セッションをやる木下と打ち合わせ。大体のメンツが決まりました。正月2日からの新年セッションに、みんなきてね〜っ!みんなで呑みまくりましょう!!

11/25(日)バレーボールズ。終わってから、来てくれたお客さん達と呑んでいたのだが、一人減り二人減り‥‥。結局最後は横山と「昔に比べて飲めなくなったなぁ」といいながらまた呑んだ。「ネットワーク」の佐藤君が来てくれて話していたら、アメリカの大手CDディストリビューターが倒産だかなんだかしたらしい。タワー・レコードもH.M.V.もかなり品物の入りが悪くなるのではないかとのこと。佐藤君も「こんなとこで呑んでる場合じゃないんですけどねぇ」と言っていた。なんか、世の中大変ですねぇ‥‥。

11/27(火)東京、名古屋、京都、3つの所の女の子バンド3組。地元のスペース☆ライダーズはポップなトリオ・バンドでリズムの組み立てがなかなか面白い。楽しめました。京都のおっさんのアイドルになっているらしいSUNもトリオバンド。唄がとてもしっかりしていて、ロックのインパクトに満ちている。東京のパパイア・パラノイアは、僕は疎くて知らなかったが20位やっているバンドらしい。トランスっぽい打ち込みにのってベースと唄の2人組。ポップな曲が好きだった。
 深夜「J's Bee」のジュンタン達が来て呑む。大人が行ける、落ち着いたバーのあるクラブがあるといいねぇ、と話す。ソファーに身を沈めて、ゴリゴリの芋焼酎を飲みながら、 グラディス・ナイトを聴く、なんて最高だぁ!誰かやってくれぃ! 
 「ロジウラのマタハリ」という店をやっている美緒りりこさんからメール。どうやらウイルスを送ってしまったらしい、とのこと。確かに、りりこさんから正体不明のメールは有ったが、感染している様子はなくセーフ!なんでも添付ファイルを開かなくても、自動的にそこにあるアドレス帳すべてにウィルスを送ってしまうというものらしい。先日の1コール携帯といい、まったくいい加減にしてくれよっ!!めんどくせぇ!

11/28(水)大島保克。今回はギターの笹子重治さんとのDUOである。前回の時も大島さんの歌は好きだったのであるが、今回さらにあじわいがあったように感じる。楽しみなひとである。沖縄の曲に西洋の和音を付けるのは、うまくやらないと、とってつけたようになってしまって曲の素朴な良さを殺してしまう。何人も安易にコードを付けて失敗しているのを聴いているが、笹子さんは別格。自分の手の内の中から、確実にベストの語法を見つけてしまう。センスがいいなぁ。信頼できますぜ。
 この日もウィルス・メール4発。お客さんの中でもこの話題は多く、みんな困っている。シネマテークもやられたらしい。こんなことやっても金になるわけじゃないんだから、ただ自分でよろこんでるだけという情けない奴の犯行なわけだ。ったく、死ねぇ!

11/30(金)この日はラブリーへ秋山一将さんのバンドを聴きに。セシル・モンローと村上寛のツインドラムというのを聴いてみたかったのだが、それよりも耳は峰厚介さんのテナーに‥‥。すごいなぁと思いながら、二日酔いだったはずがどんどん呑んで酔っぱらいになってしまったのでありました。2デイズで、明日はもっといい演奏が聴けるはずだが、得三だって明日は原爆オナニーズとMOSTである。見逃すわけにはまいりません!!