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5/3(木)HOLY BAND の堀さんは、いわゆる女性ジャズヴォーカルの人達の中ではちょっと違うものを志向していておもしろかった。ニーナ・シモンや初期のロバータ・フラックなどの音数少なく緊張感を漂わす、みたいなのを目指しているのか、僕にはなかなかストライク。声も中音が充実していて、好みです。もう一つ下の中低音が充実してくるとグッと存在感が増しそうです。応援するぞ! 5/4(金)加藤千晶さんのポップな楽曲の面白さにあらためて感心。メリスマにも独特のモノがあり、好きです。この日見に来ていた水谷昭君とも話していたのだけど、加藤さんも水谷君も正月には名古屋に帰ってくるのだから、なんか一緒にできないかなぁ。 5/5(土)大阪のストンプ・ブルース・バンドはハウンド・ドッグ・テイラー・スタイルのバンドで、なかなかかっこよかった。HOOKSのゲスト、すぎの暢は昼間「春一番コンサート」で加川良とやった後、とんぼ返りで戻ってきての熱演!有り難うでした。 実はこの日、A-DATを2台購入!得三でのライブがそのまま16chLIVE RECORDINGできるシステムをつくったのだ。試しに録音してみたのだが、まずまず順調。得三ご出演のみなさま、なんと!15000円でライブをレコーディングします!ふるって御活用ください。 5/6(日)昔、アトムというロック喫茶があって、そこに集まっていた人達が中心になってやったパーティーだ。最後に出てきたのは「サウスバウンド」というバンド。「エレクトリック・レディー・ランド」が出来る前に「コマンド」というライブハウスがあって、そこで一度見たことがある。当時名古屋で一番勢いがあったバンドだったように思う。25年くらい前のはなしだ。焼山のソイビーンスタジオで今も練習しているというのは知っていたが、まさかこんな形で聴けるとは思っていなかった。音は昔と変わらずオールマン!でも、オルガンの人がいなくなってしまって・・・つまりグレッグ・オールマンがいないので、唄がきびしいとのこと。ツインドラムのツインリードでガッと盛り上がるところなんかは、さすがにかっこいいし、行き着くとこまで行ってやるスタイルのギターソロも気持ちいい。もう少しリハをつめば、名古屋一のジャムバンドじゃぁないですか。「秋くらいにワンマンでやってみませんか?」と誘うと、やっぱりヴォーカルがきついらしい。「森田君唄ってよ」と言われて、嬉しくて「2〜3曲やらせてくださいよう」と、軽く答えてしまったが、大丈夫だろうか?大体、僕はロックバンドというものをやった事が無いのであった。 5/8(火)ライブはお休み。キッチンにつける棚を制作する。苦労してやっと出来た棚を取り付けようとすると、うわぁ!!・・・1センチ大きくて入らないではないか!客で来ていたタコ坊が、ホントに嬉しそうに笑っている。もうやめだ、明日やり直す。 5/9(水)この日から三日間、屋根の工事にはいる。屋根から抜ける音対策で、吸音材と遮音剤を挟んでもう一枚屋根を重ねてしまおうというものだ。この工事で屋根から漏れる音は少なくとも半分以下にはなるはず。長く続けるつもりの商売だから、やるだけのことはやっておこう!大家さんも協力的でとても助かる。 工事を頼んだ先は、旧友の早川で主に個人の家のリフォームなどをやっている会社の社長だ。なかなか優秀なドラマーでもある。「名古屋シネマテーク」という映画館のトイレの水漏れを直したのも早川だ。「オープンハウス」も「オーティス」も早川にはお世話になっている。「ソイビーンスタジオ」を建てたのもそうじゃなかったっけ。みなさん、リフォームのさいには連絡下さい。早川くんの所はいい仕事しまっせ! 5/10(木)沖縄から来た「しゃかり」一万円の飛行機チケットができたおかげで名古屋まで飛んで来れたのだそうだ。なるほど、これからこういうツアーも増えるのかもしれない。ヴォーカルの女の人が、顔の右半分の筋肉が動かなくなるという病気にかかってしまって、ちょっと痛々しかった。男なら「ビートたけしみたいでかっこいいじゃん」とか言えるけど女の子は可哀想。二週間くらいで直るそうなので、まぁよかったけどね。 5/11(金)金延幸子。30年振りの名古屋なのだそうだ。細野晴臣等と作った1stアルバム「み空」が、発売になる直前に渡米してしまって、長い間アメリカで活動していたため、その情報も日本には入ってこず「伝説」になってしまった人だ。30年前の曲も古さを感じさせない。バックの島田篤(key)の好演もあって、たのしい夜でした。金延さんは、物静かで神経質なイメージを勝手に持っていたのだけれど、大阪弁の気さくな人で肩すかしを食らっちゃいました。「伝説」って・・・ねぇ。 5/12(土)この日は、お客さんからの持ち込み企画で、はやしいと、永江孝志、東西から来た二人のシンガーと名古屋のAMPLIFIRE108のステージ。三者三様の世界があって、とても楽しめる。はやしさんは、愛知県の出身だそうで、4日にやった加藤千晶さんや水谷昭さんと一緒で正月は名古屋に帰って来るという。う〜ん。正月企画、なんとか面白いことができんものか。 5/13(日)この日は、さだまさしさんの片腕として活躍している坂本昭二さんのライブだったが、僕は得三オープニングスタッフの一人、大変お世話になった奥山信子嬢の結婚パーティーでラブリーへ。中盤で、久保則男大先生が「俺も唄を歌う」といって歌ったのが「サントワマミ」!「二人の恋はぁ〜終わったのねぇ〜・・・」会場はやんやの大喝采!「なんや」の店主プヨのむちゃくちゃ悲しいサックスソロに大爆笑したあと、大トリ竹安良平登場!ベース一本弾き語りで、腹の皮がよじれるほど笑い悶絶した。料理もおいしくて、6,000円は安い!!二次会で得三へ戻ってきて、さんざん飲んだめでたい一日であった。 5/14(月)スケジュールが空いてしまったので考えついた企画。一週間後に控えた「ブルース・カーニバル」の予習を兼ねての「レコード・コンサート」だ。今時無いぞ!思えば昔は情報に飢えていたのだなぁ。その道の詳しい人達の解説を聞きながらレコードを聴くという催し物が結構あって、僕などは食い入るようにかかるレコードを聴いていたのであった。中日ビルの一階にローディーというオーディオのショウルームがあって、そこでは毎日のようにレコード・コンサートが行われていたりもしたぞ。う〜ん、懐かしい。 で、それをやってみようという、アナクロ企画である。喋るのは僕と、日本が誇るブルース専門CD ショップ、ネットワークの佐藤真介氏、そしてブルース・ソウルギターを語らせたら名古屋じゃ右に出るものはいないといわれるギタリストの木下和彦の三人。マジック・スリムとヒューバート・サムリンの曲をかけるのであるが、三人の会話は当然愛着のあるヒューバート・サムリンにむかう。ひととおり経歴を説明した後は、1950年前後のメンフィスの状況はどうだったかだの、サムリンのギターの弦は張りが柔らかいような気がするがどうなっているのかだの、久々にブルースの話をいっぱいしたのであった。そして、満場一致で決まっていた最後にかける曲!ヒューバート・サムリンの一世一代の名演とされるハウリン・ウルフの「Love Me Darlin」が大音量でかかると、三人はめでたく昇天してしまったのでありました。たのしい!少なくとも、ステージで喋っていた三人はメチャメチャ楽しかったこの企画、絶対またやるぞ!今度はポスターなんて作っちゃおうかしらん。コピーはもう考えてある。「なにが、DJイベントじゃ、俺たちゃレコ・コンだぁ!」 5/16(水)三上寛にやられた。三上寛の唄は活字で読んでも、充分説得力のあるものだが、声はその言葉の意味を補助する為のものではない。むしろ“意味”というものの存在すら否定するかのように聞こえてくる。そして僕の、意味をくみ取ろうとする腐った脳ミソの遙か奥の所にあるモノを揺さぶり起こすのだ。人類は、いまやその長い旅の終焉に向かい急速に歩調を早めているかのようだが、個人個人の奥底にはアトランティスの財宝の如く、いまだ太古の衝動達が人知れずひしめき合っているのか。昨今のヒップホップしかり、かつて僕が埋没していたブルースマニアの世界しかり、徒党を組むとそこには特権意識が生まれ、甘えが生じ、外から見るとなにやら気味の悪い一団となって悪臭をまき散らす。三上寛は徒党を組まず、一人っきりで内なる津軽の深層に向かっていった。その結果生まれた、絶望的であったり、逆説的であったりする彼の唄は、むしろポジティブな力となって、徒党を組んだフォーク・ソングや現代詩たちを突き抜けていってしまったのかもしれない。この日オープニングを務めた桑原滝弥君も、気概を持って、ポエトリー・リーディングなどという薄ら寒いものを突き抜けていって欲しいと思う。 5/18(金)「ビートニク」という映画を見に行った。ジャック・ケルアック、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグの3人を中心に、50年代に始まったビート文学とその周辺を辿った記録映画である。その仲間にニール・キャサディーという人物がいて、彼は形としては何も残さなかったもののみんなのアイドル的存在だった。僕は、彼の事を読んだり聞いたりすると、いつも死んでしまった友人の大前という奴を重ね合わせてしまう。いつも物事が起こる現場にいてその場を触発する、一番でたらめなエネルギーに満ちていた奴、そんなイメージか。シネマテークへ入っていくなり、知り合いのスタッフに「ニール・キャサディーって出てる?」と聞くと「出てますよぉ!誰かが撮ってたフィルムが有ったんですねぇ。」と即答。なんと!それはニール・キャサディーが動いていることではないかっ!いざ、映画が始まると、動く動く!2枚目のジゴロみたいな顔して、大きな身振りで喋り、片手で車をぶっ飛ばし、ニヒルなのか屈託がないのか判らないような表情で笑っている。「奴のボディー・ランゲージは最高だった」とジェリー・ガルシア。「ニール・キャサディーってやつなど存在しなかった。奴はケルアックの創造物だ」ってなことを言う奴。色んな人の内側でニールは生きていた。大前が死んで何年経つか。そろそろ17回忌ではないのか。 5/19(土)17年位前からの飲み友達で、カー・ジャーナリストとしてブルータスに連載コラムを持っていたりしたアメリカ人のBOBが、名古屋の事務所開きをするというので出掛けていった。料理も得意なBOBの手料理だ。酸っぱいドレッシングで和えた煮豆。カボチャのカクテキ。一瞬、えっ!と思うがどれもうまい。飲み慣れないワインなんて飲んじゃって酔っぱらいました。子供が出来たばかりのイラストレイター茶畑さんは「おはずかしぃ」と笑っている。6/16にTOKUZOで演ってくれる、サンフランシスコのカール・ストーン氏がいてびっくり、宜しくお願いしますと握手。楽しいパーティーでした。 5/21(月)今月の大目玉!ヒューバート・サムリンである。ヒューバート・サムリンがハウリン・ウルフのレコーディングに参加するのは1953年のこと。22歳である。シカゴのビッグボス、ウルフの無くてはならない相棒として、ハンサムな腕利きギタリストの彼は死ぬほどもてまくったのであろう。写真で見ても強面のウルフの隣で、いつもスマートに構えている彼はやたら格好良い。僕が女なら、あもすもなく体を許してしまうぞ。そんなサムリンも、69歳。どんな風になってるだろうと思っていたら、リハーサルに現れた彼は、なんともスマートで粋な男じゃぁないですか!そりゃ、現役時代の華麗なソロを・・・という訳にはいかないけれど、体から溢れ出すしなやかなグルーブ、シャープなフレーズの立ち上がりなど、最高でした。リハーサルで、シャッフルを一曲やった後、いきなりハウリン・ウルフの名作「キリング・フロア」!シェーッと思っていると、次はな・なんと「フォーティーフォー」のイントロではないですかっ!もうダメ!涙が出そうでした。ライブ終了後、シカゴ・ブルース黄金時代のハウリン・ウルフとヒューバート・サムリンのレコードを聴きながら、サムリンの背後に広がる、ウルフと過ごした恐るべき密度の、タフな20年間に思いを馳せるのでありました。 5/23(水)遠藤賢司を見たことがない人は、是非一度は来て欲しい。今回はギター一本の弾き語りだったが、それでも極限までエネルギーをぶちまける激曲は圧巻!!かと思えば極微音でささやくように歌う曲では会場中が静まりかえる。おっ、そういやぁその中間がほとんど無いぞ。そして最後はいつもの猫踊りで見得をきる。わかっちゃいるけど、手が痛くなるほど拍手して「エンケ〜ンッ」と叫んでしまうのであった。エンケンさんは最近「くるり」の連中と仲がいいらしい。「カレー食わせろってウルサイんだよ」だそうである。そりゃ、エンケンのカレーは僕だって食いたい。くわせろっ!! 5/24(木)ポカスカジャンである。今回も即日完売の大入りだ。ネタが重ならないようにするためか、随分昔のネタまで出してきてやっている。玉ちゃんの、ひとつひとつの単語はちゃんと意味が判るのに文章になるとなにがなにやら意味不明になってしまう、不思議な喋りに爆笑!おかしな人である。次回は7月で二回公演だ。頑張れポカスカ!ネタはだいじょうぶかっ! 5/25(金)八木美知依さん率いるポウロニア・クラッシュ。筝ばかり7人のアンサンブルで、佐藤充彦さんのプロデュースによるアルバムを出したばかりのツアーだ。八木さんはジョン・ゾーンなどとも親交があり、彼のレーベルでも何枚かアルバムを出している。現代邦楽というと、なにやら格式が高いような気がして居心地悪いのであるが、八木さんはそんなもったいぶったり、必要以上に神妙だったりするところの無い人で、安心安心。曲も現代邦楽というより、ガムランみたいな響きがあったりしてもっと広い可能性を感じさせる。終わって帰り際、7人の女性に声を揃えて「ありがとうございましたぁっ!」と言われて、ものすごい殿様気分になってしまった。今度は胴上げしてもらいたいっ! 5/26(土)中野督夫と五島良子。五島さんは邦洋二枚のカバーアルバムを出したばかり。歌には定評のある彼女なので、カバーアルバムもちゃんと説得力を持つ。この日はその中からが中心の選曲で、僕は日本の60年代の歌謡曲のカバーが嬉しかった。「アカシヤの雨がやむとき」はハードなボサノバ風アレンジで、コードの選び方もかなり斬新、でも歌の情感はそれにも増してしっかり浮かび上がってくる。曲が終わったとたん、もう一度聴きたくなった。あぁ、僕の好きな伊東ゆかりの曲をやってもらいたい!!五島さんは秋頃にまた来てもらえるかもしれない。みんなも今度は聞き逃さないで! 5/27(日)バレーボールズと一ノ谷天の助。天の助7年振りの2ステージフル出場である。バンドも足りなかったピースがやっと埋まったジグゾーパズルのようで、充実した気分でした。そんなわけで天の助は今回限りでゲスト扱いお終い。次回からはバレーボールズといえば天の助も入っていることになるのでお間違えなく! 5/29(火)SOURCEは フュージョンというよりハードなファンクジャズ。ブレッカーブラザーズみたいだぁっ!とにかく全員定評のある腕利きミュージシャンばかり、PAの臼井と最近いじったPAシステム・アクセサリーなどを色々試す。こういう巧い人達だと、ものの見事に効果がわかるのである。結果は上々!低音の抜けが良くなって気持ちのいい音になったような気がするぞ。あと、マイクのかぶりも少なくなったようなので、例の16chレコーディングシステム、使ってください。きっときれいに録れますよ! 終わった後飲んでいて、ベースの青木智仁さんとベース&ドラムの話。「8/12にダイアモンドホールである、近藤房之助のリズムセクション山木秀夫、高水健司、今剛は観た方がいいですよ」とのこと。なるほど。 5/30(水)この日はライブ無し。梅を買いに行って梅酒をつくる。ラム梅酒が4升、梅酒が10升。いつも出来上がると一瞬で無くなってしまいます。解禁日はいつか?近くなったらこの日記で発表するので、待っててね! 5/31(木)この日向井千恵さんと一緒に出演した高橋耀櫂さん、なんとあの「裸のラリーズ」にいた人です。今は「ギャーテーズ」というバンドもやっていて、今度得三でやる話になりました。この日は右手を粉砕骨折していて大変そうでしたが、次回は完調での出演お待ちしております。 |