2/7(水)〜10(土)特別企画:あほ犬、上海〜蘇州を行く!  実は、「上海〜蘇州、夢の3泊4日食べまくりツアー」というのに行って参りやした。おばちゃんなんかと一緒にバスに乗って、観光地と日本語ペラペラぼったくりおみやげ屋さんを巡回するやつです。今月はBLACK LISTをお休みして、その見聞録をお届けします。ホームページでは、「あほ犬日記」の中で、後日ガッチリ詳しいリポートを書くつもりですが、まずは予告編ということで・・・。★とにかく、何にも予備知識無しで行ってしまったので、色んな事にビックリしどうしだったのだが、上海は予想以上に規模のでかい街だ。人口なんと1,300万人!ここ10年で開発された湾岸地域には世界一高いTV塔があったり、それよりさらに高い88階建ての超高層ビルがそびえていたりする。川をはさんで対岸には昔イギリス人達が建てたレトロで重厚なビルが建ち並び、夜になると一斉にライトアップされて、うわ〜ぁマンハッタンみたいだぁ〜!スタイル抜群のおねぇちゃんが真っ赤なコートにロングブーツで恋人と抱き合って街を闊歩しているので、ありゃ絶対日本人だと思ったら現地の人。「き、君達!人民服はどうしたんだ、人民服は!!」と叫びそうになる。★でもやっぱり庶民の足はオンボロ自転車が主流。魯迅公園では太極拳をする人、健康体操なるお遊戯のような体操をする一団、水でアスファルトに漢詩を書く人など、僕が思い描く、昔からの中国もちゃんと存在する。月収は1,500元(約¥21,000)位だと言うから物価が安いとはいえ、生活はかなり厳しそう。家も公団住宅みたいなビルか、昭和40年代を思わせるような長屋が多く、そびえ立つ高層ビルとのギャップを感じる。★夜の街に出てみるが、思ったより夜は早い。12:00くらいで人は引いてしまう。アイリッシュ・バーとかならやってるけど、わざわざ上海まで来て外人とウィスキーでもあるまい。(あっ、僕も外人だった!)治安が非常に良いので、けっこう暗い道とかもワッセワッセと歩き回ったが、現地の人達が夜中までワイワイ呑んでいる店というのは見あたらなかった。ちぇっ!★蘇州は、「呉越同舟」でお馴染みの呉の国があった所、年表で見てみると呉の国というのは紀元前である。我が日本は縄文時代!絹の産地で着物を作っていたらしく、だから日本の着物を呉服という。知ってました?気の遠くなるような昔の話だ。「水の都」「東洋のベニス」と称される蘇州、運河をボートで遊覧するというので、さぞかし美しいのであろうと乗り込んだら、とてつもなくバッチイ!そして臭い!立ち並ぶ民家の裏から、台所の水、洗濯の水、そして便所の水までもがダイレクトにタレ流される。他の乗客は黙ってしまったが、僕はその極度にリアルな生活臭に興奮して写真を撮りまくる。あのようなどこから見てもネガティブ・キャンペーンとしか思えないものを、観光と称して見せてしまう中国という国には、やっぱりとらえどころのない凄みが漂っている気がするのでありました。

2/14(木)LABCRYは関西期待の若手唄ものバンド。70年代ロックのサイケなふてぶてしさを感じさせながらも、メロディーや唄そのものには、今の時代のある種の軽やかさが濃厚に漂う。昔のロックサウンドを逆手にとってパロったような「西日本」が、過去のものという認識の上でやっているのに対し、彼等には「自分達における現在の衝動としてのサイケ」が臭う。もう少しムダなものが取り去られて、やりたいことがクッキリしてくると、すごくいいバンドになりそうだ。注目しておこうっと!

2/15(木)は永井龍雲さん。思えば、彼がヒット曲を出している頃は、僕は全くと言っていいほど、テレビやラジオと関係のない生活をしていた。それでも名前くらいは知っているのだから、相当ヒットしたはずだ。でも、そんな高慢さは微塵もない永井さんは、飄々として、面白い人だった。僕と同じ歳の彼は、今は沖縄にすんでいるらしく、泡盛ばっかり呑んでますとのこと。あんまり業界のギラギラした空気とは合わず、沖縄がゆったりと肌に合うのかもしれない。「僕は一度も沖縄に行ったことが無いんで、是非一度行ってみたいと思ってんですよ。」と言うと、是非沖縄で呑みましょう!と言って住所と電話番号を教えてくれた。ああ!沖縄に行きたい!!こないだ上海に行ったばかりなのに・・・。

2/16(金)この日から3夜連続のブルース・デイ。前回、荒れてしまって、どうもスミマセンになってしまったHOOKSは、ハープにボントンルレの松井を入れて、この日は順調に演奏。共演の町田謙介とは随分古い付き合いで、20年くらい前から知っている。当時、彼は自らを「ねずみ男」と名乗っていて、HOOKSが血気盛んにツアーをやっている頃、色んな所で会った。善通寺、米子、四日市、京都、もちろん名古屋と東京も・・・。みんなぜんぜん金がなかったはずなのに、その日の酒だけにはありつけたのがホント不思議だ。立派なPA装置なんてあんまり無くて、モニターが無いなんて事は当たり前、俺もねずみ男も死に気ででっかい声を絞り出していた。冬至、もう一人仲が良くて色んなところで一緒になった奴で、松竹谷清というのがいる。「TOMATOS」ってバンドをやっていて、東京ソイ・ソースとか、そのあたりのイヴェントに詳しい人なら知っていると思う。清は故郷の札幌で「バイーア」という店をやりながら、バンドをやっている。遠いのでなかなか大変だが、是非TOKUZOのステージで観たい!

2/17(土)この日楽しみにしていたのは、ローンウルフ造田という人。戦前のブルースを弾き語りする、突然現れたホープとのこと、写真で見る限りゴツイ顔をしている。実際聴くと、ブルースでもラグタイムだったり、レッドベリーだったり、いわゆるゴツゴツのデルタ・ブルースではない。30年代のものだという、オールドのギブソンは、非常にいい乾いた音を出し、唄も線の太いしっかりした唄で、おっ!いいではないの!!しかし、ハイライトはその後、ステージを降りてタップダンスを踊りながらギターを弾いたり、なかなかのエンターティメントぶりに、やんや!やんや!色んな人がいるもんだなぁ。

2/18(日)ほぼ一年振りの木村充揮とバレーボールズ。いつものようにリハを終わって、ちょちょいと呑みに・・・。バレーボールズの演奏も、いつになく一曲目から全開!!実は音響関係の新兵器を手に入れまして、2月の始め頃から低音の抜けがよくなりました。やりなれた自分のバンドでやってみて、ふんふん、確かに効果ありだ。モニターの抜けもよくなったので、ミュージシャンのみなさんも期待してね!と言ってる間に、木村ソロ!素晴らしい唄だ。たいしたもんです!そのあと一緒にやらせてもらって、右隣で歌っている木村さんの鬼気迫るエネルギーをザブザブかぶる。最後は圧巻の「シカゴ・バウンド」!!!終わってから、飲み屋のテーブルに突っ伏して寝てしまうまで飲み続ける木村充揮なのであった。

AQUA BOMB(アイチネット・AQUABOMB紹介文)

元ボ・ガンボスのベーシスト永井Toshが、満を持して結成したスペイシー・ファンク・バンド「AQUA BOMB」!そのステージは、ジョージ・クリントン率いるP-FUNK軍団を思わせるチープでマンガチックなモチーフを軸に展開され、メンバーは全員ストロベリー星からやってきた愛と平和の伝道師との事なのだった。(私にはベタベタの日本人に見えるが・・・)ファンクというと、ゴリゴリのいかついお兄ちゃんが肩いからせて押しまくる、力業の音楽を想像するが、彼等はちょっと違う。俗に言うファンクよりちょっと軽めの軽快なビートに乗って、人のいい性善説的愛のメッセージをまき散らす、笑って踊れるスウィング・ファンクだ。ブーチー・コリンズばりの、ど派手なファンキー衣装でベースを弾き唄う永井氏のとなりには、キューピーちゃんのオバケみたいな、訳のわからん着ぐるみを身につけた「モモちゃん」と言うダンサーがゆらゆらと踊っていて、バンド全体が、さらにエネルギッシュで荒唐無稽なエンタティメントになっている。最近ドラムの森島氏が抜けたみたいでちょっと心配したが、デジタル・ビートを導入して再出発との事、ますます無国籍(無星籍?)で、デタラメで、楽しいステージが展開されることでありましょう!さぁ、みなさんも浮き世のうさを踊ってはらしに集合!合い言葉は「メッセージはマッサージ」!!

2/19(月)オープニングアクトは酒井弘美さんと岡林立哉君。酒井さんはEPOや古謝美佐子さんなどを得三に呼んでくれた恩人で、自らも三線を弾いて唄う。岡林君は前にも紹介したモンゴリアン・ホーミーの逸材。二人の飾らない人柄で、会場が和らいだところで鈴木亜紀さん登場。ブラジル好きとのふれこみだったが、それのみで無くメロディーがアラブっぽかったり、フラメンコみたいだったり、焼津の祭囃子だったりと多彩。「情念の世界へ入ります」なんて言っても、どこかさっぱりして気持ちがいいのは、曲がったことの嫌いな焼津っ子の面目躍如だ。変拍子があったり、リズムも多彩、音楽的にも楽しいステージでした。パーカッションの石川智さんは若くてあまいマスク。鈴木さんをさしおいて「カワイイ!」の声がかかる。鈴木さん曰く、「港、港になんかあるプレーボーイ」だそう。なんか有りたい女性の方、次回は見逃すな!

2/20(火)Mackie君はロッド・スチュワートみたいなR&Bっぽいロックシンガー。シャープな勢いと潔さがあるとてもいいシンガーだ。もうバンドをやめようと思って、最後に行ったアメリカでボストンの黒人クラブにはまって、そのままそこでブルースバンドに入ってしまった人。唄好きの人は是非、次回聴きに来てください。バラードもグっときます。

2/21(水)「まりも」はギターが変って初めて聴いた。「天国」という曲で前よりグっと勢いのあるアグレッシブな演奏を聴かせてくれた。ライブを重ねてこなれてくると、もっとよくなりそう。

2/24(土)渕上純子と近藤達郎:なんと近藤さんと話をするのは初めて!昔からあちらこちらで名前が出てきて気になっていた人で、石田長生さんと「ガス」というバンドをやっていたときから何度も観ている。小川美潮ちゃんともやってるしね!この日のステージは渕上さんとの相性が抜群でホントに楽しかった。最小限の音数で空間を使って世界を広げてゆく。気持ちよかった〜っ。そして、テオ・ブレックマンとベン・モンダー。ベンはクラシックギターを学んだ人なのか?随所にそう思わせる所がある。テオは非常にていねいに声をコントロールして、ファルセットをあやつる。これなら客席を禁煙にしてくれと言われても文句は言えないな。一曲サンプラーを駆使して、その場で何重にも声を重ねて行くのがあって、それはそれは何とも言えず美しい!イブ・モンタンの最後の映画だったと思うが、森の中の湖で神がかったイブ・モンタンが、差し込む光の中、水の表面を歩いてゆくシーンがあったのだが、そのバックに流れていたらさぞかし感動的だろうと思われる音楽であった。アンコールでやった歌詞付きの曲、語尾の先の先まで神経の行き届いた緊張感溢れる歌唱に、大好きなロバータ・フラックのファーストアルバムを思い出す。「素晴らしい!心が洗われる!俺はもうセックスはやめるぞ!」などとバカなことを言って飲みたおしてしまった。終わった後、一緒に飲んだでいると、彼等が折り紙をやりだした。おいおい!君達、折り紙知ってるんかね?じゃぁ、あやとりはどうだ!と紐を出すと、ちゃんと出来るのである。子供の頃はみんなやるんだそうだ。てっきり日本の専売特許だと思ってました。しらなかったな〜ぁ。

2/26(月)モデルの神楽雅さんが中心になってやったイベントで、パフォーマンスと即興音楽のステージ。・・・というと、いわゆるアングラなものを想像するが、ちょこちょこっと新しい世代独自の匂いがしたような・・・。ろくろを回すパフォーマンス。前に陶芸家の鯉江良二さんと飲んでいたとき、「レコードと同じなんだよ。土に自分の時間を記録するんだ」と言っていた。その記録の過程をステージに乗せて見せる、出来上がる記録物は何もなし。メイクの人が出演者としてクレジットされていたのも面白かった。モデルが詩を朗読した後、後ろを向いてメイクしてもらっている。ステージ中央では二人のダンサーが踊っている。後ろ向きなのでメイクの手元は一切みえない。ただ、メイクさんの顔がずっとライトの中に浮かび上がっている。この手の催し物を積極的に見に行ってるわけではないので判らないが、今までにはあまり聴いたことのないパフォーマンスなんじゃないかと思う。で、それがなんなんだ、と言われても困るが、女の娘が三人出てきて、怪しげな音楽に乗ってうねうねと身をくねらせているというのは、オジサンの目の保養にはなったのでありました。それにしても若いお客さんが多かったなぁ。

2/27(火)地元のバンドTuesdayがガッツのあるいい演奏をしてくれました。ドラムの人、ヨカッタなぁ!また是非よろしくね!アクアボムはドラムの森島君が抜けちゃってシーケンサーかなんかを使ってのファンクショウ!ここ何ヶ月かの間に、Dr.Toshはストロベリー星の王様になったらしいぞ!アホカイナ、と思いつつ何度か笑ってしまいました。永井君、君はなんであんな訳の分からないことを次々と喋れるんだね?

2/28(水)ドイツからやって来た、FELIX KUBINという人は、ノイズというよりテクノ。古い機材のチープな音を使って実に多彩なグルーブを作り出す。ブラックでシニカルでユーモアに溢れた、人の悪いアヴァンギャルド・テクノで、ぴっちり着こんだスーツ姿もあいまって「おー、ドイツ人だなぁ。」最後の方で任天堂のゲームボーイだけで一曲、なんてのもあって、見に来ていたお客さんも、やんややんやの大喝采でした。
この日は人気女給、南絢子の仕事最終日。バレーボール部のキャプテンになるので忙しくなっちゃうとのこと。がんばれ!